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こんにちは。e-Educationミャンマー担当の小沼武彦です。前回の記事では、実施校探しのため、学校を駆け回ったことを綴りました。今回は、必死にプレゼンを見直し、実施校を見つけたことを綴りたいと思います。

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仲間の存在を支えに、プレゼンに挑む!

「プルル、プルルルー、プルルー、ガチャっ!」実施校探しが難航していた僕は気がつくと、他国で活動している仲間にスカイプしていました。

自分が今焦っていること、プレゼンが巧く伝わってないという不安などを相談したかったためです。各国で頑張っているメンバーと話していると、沸々とエネルギーが湧きました。

弱気など言ってられん。「明日のプレゼンは今迄で最高のものにしてやる」と気合いが入りました。

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訪問予定の最後の学校にも、ニーズがあった

次の日、僕は寺院学校に向かいました。ここは今回訪問予定の最後となる学校です。

「こんにちは。こうしたプロジェクトを行なっていて校長先生と話したいんですが…」といつもの流れでお願いをしました。しかし、この日は校長先生はいないとのこと。

校長先生はいませんでしたが、事務所の方に視察したい旨を伝えると、学校を案内してくださいました。説明を受けながら、授業などの様子を見学していると、この学校にもニーズがあると確信。低い進学率と先生の質に加え、教室には溢れんばかりの学生がいたからです。

ニーズが確認できた僕は、「明日校長先生と会わせてくれませんか?」とお願いしました。すると、明日は校長先生はいるとのことで、アポイントをつけ、この日は学校を後にしました。

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プレゼン当日、学校に校長先生がいない

夜に今までの資料を少し作り直し、よりシンプルでメリットがわかりやすいものに。勝負できる資料が完成しました。

次の日学校にいくと、なんと校長先生がいないというまさかの事態。校長先生は用事ができたということで、学校にいなかったのです。

「いつ校長先生は戻ってきますか?」と訪ねたところ、「19時頃なら戻ってきている」との返事。「それでは夜19時にお願いします」と言い、僕は他の用事を済ますために学校を後にしました。

夕方18時半。僕はバイクタクシーで寺院学校に向かい始めました。すると突然スコールが襲い、資料も濡れ、全身びしょ濡れでした。このまま最悪の格好でプレゼンを行なうことに。

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分かりやすく説明したプレゼンの結果は…

今迄の反省を含めて今回のプレゼンではわかりやすく、ゆっくり説明しました。トライアル用に撮影した映像をみせながら、とにかくわかりやすく。

今までのプレゼンと異なっていたのは、ポイントごとに説明を止め、校長先生たちに質問をあるかどうかを聞くことでした。いままでのプレゼンは、一通り説明してから質問を受ける形だったのですが、質問があまりでてなかったためプレゼンの形を変えてみました。

この効果がでたのか、今迄以上に校長先生たちから質問が多く出ました。一つひとつ丁寧に答えて、また質問がでるまで職員の方に話してもらう。この方法がよかったのかもしれません。

そして、最後に言われた「一緒にやろうじゃないか」という一言。ついにようやく実施校が確定したのです。とてもホッとしました。実はこの日、僕はどうしてもヤンゴンに帰らなくてはいけなかったため、この学校と提携できなかったら実施校探しは失敗に終わっていました。

本当に安堵しました。

そして僕はヤンゴンへ帰るため、学校を去りバスターミナルへと向かいました。バスターミナルに向かう途中、雨上がりの湿った匂いに包まれながら、僕の心は、晴れ渡っていきました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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