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こんにちは。e-Educationフィリピン担当の秦大輝です!フィリピンの首都マニラのスラム街に住む高校生たちに、大学受験対策の映像授業を提供するために日々走り回っています。

マニラのスラム街近くでニーズの種を見つけた経緯は、前回の記事でご紹介しました。今回はその続きを書き綴りたいと思います。

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予備校との交渉は結局ダメだった

期待をして、裏切られることの連続。どんなにあがいても変わらない未来。越えられないかもしれない壁を1人で登っていくことはこんなにつらいものだとは思いませんでした。

予備校での交渉を諦めたその帰り道、ふと座ったベンチから見上げた晴れ間ひとつない曇り空をみながら、「こんな晴れることのないような曇り空でもいずれ、いつか晴れる時がくる」と考える。

そうして、自分自身を鼓舞したい。信じたいという想いがもうちょっとだけがんばってみようという気にさせました。

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第2の手段は教育系NGO

この1週間前、友人の紹介で3つほど教育系のNGOで、公立高校の支援をしている団体があるということで、アポイントをいれて訪問しました。

2つのNGOは大学受験のためのコンテンツ作りに協力することは難しいようでしたが、1つのNGOは好意的に受け止めてくれてくれました。

具体的には、教材作りから国内最高の先生の出演の調整までやれるかもしれないということを言ってくださって、稟議(りんぎ)をしてくれるということになっていました。

1週間経っていたので、「稟議はどうなりました」とメールで確認。すると、「まだボスからの返信がない。忙しいからね!すぐ確認するからちょっと待ってて。」との返信。

しょうがないと思いながらも、何度も期待を裏切られてきた僕は、嫌な予感がしました。そしてそのメールから1週間後、また同じメールを送ると、

「ごめんまだ確認がとれてない。すぐに確認するから待ってて!」

その予感は確信に変わりました。授業実施のためには2月中には確実にテキスト作成と先生の確保が終わっている必要があるのに、このままではまずい。

動きが遅いこともあり、もうNGOには頼ることができないなと思いました。また、その確信は、考えうる先生を探すための手段がなくなったことを示していたのです。

つまりは、絶望でした。

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偶然耳にした歌詞のメッセージ

意気消沈していた僕は、部屋にもどって「勇気が出る曲」と検索でうっていました。そんなことをしないとやっていられないという想いがありました。

その中で、“負けたら終わりじゃなくて、やめたら終わり” そんなくさい歌詞がありました。

あんまり好きなアーティストではなかったということもあって、普段は、「何いってんのこいつ?」というような歌詞も、その時の僕には「そうであってほしい。きっとそうかもしれない。」という想いにさせてくれました。

長い下積み時代を送って、いつか歌手として大成すると努力していた人。そして、勝ち取った人がみつけた成功のための大きなメッセージが「続けること」の重要性。

根拠なんてないかもしれないけど、そうだと信じてみたい。あとちょっとだけ頑張ってみようと思いました。

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みなさん助けて下さい

今まで出会って積極的にアドバイスをくれたフィリピン人10人にこのようなメールを送りました。

「これだったら可能かもしれないという手段がダメになってしまった。もう何もアイデアがないのですが、どうすればいいですか?」

すると、「ごめん分からない。ただお前の挑戦、応援してる頑張って!!」とすぐに返信がありました。

そんな感じで分からないということと応援しているとう旨のメールは多く届きました。

「やっぱり無理か・・」そう諦めていた深夜1時、1通のメッセージが届いたのです。送信者はフィリピン大学の大学院生のミグ。

「いい考えがある。」

期待はしていませんでした。何度も裏切られたから。しかし、そのアイデアは僕の未来を明るく照らすかもしれない、最後の頼みの綱になるのでした。

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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