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どうも!ルワンダで全ての子供たちが平等に教育を受けることができる”チャンス”を提供するために走り回っているドガです。

先日の記事では、e-Educationプロジェクトが、ルワンダでどれだけの可能性を秘めているのかについて書かせて頂きました。

今回は、ルワンダ滞在1週間目で早速、RICTE (Rwanda International Conference on Technology in Education)というITと教育に関するイベントに参加したことについて書き綴らせて下さい。

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ルワンダのIT×教育の会議へ向かう

まだ滞在間もない頃だったので、現地パートナーの一人でもあるアレックスと、今までのe-Educationルワンダが踏んできたステップについて話を聞いている段階でした。

そんな中、ルワンダ開発省のアドバイザーの方から、「Rwanda International Conference on Technology in Educationという『教育分野でテクノロジーを駆使することを話し合う国際会議』が首都キガリで開催されていて、明日が最終日だから入れるか分からないけど行ってみたら?」と言われました。

e-Educationは、ビデオとDVDという初歩的ですが、分野的にはICTを使い、それを教育フィールドで活かすというプロジェクトです。これは行かないというオプションは無いと思い、会議に参加することに。

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バイクタクシーの他に移動には「マタツ」と呼ばれるバスを利用します。

最高級ホテルが会場で、入るのは不可能!?

早速アレックスに、会議に参加したいと話をしました。

アレックス:「ドガ!こういうイベントには必ず政府の長官レベルの人がいる。もしかしたら、僕たちが交渉しなければならないルワンダ教育省の交渉担当長官もいるかもしれない!」

ドガ:「よし、じゃぁ明日乗り込もう!」

アレックス:「でもちょっと待って・・・このカンファレンス、招待状無しじゃどう見ても入れないよ・・・しかもセレナホテルでやってる」

セレナホテルは、主に東アフリカで展開するホテルチェーンで、ルワンダでは最高級ホテルと称されているほどです。

しかし、この国際カンファレンスはタイトルからしても、e-Educationを今後進めていくためには、人脈を作り、絶対に行っておきたいものだったので、とりあえず行ってみる事にしました。

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五つ星のセレナホテル。※ここはルワンダです

無謀な挑戦、奇跡が起こる

そして、カンファレンス最終日。事前に、アレックスには「少しでもこのカンファレンスに相応しいと思わせる様に正装で来てね」と言いました。

まずは、ホテルのエントランス。いかにも”観光客とそのガイド”と言った雰囲気を漂わせ、何とか第一関門を突破することができました。

しかし、肝心のイベント自体のエントランス到着すると、アレックスから「招待状を忘れたとか言うと逆に面倒くさいことになるのがルワンダ人だから、ここはドガに任せるよ」と言われてしまいました。

それでも”日本人”というステータスならもしかしたら行けるかもと思ったのもつかの間、案の定受付で止められてしまいました。

受付嬢:「招待状を出して下さい。」

ドガ:「・・・」

すると、話を濁そうとしていた矢先に、バリバリのテーラースーツを着ていて、いかにも自分がこのイベントを取り仕切っています的なオーラを放っていた人が、僕の横を通り過ぎ去ろうとしました。

僕は受付対応をアレックスに任せ、その人に真っ先に近寄って話しかけてみました。

「e-Education」という、その国の最高の先生の授業をビデオ撮影し、DVDに焼き、農村部や貧しい生徒たちに平等な教育機会を与えるプロジェクトを始動するために、日本からやってきた者です。「ICT教育」という僕たちがまさに活動している2つの分野のカンファレンスがあると聞き、今日は地方から飛んできました。ルワンダの教育を真剣に考える同志の人々と熱い意見交換がしたいです。チケットも何もありませんが、入れて下さい!

少し話を盛りましたが、このように粘った後、二つ返事でその人は僕たちの入室を承諾して下さいました。本当に奇跡でした。

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これは嬉しい!とアレックス

予想通りの収獲

いざ入ってみると、そこでは教育関係者たちのパネルディスカッション、新しいICT教育のワークショップ、先生トレーニング、展示会など様々なセッションが行なわれていました。

するとアレックスが突然、「ほら!あそこで座ってるのが、ルワンダ教育省の交渉担当長官だよ」と言いました。彼は、どっしりと構え、新しい教育モバイルアプリのプレゼンテーションを行なっている人の話を聞いていました。

プレゼンが終わるのを待っていると今度は、スレンダーな体つきのルワンダ人男性、もう一人のアレックスが、僕の現地パートナーアレックスのところに寄ってきました。ややこしくてすいません。キリスト教徒が多いルワンダでは「アレックス」という名の人も多いのです。

実はこの人、アレックスも以前から面識があった長官の下で働いている、言わば長官の右腕の人でした。するとその人から、パートナーアレックスに向かって、

「久しぶりだね、アレックス。例のプロジェクトはどうだい?予算拡大した?ビデオのクオリティ上げた?長官からの指令で、君たちが長官に会う前に、僕を通して、僕がまずは企画書とか見ていく事になったからよろしく」

突然のことだったので、自分はその時はよく分かりませんでした。しかし、アレックス曰く、長官は、僕たちが会いたい時に会えるほど暇では無いとのことでした。

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こちらでは、One Laptop Per Childの取り組みを紹介しています

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成績トップの子供たち表彰式も行なわれていました

長い長いプロジェクト始動までの道のり

長官に会う前に、右腕のチェックが入るということは、最後の関門(長官)の前にもう一つの難所ができたことになります。僕はその時、まずはその人に話をして分かってもらえば良いだけと、楽観的に考えていました。

しかし、現実はそう甘くはありません。翌週もう一人のアレックスから送られてくるメールをを見て、唖然とした自分をその時は想像すらしていませんでした。

まだまだスタートラインにも立っていませんが、次回もお楽しみに!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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