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富士山の世界遺産登録で日本が盛り上がったように、今年の世界遺産登録はアフリカのニジェールでも大きな話題になりました。

それもそのはず。ニジェール北部最大の都市であるアガデスが、ニジェール国内ではじめてユネスコの世界文化遺産に登録されたのです。

今回は新しく誕生した文化遺産の魅力についてご紹介しましょう。

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ミナレット(塔)に集まる集団礼拝は必見!

アガデスはニジェールの北部、サハラ砂漠の中にある大きな都市です。国内外の貿易拠点として栄え、10万人近い人々がこの地で暮らしています。

現在はウランの交易中継地として商業都市に発展し、都市開発が進んでいるものの、街の中心には今から500年ほど前に建てられた巨大なモスクや宮殿があります。

数年前まで治安が不安定だったものの、モスクや宮殿を中心としたニジェール独自の文化は生き続け、2013年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

アガデスは歴史地区として文化遺産に登録されましたが、その中でも印象的な建物が、高さ27mのミナレット(塔)を持つグランド・モスク。壁には棒が打ちつけられており、遠くから見るとサボテンです。

塔の中は登ることができ、ミナレットの頂上からはアガデスの街全体を眺めることができます。どこまでも広がる砂の世界はまさに絶景と言えます。

しかし、それ以上の感動的な光景がアガデスにはあります。金曜日にしか見ることができない、礼拝の景色です。

毎週金曜の昼ごろになると、礼拝のために街中の人々モスクの周辺に集まります。アザーン(呼びかけの音)が響き渡ると、モスク周辺が人で埋め尽くされ、祈りが始まります。

街中の人々が祈りによって一体化する瞬間。イスラム教では当たり前の習慣ですが、はじめて見る人にとっては衝撃の光景でしょう。

ニジェールの文化と祈りを感じることができる場所、それが新しく世界遺産に登録された「アダデス歴史地区」です。

(photo credit: ekadepyrpa via photopin cc)

次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

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第105問は、こちらの写真。ヒントは今年世界遺産に登録された場所です!この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!

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