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こんにちは!e-Educationミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事では、最高のコンテンツを作るために現地の先生方と合同会議を開いたことに関してお話いたしました。今回の記事では、撮影が順調に進む一方で「編集」作業が滞り、大失敗をしてしまったことに関してお話できたらと思います。

先生たちの会議を経て、順調に進む撮影

現在、ミンダナオ島プロジェクトでは、カガヤンデオロ市とカミーギン島、2つの教育局の協力のもとで撮影を進めています。

先週、各教育局の先生方の合同会議が行われました。それを経て、先生方のモチベーションはとても高く、撮影も非常に順調です。

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問題ないかと思われた編集作業

「編集」作業では、いくつかの点を工夫しました。例えば、1トピック、1セクションを約15分で区切ること(人間の集中力が持続する時間は15分程度と言われています)。

トピックが切り替わる際は、テキストのページをめくるのに合わせて視覚効果を挿入。また、授業内の解説内容に合わせて、スクリプトや解説スライドを入れました。

このパイロット段階におけるビデオ教材は、公開オンライン講座(MOOC)の1つである「カーン・アカデミー」の初期のように、まさに「ホームメイドなビデオ教材」です。

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ビデオ授業で革命を起こすサルマン・カーン氏

そのため、撮影段階から、どこでズームをするのか、どの角度からの撮影するの最適かなど、完成した映像授業のイメージを先生方と共有・確認しながら撮影を進めました。結果、少なくとも編集段階に関しては、その出来は中々のものでした。

地方教育局にプレゼンするビッグチャンス

編集を進める矢先、非常に胸躍るニュースが飛び込んできました。ルンビア高校に、地方教育局Regional Office(市教育局をDivision Officeと言い、その上位機関にあたる)から博士がやってきて、e-Educationに関してプレゼンする機会が得られることになったのです。

編集を進めていた僕は、このビッグチャンスを逃すまいと一層編集作業に励みました。

完成目前のサンプルムービー

自己満足を差し引いたとしても、編集を終えたサンプルムービーの出来は上々。熱血アクロ校長や授業を行ってくださった先生方も、「これならいける!」と判を押してくれました。

ところが、編集を終えたプロジェクトファイルを、いざ映像ファイルとして保存しようとした時のこと。途中で保存ができなくなってしまうトラブルが起きたのです。ネットを参考にしながら、夜通し何度もやり直してみましたがダメでした。

保存する動画ファイルの種類を変えてみても、編集用に新たに動画ファイルを変換してみても結果は同じ。元の撮影した動画にエラーがあったのか、動画の変換ソフトに問題があったのか、それとも単なるPCのメモリ不足なのか。

ただでさえPC作業があまり得意でない僕は、プレゼンを成功させなければという「焦り」とも相まって、完全にテンパってしまいました。

未完成のまま迎えたプレゼン当日

別の動画編集ソフトを試したり、トライ&エラーを続け、地方教育局の博士にプレゼンする直前まで粘りました。しかし結局、サンプルムービーを完成できないままプレゼン本番を迎えることになってしまったのです。

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教育局の博士らはじめ多くの関係者が参加

熱血アクロ校長に、徹夜続きの疲れきった顔で紹介用ムービーを完成させることができなかったと伝えました。すると、アクロ校長の顔も一気に曇ってしまい、非常に残念そうな顔をしていました。

現地のe-Educationに関わる方々と一丸になり、地方教育局の上層部の方々にプレゼンできるビッグチャンス。それを、僕一人のせいで台無しにしてしまうかもしれない。

あまりに自分が情けなくて、プレゼンから逃げ出したい気持ちでした。

自分の技術不足、スケジュール管理不足のせいでピンチに陥ったミンダナオ島プロジェクト。次回の記事では、不完全なまま迎えたプレゼンが、結局どうなったかに関してお話できたらと思います。

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!


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