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こんにちは!ルワンダで教育格差を少しでも縮めるためにe-Educationプロジェクトを進めているドガです!

前回の記事では、ルワンダ教育省長官補佐官とe-Educationの活動許可をもらうために交渉したものの、厳しい条件が提示され、なかなかプロジェクト活動許可を得ることができなかったことについて書かせて頂きました。

今回は、こんな苦境に立たされている中、僕が何をしてどんなことを考えていたのか、悩みに悩んだ一週間について綴らせて下さい。

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何も進まない日々・・・

政府との交渉の後、僕と現地パートナーのアレックスは正直萎えていました。

「このままではマズい・・・」

ルワンダに降り立ってまだ2週間。いきなりプロジェクトのスランプです。僕は一人で考え事をするため、首都キガリ市内のカフェへと向かいました。

ふと手元のカレンダーを見ると、大きく11月中旬のところにマークがついていました。実は、僕たちのプロジェクト対象である高校三年生の試験(National Exam)は、もうに迫っていたのです。

「時間がない・・・」

どんなに焦っても、プロジェクトを実行する許可をまだもらっていないので、ビデオの撮影をしようにもできません。

やる気も無くし、ただただルワンダで時間だけが進んでいく毎日でした。

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仲間の頑張りに励まされる

悩む日々が続く中、嬉しいニュースが飛び込んできました。

e-Education第二の地、中東ヨルダンのパレスチナ難民キャンプで、e-Educationの生徒15人中3人が最難関のヨルダン大学に合格したというのです!

同じように動き出したプロジェクトが前へ前へと進み、念願の大学合格者が誕生しました。一方、ルワンダではまだビデオを撮影する段階にすら辿り着いていません・・・。

「ヨルダンに負けなくない!」

当初、ルワンダプロジェクトの最初のミッションは、エベレストのような「政府の壁」を超えることでした。しかし、交渉する度に壁の高さを感じました。

そこで、横から回って「壁」を超える、政府との交渉以外の手段を考え、生徒たちが待っている村へ映像授業を届ける方法を模索しました。

ちなみに、e-Educationヨルダン代表として生徒を合格に導いたのは、「ともみん」さんこと伊賀友美さん。e-Educationの美しい先輩である彼女に恥ずかしい報告をしたくなく、やる気のスイッチが入りました。

仲間の頑張りと誇らしい結果に、ずいぶんと励まされました。

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ともみんさんと生徒たち

初心に戻る

バングラディシュに続く成功ストーリーに励まされた僕は、先日の交渉以来会っていなかった現地パートナーのアレックスと、さっそく話し合いました。そして、自分が何をしにルワンダまで来たのか、初心に返って考えてみました。

「自分は、途上国に存在する貧困の差を縮めるためにここにきた。残念ながら、貧困の差を完璧に無くす事はできないが、全ての人間にフェアな機会を与えるだけはできるかもしれない」

そんな思いのもと、これまでインドやタイなどの途上国に行き、そしてルワンダまでやってきました。質の高い映像コンテンツを農村部の高校に届け、貧しい高校生たちに大学という「学び」の機会を届ける、そのためにやってきたのでした。

「何をゴタゴタ考えているんだ。もっと現実的に行動せねば!」

ルワンダの政府は、e-Educationと他の国際協力機関の予算の差を比べて、もっと大きな予算を組むよう提案してきました。しかし、小さなNGOが、ODAと同じ規模の予算をつけるのは到底無理な話でした。

そこで、どのようにしたら差別化できるか考え、現地の人と一緒になってスピード感を持って問題解決できることこそがe-Educationの強みであると再認識しました。

こうして思いを新たにし、アレックスと共にプロジェクトのエンジンをかけ直すのでした。

次回は、e-Educationをこれからどう回していくことにしたのかについてお話させて下さい。

どうぞお楽しみに!

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【ルワンダを知る〜パート2〜】

ルワンダでは息抜きのために、家の近くのサウナに通ったり、JICA(青年海外協力隊)の皆さんや現地の子供たちとサッカーをやっていました(下の写真)。

このグラウンドはJICAによく似た韓国のKOICAが設立したもので、サッカーの他に、僕の大好きなクリケットも週一回程度していました。

ルワンダでも一番人気のスポーツはサッカーであり、学校や仕事が終わるとこうやってボールを持っているだけで人が集まってきます。

この「イキの良さ」は今後プロジェクトでも大いに役立つだろうと思いました。

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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