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こんにちは!本日もご愛読くださり誠にありがとうございます。

「教育開発」という夢を掲げ、e-Educationフィリピン・ミンダナオ島でプロジェクトを実施している佐藤建明です。

前回の記事では、カガヤンデオロとカミギン島の両教育局による合同カンファレンスの準備のために、日本に再び帰国したところまでお話しました。

今回の記事では、一時帰国した僕が、日本でカンファレンスの準備を進めたことに加え、この合同カンファレンスに懸けた「想い」をお話できればと思います。

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再び日本へ

現地への3週間ほどの短い滞在を終え、僕は再び日本に帰国しました。

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現在、フィリピンのe-Educationプロジェクトは、マニラとミンダナオの二つの地域で展開しています。

その両プロジェクトを資金面等で強力にバックアップしてくださっているのが、”ユニクロ”で有名な、株式会社ファーストリテイリングのCSRプロジェクト”Clothes For Smiles“です。

帰国後はすぐに、Clothes For Smiles担当の方々と、合同カンファレンスの開催に向けた資金準備のための打ち合わせを行いました。

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また、一橋大学の米倉先生に、合同カンファレンス開催のご報告に伺い、その際にカンファレンスに向けたビデオレターも頂くことができました。

カンファレンスに懸けた3つの意義

今回のカガヤンデオロとカミギン島二つの教育局合同のカンファレンス開催の目的を一言で表すとすれば、「プロジェクトのパブリック・サービス化に向けた基盤作り」です。

この目的をさらに分解し、僕は今回の合同カンファレンスに際して、3つの「想い」を込めました。

1. ミンダナオ島におけるプロジェクトのスケールアウトの喚起

ミンダナオ島プロジェクトは、現地の「学校」で展開されているドロップアウト(現地の正規教育課程からドロップアウトした高校生。

ドロップアウトの理由は、家族を助けるために働かざるを得ない生徒や、育児、病気など生徒によって様々。)のための”Open High School Program(OHSP)”という公共サービスと協働・連携したプロジェクトです。

OHSPで使用される簡易テキストを、映像授業によってカスタマイズし、基礎レベルから応用問題まで生徒の学習を助けます。

またOHSPでは、慢性的に人手が不足しているので、そうした点でも安価で再現性の高い映像授業は大いに効果的です。(詳しくはこちら

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そして何より、OHSPはフィリピン全国で展開されている教育プログラムです。

一つの地域で、OHSPとe-Educationとの協働プロジェクトを成功させることができれば、映像コンテンツを含めてプロジェクトをパッケージとして全国に展開させていくことが可能です。

一人でも多くの若者に教育の機会を提供するためには、現地の学校で展開される”OHSP”というプラットフォームを活用することが最も効果的でインパクトが大きいと考えました。

現在のプロジェクト実施地域であるカガヤンデオロとカミギン島において、「グッド・プラクティス」を実現することができれば、それはプロジェクトのスケールアウトに向けた大きな一歩となります。

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2. マニラ教育省に向けたプロジェクトのボトムアップ

また、今後プロジェクトをスケールアウトしていくためには、プロジェクトの効果を第三者の視点も合わせてしっかり評価すること、映像コンテンツを各地の言語状況に合わせてローカライズしていくこと、そして何より大きなまとまった資金が必要です。

そのためにも、マニラにある中央教育省に向けた、プロジェクトのいわゆる「グッド・プラクティス」の報告、は、今後のプロジェクト展開における重要な一石となります。ボトムアップに進め、現地の人を最大限に巻き込んでいきたいです。

3. 現プロジェクト関係者に対する感謝と賞賛の場

やはりこれだけは忘れてはなりません。日本から突然やってきて、今では素晴らしいパートナーと一緒にプロジェクトが進行しています。

詳しくは次回の記事に、カンファレンス開催の様子と併せてお話できればと思います。

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました。

次回もどうぞお楽しみに!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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