みなさん、こんにちは!
マニラプロジェクト担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。
前回の記事では、生まれて初めて目にした「格差」とe-Educationの価値、その先に見えた決意について書きました。
今回は、マニラに来て2週間が経ち、プロジェクトの実施校へ訪問した際のことについてお伝えします。
帰宅すると聞き覚えのある声が…
フィリピンにいるアキさんは、日本にいる以上に生き生きしているように見えました(笑)
フィリピンに来て2週間。フィリピンでの生活にも慣れてきた頃のことです。ある日出先から帰宅すると、聞き覚えのある声が聞こえてきました。
「べっち!!!」
呼ばれて振り向くと、マニラプロジェクト前担当のアキさんの姿がありました。
このフィリピンのプロジェクトは、「ユニクロ」で有名な、ファーストリテイリング社のCSR事業「Cloth for Smile」プロジェクトの一つとしてサポートをしていただいています。
今回「Cloth for Smile」プロジェクト担当の方がプロジェクトの視察でマニラに来てくださるということで、共同代表の三輪さんとアキさんも同時に日本からマニラを訪れることになっていたのです。
その日の夜、共同代表の三輪さんもマニラに到着し、マニラが一気に賑やかになりました。
生徒たちへインタビュー!
メンバーが揃い、前回プロジェクトを実施した学校へ。
実施校の校長先生や先生方にお会いするために何回か学校へ足を運びましたが、実際にe-EducationのDVD授業を受けていた生徒に会うのは初めてでした。
アキさんの姿を見つけると、「アキー!」と手を振る子どもたち。アキさんの人気ぶりに驚きつつ、DVD授業を受けた子ども達へのインタビューを行いました。
「みんなの将来の夢は何ですか?手をあげてください!」
私たちが質問すると、生徒達からたくさんの手があがりました。
「学校の先生になりたい!」
「次のミスユニバース!」
「物理の研究者!」
「お医者さん!」
生徒一人ひとりが将来の夢や目標を持っており、キラキラした表情で夢を語ってくれました。
また、e-Educationの授業について、子ども達はこう答えてくれました。
「e-Educationの授業のおかげで、たくさん勉強できたよ!」
「試験勉強にとっても役に立ちました!ありがとう!」
「アキ先生が私たちのためにフィリピンまで来てくれて嬉しかった」
「他の高校の生徒にも授業を届けてほしい!」
子どもたちがまっすぐに前を見て私たちに夢やDVDの感想を伝えてくれたことが、何よりも嬉しかったです。
輝いた表情で将来の夢を語る子どもたちを見て、「もっと多くの子ども達に授業を提供し笑顔にしたい!」とワクワクし、私自身のモチベーションも上がりました。
校長先生の想いとは?
実施校の一つであり、パヤタスというゴミ山の近くにあるパルマ高校。ここには、ゴミ山周辺の貧困地区に住んでいる子どもたちもたくさん通っています。
パルマ高校でも生徒達へインタビューを行い、生徒たちから嬉しい言葉をたくさんもらいましたが、校長先生がインタビューの最後に生徒へ伝えた言葉がとても印象的でした。
他の国から来ている人が、あなたたちを助けそしてインスパイアしてくれています。あなたたちのが人生で何をするべきかわかりましたか?あなたたちのために、アキたちが教えてくれた経験をしっかりと使ってください。そして、必ず何かを成し遂げると約束してください。
校長先生の言葉にうなずく生徒たちの姿を見ていて、「e-Educationのプロジェクトは、学力の向上だけではなく、子ども達にとって自信につながり、視野が広がりるきっかけにもなる」と、このプロジェクトの価値を改めて感じました。
そしてアキさんは、生徒や先生の前でこう言いました。
「僕は日本へ帰るけど、このプロジェクトは終わりではないよ。カオリが引き継いで、これからも実施していくからよろしくね!」
そう。「私」だ。
私はバトンを受け取りました。生徒たちの希望や夢が、そしてアキさんの努力が詰まったバトンを託されたのです。
アキさんが築いてきたものをしっかりと引き継いでいくこと、そしてさらに多くの子ども達に授業を提供し、希望や夢を与えると誓うのでした。
遂にプロジェクトチーム発足!!
マニラプロジェクトでは、フィリピン大学の教育学部の学生たちが協力してくれています。
日本のアニメが大好きなアニメオタクの「パトリック」と、冷静で論理的に物事を考えるのが得意な「アルビン」。
2人とも教師を目指しており、アキさんと一緒に実施校に行ってチューターとして生徒に勉強を教えてくれていました。
左から、パトリック、アルビン、私、アキさん
共同代表の三輪さんがマニラにいるということもあり、2人と今後のプロジェクトについて話すミーティングを行いました。
そこで、パトリックとアルビンの夢、そしてe-Educationの活動に取り組む理由を聞くことができました。
なぜパトリックとアルビンは教師を目指しているのか?
なぜe-Educationプロジェクトを一緒にやっているのか?
これからのプロジェクトを一緒に作りあげていく仲間2人の想いを、次回の記事でしっかりとお伝えしたいと思います。
お楽しみに!
もう後悔しないために。もっと多くの笑顔を作るために。私はマニラへ向かいます(立命館大学3年・磯部香里)
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