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こんにちは。e-Educationミャンマー担当の小沼武彦です。

前回の記事では、寺子屋の詳しい状況と化学講師が決定したことを綴りました。今回の記事では、高校修了試験合格率100%の予備校を訪れたことを綴りたいと思います。


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合格率100%予備校を訪れる

モオさんから合格率100%予備校(国の平均は30%ほど)の噂を聞きつけた僕は、早速アポイントを取り、予備校のある町へ向かいました。

北部の都市、マンダレーから車で4時間ほどの町です。初めて利用するバス停で、ノートとジェスチャーでコミュニケーションを取り、チケットを購入。早速、町へ向かいました。

予備校の名前をバスドライバーに事前に伝えていたこともあり、予備校の前に到着。しかし、アポイントを取った前日だったということもあり、ホテルに向かいました。そして、思わぬトラブルが待っていたのです。

外国人は泊まれない

軍事政権だったミャンマー。その影響も残っており、外国人が泊まれないホテルが所々あります。

今回の出張では、予備校のある町が地図に載ってないこともあり、そこを調べきれていませんでした。しかし、モオさんは大きな町ということを言っていたので、泊まれるところがあるだろうと僕は楽観的に考えていたのです。しかし、恐れる事態が起きたのでした。

町には一つしかホテルがなく、そこがなんと外国人は泊まれないところでだったのです。言葉が伝わらないこともあり、意思疎通がうまくいかず、パートナーのピョーに電話しようとしました。しかし、町では携帯は圏外で、電話帳で番号を確認しようとすると充電が切れ、自分の情けなさに苛立ちを感じました。

前日に8時間バスで移動し、更に4時間ぎゅうぎゅうのバスに乗っていた僕は疲労困憊。また4時間かけて、マンダレーへ戻る手段はあまり考えたくありませんでした。そのため、ホテルの職員の方に「どうしても泊まりたいので、なんとかできないか」と頼んだところ一つだけ泊まれる方法があると聞きました。

それは町の警察やイミグレーションオフィスに必要な書類等を提出し、許可を得るというもの。もう時刻は18時を過ぎていましたが、警察の方々から許可を得る方法を選択しました。

警察の方に、この町にきた目的、ビザの確認、パスポートのコピーなどを提出し、2時間から3時間ほどインタビューを受け、ホテルに泊まれる許可をいただきました。ホテルに泊まれることになった僕は安堵し、学校の先生達に連絡。就寝前に直接お会いし、挨拶をしました。

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予備校を訪れるも…

次の日、僕は朝早く起き、校長先生へ連絡をしました。すると、朝ご飯を予備校で取ることに。この予備校は寄宿型で学生たちが寝泊まりしています。そのため、食事も準備してあるらしく、僕もいただけることになったのです。美味しく朝食を頂いた後、さっそく交渉に移りました。

「こういった活動をしているので、先生の授業を撮影したいんです。100%の合格率を叩き出す講師陣の授業を撮影したいんです」

すると、「協力はしたいんだけど、うちの学校の先生はどうしても忙しいから撮影には協力できないよ」との返事。確かに、朝早くから夜遅くまで学生たちに授業を行なっている先生は、今までのどの先生よりも忙しそうでした。そこで、他の様々な要因があり、授業撮影は行なわないことに。

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100%の合格率を誇るカリスマ校長先生(写真中央)

しかし、ただでは帰れないので、「校長先生のマネジメント方法や受験ノウハウを実施校の責任者に教えてくれないか?」と相談しました。

すると、校長先生は快く承諾してくださり、早速連絡を取り合う形になりました。また、塾で毎月行なう実力模試も頂けることになり、いい形で町を後にしました。

マンダレーについた後、3時間ほど観光しヤンゴンへ出発。一番上の写真は、観光地からの夕日です。思わぬトラブルはありましたが、実りのある出張になりました。


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