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こんにちは!e-Educationミャンマープロジェクト担当の小沼武彦です。

前回の記事では運や縁に恵まれてミャンマープロジェクト始動までをご紹介しました。今回は、ミャンマーでのニーズ探しの出来事を書きたいと思います。

ボートで移動!ヤンゴン市内にある離島へ!

3月2日、僕はヤンゴン市内にある離島へ学校視察の為に出かけました。現地の協力者であるアーカーさんと一緒にタクシーでフェリー乗り場に向かい、そこからボートで移動。移動の最中は「沈んだらどうしようか。岸まで泳げるだろうか」と色々考えましたが、20分ほどで離島に無事到着。いよいよ視察開始です。

フェリー乗り場からは、サイカー(三輪車)で移動しました。ちょうど視察を行った日が、村で初めて図書館がオープンする日で村はお祝いモード。音楽が鳴り響く中、図書館へ到着しました。

図書館の中に入り、さっそく村の方々と意見交換。プロジェクト詳細を話し、ニーズを探していると相談したところ「そのようなことをやりたいのなら、学校へ行ってみよう」と言われ、昼食後、現地の学校を訪れました。

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見てごらん。これが彼らが飲む水なんだ。

ここで、ミャンマーに来て初めて、貧困層の生活を目の当たりしました。道を一本曲がると、生活が一変。道を曲がる前までは、みんなミネナルウォーターを飲んでいるのに、道を曲がると飲み水は池に溜まった水!案内してくれている方は「見てごらん。これが彼らが飲み水なんだ。」と言っていました。

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「まじか。。」と率直に思いました。一目見ただけでも分かる水の汚さ。この水を使って、日々生活している様子は想像できませんでした。道を曲がるだけで違う生活水準。ミャンマーでの格差を目の当たりしました。

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視察開始!果たしてニーズはあるのか!?

池を見ながら歩いていくと学校に到着し、遂に視察開始。自己紹介を行い、学生と意見交換を行い始めました。学生と意見交換をしていると次のような質問をされました。

「私の両親は貧乏で、私が大学に合格しても、学費を払えるだけの余裕がない。どうすれば大学に通えると思いますか?」

この質問を聞いたとき、僕はどのように答えればいいかわかりませんでした。というのも、学校にくる前に現地の方から

「奨学金の類いはほとんど政府の子息が持っていくんだ。ほとんどの子には受け取るチャンスはない。」

と言われていたからです。気軽に「奨学金をとれば通えます。そのために今を頑張ってください」とは僕には言えませんでした。

答えをぼかしながら回答し、その場をごまかしましたがどのように答えて良いかまだ僕にはわかりません。今後活動しながら真剣に考えていきたいと思います。

大学受験対策より職業訓練?本当に必要とされているものは?

僕の最初のプランは、バングラデシュ同様、大学受験対策コンテンツを作ることです。しかし本当に求められているのは大学受験コンテンツか?まだ1つ目の学校のヒアリング後でしたが僕は悩みました。

彼らは本当に大学に行きたいのか?この村の大学進学率は10%未満で、その多くは経済的な事情により学校を中退する現状。それより、残りの90%の学生に職業訓練コンテンツを届けた方いいのではないか?

ミャンマーには経済的な発展に伴いコンピューター関連の職業訓練校などがありますが、そこに通うには当然お金がかかります。村の子どもたちは、経済的な理由からそういった職業訓練校には通えません。

「格差が生じている。ここにニーズがあるのでは?」、離島でのヒアリングを通してこのように考えました。

現地の大学生との意見交換!どのような職業訓練のニーズがあるのか?

視察後、ヤンゴン市内に戻り、現地の大学生と意見交換を行いました。

離島の学校で見聞きしたことを伝え、「大学受験対策より職業訓練の方が良いのではないか」と話すと多くの方が賛成してくれました。しかし、どういった職業訓練コンテンツにするかというヒントは得られません。

農業スキル?PCスキル?一体なにが必要とされているのだろうか?

僕はまた悩み始めました。夜も考えましたが、その夜は長距離バスでマンダレーへの移動。疲れもあってかバスに乗り1時間程たった後、僕は眠りにつきました。

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