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サントリーHDグループが、M&Aによって新興国市場に打って出ようとしています。

既にブランドが確立した有名企業を買収することによって、ネスレやコカコーラなどの強豪ひしめく世界市場、とりわけ成長著しい新興国への進出を加速させようという狙いがあるようです。

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新興国参入への足掛かり

サントリー食品は、今年9月にイギリス大手製薬会社グラクソ・スミスクラインから、スポーツ飲料部門と果汁飲料部門の2つを約2100億円で買収することを決定しました。

買収したスポーツ飲料部門は、イギリスのエナジースポーツ飲料部門で売り上げ第1位、果汁飲料部門はイギリスの果汁・濃縮果汁部門で第4位と、すでに高いブランド力を持っています。

両部門は、東南アジアやアフリカなどの新興国にも進出しており、サントリー食品の鳥井信宏社長は、「(海外販路が手薄だった)アフリカやアジアへの参入のとっかかりとなる、貴重なアセットを獲得できた」と言います。

有名ブランドの買収は賛否両論

縮小を続ける国内市場に対して、日本の飲料各社は、海外進出の手段としてM&Aを加速させています。キリンHDやアサヒHDが、新興国の企業を中心にM&Aを行っているのに対して、サントリー食品は認知度の高いブランドの買収に力を入れています。

このようなサントリー食品のM&Aに対して「欧州にかたよりすぎている」という批判がある一方、すでに確立されたブランドを買収するこの手法は、「ブランドを育てる苦労が少なく、強力なブランドだからこそ世界に拡販できるという強さもある」という意見もあります。

苦戦を強いられている海外市場において、日本の飲料会社が活路を見出すことができるのか、今後の成否を見守っていきましょう。

[SankeiBiz]


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