Credo1 chance maker

皆さん、こんにちは!e-Education Project共同代表の三輪です。

先週はビジョンやミッションと同じくらい大切にしている「クレド」についてご紹介しました。

「クレド」とは、一言でいえば「こだわり」です。私たちには5つのこだわりがあり、悩みや壁にぶつかった際にいつも立ち返るようにしています。

本日は、最も大切にしている最初の「クレド」をご紹介します。

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【私たちの5つのクレド(※クレドとは?)】
(1)Chance Maker←今ここ!
(2)Hyper Local
(3)Contents Owner
(4)Youth Innovation
(5)Best Partner

人は生まれながらにして、不平等である

「人は生まれながらにして自由かつ平等の権利を有する」

これは今から300年以上前に打ち立てられた、フランス人権宣言の一部です。市民一人一人が自由で平等な権利を持つという考えは近代社会をつくる大切な基盤となりました。

1950年に開かれた国連総会で採択された「世界人権宣言(仮訳文)」の第一条でも、権利が平等であることが述べられており、これを疑う人はほとんどいないでしょう。

しかし、「権利」が平等であっても「機会」が同じように平等であるわけではありません。

裕福な家庭で生まれて小学校から家庭教師に教えてもらっている子どももいれば、親を養うために小学校のころから働かざるを得ず、学校にいけない子どももいます。

生まれながらにして機会の格差は存在し、途上国であるほど問題は深刻です。

だから私たちは、チャンスを作りたい

「教育とは、世界を変えるために用いることができる、最も強力な武器である」

こちらは先日とトジョウエンジンでもご紹介した故ネルソン・マンデラ氏の言葉です。

「教育」は、子どもたちの可能性を切り開き、より良い社会をつくる大切な土台になります。しかし、途上国には「教育の格差」がハッキリと存在します。一つ例をご紹介しましょう。

バングラデシュでは、大学を卒業した者とそうでない者とで60%近い給料差があります。にも関わらず、高校を卒業した者のうち14%しか大学に進学することができず、農村出身者は1%未満です。

経済的な理由で大学に進学できない学生もいますが、もっと深刻な課題は教育不足です。優秀な先生が都心部に引き抜かれてしまうため、貧しい農村では常に先生が不足しており、大学入試試験に合格することができなのです。

バングラデシュの農村で出会った高校生たちに夢や大学進学について訪ねたところ、こんな答えが返ってきました。

「僕は貧しい家に生まれたから、諦めるしかないんだよ」

Credo1 chance maker01

皆さんは「もっと勉強したい!」と涙を浮かべながら話す高校生に出会ったことはありますでしょうか?

彼らの夢を応援したい。そのためのチャンスをつくりたい。

これがe-Education Projectを立ち上げたキッカケであり、今もずっと心がけていることです。

私たちは、機会の格差をなくし、チャンスを広げるために教育プロジェクトを世界各国で展開しています。

では、機会の格差をどうやって見つけるか?

ここで一つ質問です。機会の格差はどこに存在するのでしょうか?プロジェクトを作るとき、どんなチャンスを作れば良いのでしょうか?

インターネットで検索すれば格差の問題は無数にヒットします。実のところ、小学生〜大学生のどのステージでも問題を抱えており、どれもが深刻な課題です。

では、そんな問題の中から何に焦点を当てれば良いのでしょう?

私たちはそんな時、常にその国の人たちの生の声を聴くことを心がけています。これは次に紹介する“Hyper Local”に通じる話でもありますが、自分たちの思い込みで問題を決めつけないよう注意しています。

特に最近は、プロジェクトパートナーの声をじっくり聞くようにしています。彼らが問題視している教育格差に焦点を当てることが、プロジェクトを継続させ、多くのチャンスを作り続けるのに不可欠だと考えているからです。

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アンケートを取るときも可能な限りパートナーと一緒に行うようにしています

どうやってチャンスを作っていくか?

この答えはシンプル、映像教育(DVD)です。以前紹介したDVDの3つのメリットを改めて紹介しましょう。

  1. いつでも、どこでも、何回でも
  2. ローコスト、ハイクオリティ
  3. 永遠に続く教育支援の形

詳細を知りたいという方はぜひ過去の記事をお読みいただければと思いますが、これからも映像教育の力でチャンスを作り続けていこうと思います。

ただし、もし映像教育以上に優れた手段が見つかれば、私たちも柔軟に変化していきます。機会の格差をなくし、チャンスを増やすという目的を達成できるのであれば、喜んで手段の変更を検討します。

“Chance Maker”になる

これが私たちが最も大切にしているクレドです。

【次回予告】映像教材(DVD)を作るときのこだわり

いかがでしょう?私たちが目指す教育支援の形がお分かりいただけたでしょうか?

次回は、2つ目のクレド“Hyper Local”についてご紹介します。DVDを作る時に、どんなことを心がけているのか、ぜひお伝えできればと思います。

また、この「代表コラム」のコーナーでは、読者の皆さんからの質問やご意見もお待ちしております。もし私たちe-Educationの活動にご興味ある方はぜひSNSでコメントいただければ幸いです。

ではでは、また来週!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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