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こんにちは!e-Educationミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事は、マニラでパワフルなリーダー達に出会い、決意をあらたにプロジェクトを再始動したことについて書かせていただきました。今回は、そうした新しい決意のもとで現地にも「自主性」という火が再び燃え始めたことに関して書かせていただけたらと思います。

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確立する現地コーディネーターたち

現在、ミンダナオ島プロジェクトは、カガヤンデオロ市とカミーギン島の二つの教育局で同時並行でコンテンツ作成とプロジェクトの「仕込み」を進めています。

カガヤンデオロ市では熱血アクロ校長が、そしてカミーギン島ではITコーディネーターのジョジョさんがそれぞれ現地コーディネーターとしてプロジェクトを進めています。

カガヤンデオロの熱血アクロ校長は、フィリピン教育省の「School Base Management」という学校運営に関する査定において、ミンダナオ島400校中、ベスト9に選ばれた凄腕の校長先生です。

現地での人望も厚く、どの高校を訪ねても「アクロ校長はすばらしいリーダーだ」という言葉を耳にします。

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熱血アクロ校長(真ん中の白シャツの方)

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先日、副市長や村長らと会見した際

またカミーギン島のジョジョさんは、JICAの研修生として日本で約1年間IT教育などに関する勉強をし、その後、国際協力プロジェクトの講師としてインドに派遣されたという実績を持つ凄腕のITコーディネーターです。

現在は、カミーギン島教育局全体のITコーディネーターを勤める傍ら、e-Educationプロジェクトのためにパイロット校のひとつであるユンビン高校のIT教育も担当しています。

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ジョジョさん(左端)は代々教師の家系で、現地では家族ぐるみの付き合いもしています

ミンダナオ島プロジェクトでは、カガヤンデオロとカミーギン島の両教育局で現地コーディネーターが確立したことで、プロジェクトの「自立化」に向けて新しいステージに入ろうとしています。

日々育っていく現地の「自主性」

また、撮影や編集に関わる先生方にも変化があらわれました。

映像授業に出演してくださった先生方が、ある日僕の元にやってきて、「前回撮影した授業をもう一度取り直したい」と申し出てきてくれたのです。

先生方は、コンテンツをよりよいものにするために、自分たちで映像授業を見直し、改善点を議論していたのでした。当然、休日返上で終日の撮影はお互いに決して楽ではありませんし、次の撮影の予定も入っているので余裕はありません。

しかし、現地の先生方がそのように申し出てくれた時、「やっと蒔きつづけていた種が芽を出し始めた」と、僕は本当にうれしい気持ちでした。

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編集作業に関しても、IT担当の先生方が各自で編修ノウハウに関して、共有・議論をするようになりました。

自ら撮影と編集を進めるカミーギン島チーム

さらに先日、カミーギン島コーディネーターのジョジョさんを中心にカミーギン島チームが、彼らの手で講師の選定から撮影・編集までを手がけました。

彼ら自らの手でコンテンツを作り始めたことで、ミンダナオ島プロジェクトは、主体的で「持続的」なプロジェクト実現に向けてさらに大きな一歩踏み出しました。

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まだ現在は、撮影や編修はやはり僕が中心に全体をコーディネートしながらプロジェクトを進めており、プロジェクトの完全な現地化という段階にはまだまだいくつかのステップが必要です。

しかし、それでも現地の関係者が自主的にプロジェクトをより良いものにしていこうという「主体性」が垣間見える際は、コーディネーターとして本当にうれしい瞬間です。

度重なる議論を通じて、ヴィジョンの共有がなされ、ミンダナオ島プロジェクトは徐々にその「自主性」を花開かせています。

さてプロジェクトの「自立化」に向けて一歩ずつ「仕込み」の進んでいるミンダナオ島プロジェクト。次回の記事では現地の名門アテネオ大学にてプレゼンを行い、現地学生チーム結成に向けてさらに新しい一歩踏み出したことに関してお話できたらと思います。

現地の学生とともにプロジェクトを作り上げること。e-Educationではそうした”Youth Innovation”とも言えるあり方を非常に重視しています。

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バングラデシュの最強パートナー、マヒン

ミンダナオのマヒンは、登場なるか!? 次回もどうぞお楽しみに!

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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