P1000918

こんにちは。インドネシアの坂井健です。出稼ぎでマレーシアに行っている人の子どもたちに教育を提供するため、インドネシアで英語のコンテンツを作っています。

前回の記事ではパソコンのあてがなくなり、NPO法人「Class for Everyone」さんに助けていただいた話を書きました。今回は先生が決まった後、撮影場所を求めてジャカルタ中を駆け回った話を綴りたいと思います。

SPONSERD LINK

DSC_1705

先生と一緒に場所を探すことに

撮影する先生がきまり、後は撮影場所が決まれば撮影が開始出来る状況。初顔合わせの次の日、先生が色々と撮影場所のあてをピックアップしてくれていたようでした。

「何個か候補があるので、今からそこに行ってみよう!」と言われ、まずは1件目。そこはジャカルタでも有名な英語の塾でした。僕の撮影する予定の先生はここで教えているのです。

そこの人に事業の説明をすると、「素晴らしいことをやっているね。」と好感触。いける!と思って、率直にお願いしました。

「20時間分のDVD授業をここで撮りたいんです!場所を貸してください!」

「20時間!?そんなに長くは貸せないよ、ごめんね。」

そこはかなり大手の塾なので、教室はいつも満員の状態とのこと。仕方ないので2件目に回ることにしました。2件目はとある小学校。僕の撮影する先生は大手塾だけではなく、小学校でも教えているのです。

その小学校に連れていってもらいました。そこは、オープンハイスクールと言って、青空教室のように教室としての部屋がないのでした。そのため授業中はとてもうるさく、DVDを撮影出来る環境ではありませんでした。他にピックアップされた場所をもう2件回ったのですが、どこもダメでした。

「いいプロジェクトだとは思うよ。でも20時間もの時間は・・・。」と言われるばかりでした。

その日はもう夕暮れ。毎日のように降る夕立は今日も例外ではありません。先ほどまでの天気が嘘のように曇ってきました。今日はここまで場所探しは終了。

あてがなくなった僕らは明日も場所を探すことにしました。その夜、僕は友達に聞いて近くの学校や塾を調べておき、明日もしまた見つからなければそこを訪ねようと決めておいたのです。

P1000920

オープンスクールの校長先生と

またしてもご厚意に救われる

翌朝、また先生と場所を探すことになりました。先生はまたあてを見つけてくれたらしく、「よし、行こう!」と元気に再出発するのでした。

そこにあったのは昔の友人が働いているという塾。また責任者の方に活動の説明をしました。そこでもらったのはいつも通りの「すばらしい活動だね。でもうちは教室が一杯だから使えないよ。」という返事。

また同じ返事か・・・。次の候補をあたろうと思った時、「だから塾が休みの日しか使えない。」との言葉が。

なんと、休みの日に責任者の方がわざわざ出勤してくださると言ってくれました。しかし、僕の出国スケジュールは2週間後に迫っていたため、撮影が休みの日だけだと間に合いません。

そこで図々しくもう1つお願いしました。「平日、授業始まる前にも貸してもらえませんか?」と言うと、「いいよ。」と快諾してくださいました。

軽っ!と思いましたが、責任者の方が軽く承諾してくれた裏には大きな覚悟がありました。その責任者の方は撮影の時には授業前に出勤してくれ、僕たちを応援してくれたのです。

P1000904

とうとう授業の撮影開始

授業の撮影は次の日から始まりました。撮影する先生はとても忙しい方なので、あまり空いてる日にちがありませんでした。

それを考慮してスケジュールを組んだ結果、土曜日に撮影は1日で6時間。こうしてまだ見ぬマレーシアの子どもたちの笑顔のため、長い長い撮影が始まりました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK