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皆さんこんにちは!ルワンダのドガです。

前回は、ビデオ撮影当日に考えた生徒目線のコンテンツ作りと、カメラマンチームたちと大きな達成感を得たことについて書かせて頂きました。

今日は、撮影が終わった翌日から寝る間を惜しんでの編集作業とそこから見えてきたe-Educationルワンダの新たなアプローチ方法について語らせて下さい。

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ここからが大変!

ジェラルド先生との最高の授業の撮影は、何とか一日で終わらせることができました。これもプロのジーンさん率いるカメラマンチームと一緒に活動したことが功を奏したと思いました。

しかし、フィリピンインドネシアプロジェクトも同様ですが、ここからの編集作業が実はもっと大変なのです。

幸いにも、今回のカメラマンチームの中には、ルワンダ国内で数々の賞を穫ったことがあるビデオ編集エキスパートも含まれていました。

ただ、僕とe-Educationチームとしても、プロに依頼したコンテンツ作りなので、自分たちにも「こういうビデオが見たい」といった全体像の希望があり、プロ目線と当事者(生徒)目線の“見たいコンテンツ”の擦り合わせをする必要がありました。

通常の編集作業は、最低3〜4日かかるところを、僕がつきっきりで編集を手伝い、今後の関係性を保っていくなどという約束のもと、2日で終わらせたいとジーンさんたちと話しました。

このようにフレンドリーなビジネストークができるようになったのも、長時間にも及ぶビデオ撮影で僕たちと共に汗を流し、お互いを信頼し合えるようになったからなのかもしれません。

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タイトル:「高校卒業試験(大学試験)のために絶対に知っておきたい科学の実験10選!」

丁寧に作業をしていく

撮影終了後、僕はジーンさんのオフィスへ向かい、早速翌朝から編集チームと作業を開始しました。

最初が肝心ということは百も承知だったので、一番最初の科学の実験授業には特に時間をかけました。

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先生の紹介一つでも、生徒たちに名前を覚えてもらうためにここだけに字幕をつけたりもしました。

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所々出てくる新しい実験器具の説明も、音声だけではなく文字で生徒たちの頭に残るように編集しました。

プロで良かった・・・

編集は、初日から徹夜でした。

毎コンテンツごとに全員でどのような映像にするかディスカッションし、それをもとにプロが編集し、僕が最終確認をする、という流れで進めていきました。

そこで思うことは、アマチュアの僕が撮影と編集の両方をやっていたら、このような高いクオリティのコンテンツを作るに至っていなかった、ということです。

まず、個人でのスタンダードが低く設定されており、“生徒が見たくなるような良いコンテンツ”を望むがままに作成することはほぼ不可能でした。

しかし、それをプロとの恊働にすることで、自分たちが求めてる“最高のコンテンツ”に限りなく近づけることが現実的に可能になります。その例の一つが、プロ使用のカメラを2台使った撮影でした。

1台のカメラはジェラルド先生の手元でのビーカー内の液体の色の変化などを撮影し、もう一つのカメラで黒板の字や実験の全体像を映し出すといった撮影です。

このように、アップで細かい色の変化を映像で見せることで、実際の実技試験でも同じように実験することができるようになるでしょう。

今まで生徒たちが使っていた教科書は白黒で、このような実験の説明は「○○が○○と混ざると○色に変化する」などといった文字の解説だけでした。これを解決できるのも、e-Educationのビデオ(DVD)の強みの一つです。

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1カメ

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2カメ止めて、見る、の繰り返し

e-Educationのモデルのもう一つの強みは、これらの編集された最高の授業コンテンツがDVDに焼かれる、ということです。これらのDVDを生徒、もしくは先生たちに手渡すことで、生徒それぞれのペースで授業を見続けることができます。

しかし、ルワンダのコンテンツを編集していると、「映像じゃないと分からない」といった実験内容が多くあり、絶対に生徒間で「僕はこれを知っている、飛ばして別の実験が見たい」などと言った差が出てくることが予想できました。

e-Education実施国の多くでは、コンピューター数台を数名の生徒でシェアしたり、自宅にPCがある人はそこでこれらのDVDを再生し、個人のペースに合わせて学ぶことができるよう、調整しています。

しかし、ルワンダでは学校にもコンピューター室があるところは未だに少なく、プロジェクターで一枚のDVDを映し出し、全員で映画館にいるような形で見せることになってしまうと思いました。

学校自らでコンピュータを設備することはできないルワンダでのe-Education。「5校舎500人以上」へ映像コンテンツを届ける、という目標を立てたものの、どうすれば生徒一人一人に最高の授業を届けることができるか、頭を抱えました。

限られた予算の中で、なるべく少人数、もしくは一人一枚のDVDが確保できるようにするにはどうしたら良いか?地元自治体やNPO団体との連携など、ここから僕と現地メンバーの本領発揮です。

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予定通り2日で編集作業終了!

ここまで僕が推したこともあってか、予定通りビデオ撮影から2日後にコンテンツは完成しました。

これをあとは届けるだけ・・・ではありません。

ニーズのある学校にまずは届け、そこから試験までのフォローアップ、サポートをしていかなければいけません。

誰がどこへ行き、自分は次に何をすればいいのか?

来週もお楽しみに!
ありがとうございました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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