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こんにちは!現在マレーシアにて、国境付近に住む移民の小学生たちに教育コンテンツを届けようと日々奮闘している坂井健です。

国境付近は教育の空白地帯のため、そこでは満足のいく教育が行き届いていません。僕のプロジェクトではジャカルタのとあるNGOと組んでこの問題に取り組むことになりました。

前回の記事ではマレーシアの学校にて最初の授業を行った日のことについて。パソコンを触ったことがない子どもたちがDVD授業を見た瞬間、皆目を輝かせて見ていました。今回はDVD授業が始まった生徒たちに異変が起きたことを綴りたいと思います。

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DVDに飽きてしまった子どもたち

授業最初の日は順調な滑り出しを見せ、確かな手応えを感じました。みんな真面目に授業を受けている様子をみてほっとしたのも束の間でした。

授業2日目。なんと昨日まではあんなに興奮していた生徒たちが今日は飽きてしまったのか、立ち歩いたり机に伏せて寝てる子が出始めてしまいました。

DVD授業はとても素晴らしいのですが、「一方的」なコミュニケーションツールであるという側面もあるため、小学生からすると座ってただじっとDVDを見ているのは厳しかったようでした。

そこでその日に先生たちを呼び出し、会議を開きました。事情を説明し、どうしたら改善できるかを話し合ったのです。その結果出た答えが「席替え」と「小テスト」でした。

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席替えと小テストが授業態度を変える

今までは好きな人と隣に座れる仕組みにしていました。そのため、DVD授業を受けているときに仲の良い子とふざけてしまうことも。それを防ぐためにこの席替えを行おうという案がでました。

そして、小テストも行うことし、テストを返却するときに順位の低い順に返すことにしました。すると最後に呼ばれた生徒が1番点数の高い子となります。みんなに競争意識を持たせ、勉強させるのが狙いでこの小テストを始めることにしたのです。

さらに、どうしても「一方的な」展開の授業になってしまうDVD授業の弱点を補うため、僕と先生でできるだけ生徒に声をかけるようにしました。「理解できた?」「この単語ってどういう意味なんだっけ?」という声かけをしていこうと話し合って決めました。

今日は金曜日。3日後、来週の月曜日からまた授業が始まります。この対策が吉とでるか、凶とでるか。生徒たちはどう変わるのかワクワクして眠れない2日間になるのでした。

寄り道〜日本にはない授業〜

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ここでは時間軸だけではお伝えできない現地の魅力等をお伝えできればと思います。

今日も僕は7時半に学校へと向かいます。そして、この学校では7時半から授業が始まります。それに合わせて僕のDVD授業も7時半に始まるのですが、金曜日だけは違います。

金曜日は皆制服ではなく、体操着で登校します。理由は体育があるからです。小さな校庭で全校生徒が、外に出て準備体操をします。

その体操が終わるとサッカー組、バスケット組、バトミントン組などに別れて学年関係なく自分たちの好きな種目を選んで遊びます。

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学年関係なく元気いっぱい遊んでいる姿はとても微笑ましく、見ている僕まで元気づけられます。日本にも学年の壁を飛び越えて触れ合うことのできる授業があればいいなと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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