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こんにちは。バングラデシュでe-Educationプロジェクトを行っている早稲田大学2年の北川修平です!3月から1ヶ月間インターンとして映像授業の提供に向け奔走しています。

今回は、どうして僕がこのプロジェクトに参加しているのか、そして海外でのインターンを決意したのかについてお伝えできればと思います。

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人生における「成功」について考えてみる

突然ですが、みなさんにとって人生の「成功」とは、なんですか?お金をたくさん貯めることですか?いい仕事に就くことですか?温かい家庭を築くことですか?答えは人それぞれだと思います。

20歳の僕が暫定的に出した結論は、“To leave the world a bit better”。日本語に直すと「世界に少しでも良いものを残して死ぬこと」でした。

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死ぬときに後悔しないように生きたい!

僕には1つ、どうしても子どもの時から怖いことがありました。それは、死ぬことです。僕は死ぬということに対して、人一倍強い恐怖心を持った子どもでした。それは幼い時に祖父母を立て続けに亡くしたことが大きな原因だったのだと思います。

母親も父親も姉も、そして僕自身もいつか死ぬときがやってくる。小学生だった僕は、そのことを考えては怖くて怖くて、布団の中で泣いてしまいました。

死ぬということは、冷静になって考えてみるとかなり怖いことですよね。僕はいまだに夜寝るときに、うっかり自分の死について考えてしったものなら、1時間は確実に寝ることができなくなってしまいます。

死ぬというのは、そこから先に、なにもなくなってしまうってことなんだ。そんな思いが、小学生のときから、ふとした拍子に頭に浮かぶようになりました。

いつまで、自分は生きられるのか。60年先か70年先か、はたまた明日までか、僕にはわかりません。ただ、もし人生に限りがあるならば、「死ぬときに自分の人生には意味があったと思えることをやりたい」と考えるようになりました。

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人生の「成功」とはいったい何か?

「死ぬときに、自分の人生には意味があったと思えるためにはどうすればよいのか?」「人生において、成功とは何を意味するのか?」。

大学生になった僕は、こんなことばかり考えていました。大企業に就職し、いい給料をもらえたら人生は成功、そのような大学での空気を疑問に感じたことがきっかけでした。

成功とは何なのでしょうか?競争倍率の高い大企業に入って、高い給料をもらって、そしたら人生は成功なのでしょうか?自分には、それが絶対的な答えだと思えませんでした。

なぜなら、やはり、人はいつか必ず死ぬからです。いつか死ぬのに、お金や地位にどれほどの価値があるのか、自分にはそれが疑問で仕方ありませんでした。

あるとき見つけたアメリカの哲学者の詩「Success」

スティーブ・ジョブズは有名なスタンフォード大学での基調講演で「自分は死ぬということを覚えておけば、人生における重大な決断をする際の助けとなる」と言っています。「私たちはいつか必ず死ぬ。そのとき、お金や地位や名誉が一体どれほどの意味を持つのか?」と、彼はそう問いかけています。

しかし、もしそうならば、逆に死ぬときに意味があるもの、それはなんなのか?自分にとって何が人生の「成功」なのか?そんなことを考えて、悶々としているときに偶然見つけたのが、アメリカの哲学者 Ralph Waldo Emersonの「Success」という詩でした。

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世界に少しでも、良いものを残して死ぬ!

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「世界に少しでも良いものを残して死ぬこと」

これは、「Success」の中の一節です。偶然、本で出会ったこの詩を読んだ瞬間、人生における「成功」に対して、今までずっと言葉にできず、漠然と持っていた僕の思いが一気に輪郭を持ち始めました。

僕はいつか、必ず死にます。でも、もしその一生の中で、少しでも世界にとって良いものを残せれば、僕が生きた意味があったと言える。そう確信した僕は「世界に少しでも良いものを残すため」に動き出しました。

とにかく、本を読み、面白そうなもの、自分が貢献できそうなものを探す。そんなときに出会ったのが、e-Education代表である税所篤快さんの『前へ!前へ!前へ!』でした。

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衝撃的な出会い、そして飛び込む

「なんじゃこりゃぁぁあ!」

初めて税所さんの本を読んだとき、あまりの衝撃に僕は自宅近くの駅を4駅乗り過ごし、危うくもう1駅乗り過ごすところでした。税所さんの本は今まで読んだどの本とも違っていました。

驚異的な行動力で自分の人生を切り開くその姿に、僕は「踏み出せ!飛び出せ!行動しろ!」という強いメッセージを感じ取りました。

ちょうど募集していたインターンに前のめりにお願い!

ただ、あくまでその時の僕にとって、e-Educationは遠い存在であって、まさかその後自分が参加することになるとは夢にも思っていませんでした。

しかし、そんな僕に思わぬ幸運が舞い降りたのは大学2年の春。税所さんが関わっていた学生団体と接点ができ、その団体経由でe-Educationのことを紹介してもらったのです。

数日後に面接してもらった副代表の三輪さんから、バングラデシュで新しいプロジェクトを立ち上げるための短期インターン生をちょうど募集しようとしていたという話を聞き、迷わず「行かせてください!」とお願いしました。

この時、実はいくつか考えていた春休みの予定。しかし、「ここで飛びこまなければ、ずっと変わることができない!」と思い、春休みとそれまでの全ての時間をe-Educationに充てることを決心しました。

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エスカレーターを飛び下りるということ

大学という場所は、自分にとっての「成功」のカタチを探すところではないかと考えています。僕自身、今も悩み続けており、ぼんやり見えてきた「成功」の意味はまだまだ変わっていくことでしょう。

ただ、大切にしたいことは自分なりの成功の定義を、自分の足を使って探し続けること。この一点を貫くためにe-Educationに参加を決めました。

大学にいると、まるでみんなが、社会人へ自動的に近づいていくエスカレーターに乗っているかのような印象を受けました。みんなが礼儀正しく列を作って、どこかに運んでくれるのを待っているかのように見えたのです。

でも、自分の人生の決定者は自分自身です。もしエスカレーターが止まってしまったら誰も助けてはくれません。だからこそ、エスカレーターを飛び下りて自分の足で一歩踏み出すことが今の自分には必要ではないかと思ったのです。

この海外インターンが、世界に少しでも良いモノを残すための第一歩

大学2年生の春休み、僕はこれまで歩いてきた道から少しだけ外れます。正直、どこまでバングラデシュのプロジェクトに貢献できるか分かりません。そして、何もできないのではないかという不安もあります。

ただ、この一歩は”To leave the world a bit better(世界に少しでも良いモノを残す)”へとつながる大きな一歩だという自信があります。今いる場所から一歩踏み出すことでどう変わるのか?このブログ連載を通じて、そんな変化をみなさんにお伝えしていけたらと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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