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ミャンマー学生とグローバルリーダー達

こんにちは。e-Educationミャンマー担当の小沼武彦です。前回の記事では、私立校を訪れた後、偶然にも世界経済フォーラムに参加することになったことを綴りました。今回の記事では、ミャンマーの明るい未来を確信し、トライアル授業撮影を行ったことなどを綴りたいと思います。

世界経済フォーラムのイベント会場へ到着

6月4日。10時集合のため、9時前にタクシーに乗り込みました。しかし、通常30分もかからない道のりが、大雨のため1時間ほどかかりました。

今回のイベントは、ミャンマー学生と世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダー(YGL)とのディスカッション。丸一日かけて、ミャンマーの教育事情、ミャンマー学生の夢、将来のミャンマーについて話し合いました。

幸運なことに、僕自身もディスカッションに参加することができ、約6時間充実した時間を過ごせました。

もちろん参加するだけでは来た意味があまりないので、e-Educationの活動を参加者へ説明し、何かヒントを得られないか試行錯誤していました。この活動が功を奏して、後にプロジェクトを進める欠かせない物を手に入れましたが、それは今後の活動記録でご紹介致します。

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ディスカッションを通して見えた「ミャンマーの明るい未来」

このイベントに参加してた学生は、非常な優秀な高校生達でした。ほとんどの学生が、アメリカ、シンガポールの大学進学を目指している、ミャンマーの学生エリート。将来は海外の大手企業で働くのだろうと思っていましたが、彼らの考えは違いました。

「将来はどうされるつもりですか?」パネルディスカッション中、YGLから質問がでました。すると、学生達は口を揃えて「国に帰ってきてこの国の為に働きたい。」と言うのです。

こういった若者と一緒に活動すれば、この国を変えられる。教育格差を縮めることができる。うまくいかないことばかりで落ち込んでいた僕の心が、また燃え始めした。

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トライアル授業の英語コンテンツを撮影

善は急げ。早速、お世話になっているモオさんに頼んで、トライアル授業撮影に協力してもらいました。モオさんは長年言語教育を行なっている方です。

加えて、ミャンマーの英語教育事情にも精通している適任者です(多くのが学生が英語を苦手にしているので、トライアル授業は英語にしました)。モオさんと2、3時間、どのレベルに合わせて授業を行なうか話し合い、基礎的な文法の授業を行なうことに。

モオさんは撮影中、生徒がいないことに慣れないようでしたが、授業撮影はうまく行きました。インクがでなくなるハプニングなどがありましたが、編集作業でそういった点はカットし、トライアル教材が遂にできました。

これを農村部に持っていき、トライアルを行なおう。USBにデーターを移して、僕は北部の都市マンダレーに向かいました。

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マンダレーの高校へ訪れるも…

マンダレー到着後、僕は知り合いに紹介してもらった高校の寺院学校へ向かいました。

前年度、高校修了試験合格率は30%ほどで、来年度受験する学生は500人ほどいる学校。スタッフの方から、学生の学ぶ姿勢などの説明を受けながら授業の様子を覗いてみると、狭い教室に100人以上の学生が座り勉強していることに驚きました。

「ビビっ!」 ここだと映像授業がすごく役に立つと強く思いました。そして、スタッフさんにお願いし、校長先生にプレゼンテーションを行うことに。

僕は、e-Educationのメリットを丁寧に説明し、合格率も上げることができるので、ぜひ一緒にやりましょう、と提案。プレゼン終了後、校長先生からのコメントは以下のようなものでした。

「素晴らしいアイデアだけど、そういったものは、私たちの学校には必要がないよ。」

これから、長い長い一週間が始まりまるのでした。


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