DSC01946

皆さんこんにちは。ルワンダのドガです。

前回の記事では、最後の実施校5つ目に出向き、新たに大きな責任を感じたことについて、お話しさせて頂きました。

本日は、怒濤の1週間が終わり、チームで行なった全体ミーティングについて書き綴らせて頂ければと思います。

SPONSERD LINK

まずは一休み・・・

5校舎を1週間で回り、その間には数回徹夜してDVDのコピーなどをやっていました。総移動時間は22時間弱になり、この歳で疲労がピークに達していました(笑)。

金曜日の夜遅くに帰宅。日曜日には今週の振り返りと今後について考える重要なチームミーティングが入っていたため、土曜日はその準備と疲労回復の日にすることにしました。

久しぶりにちゃんとベッドで8時間以上寝ることができ、起きたら土曜日の昼過ぎでした。リフレッシュも兼ね、近くのカフェで昼食を取り、なかなか手が付けられなかった資料作りを始めました。

同時期に動いていた別プロジェクト

実は、DVDコンテンツを作る前から、僕はもう一つのプロジェクトを進めていました。以前ご紹介した、ルワンダのIT起業家があるハブ「kLab」を使って何かできないか。そこで思いついたのが、e-Educationのウェブアプリを作ることでした。

現地メンバーと話し合う中で、最高の先生の授業が入ったDVDとは別に、インターネットを活用したフォローアップのためのアプリケーションソフトを製作することになりました。

242899_ph04_l

ルワンダのプログラマーと共同で作ったe-Educationフォローアップウェブアプリ

しかし、e-Education共同代表の三輪さんから、とても重要なことを言われていました。

いくらインターネットが普及し始めているルワンダだからといって、ネット環境があるところと無いところがある。このWebアプリケーションを多数の校舎で導入すると、インターネット環境の有無によって逆に格差を広げてしまう可能性がある。

しかし、今後5年10年でルワンダのインターネット浸透率が他の周辺諸国に比べて高くなる事は目に見えて分かっており、将来を見据えたスピンオフプロジェクトとして、初年度はトライアルとして1校舎で導入の許可をもらいました。

ウェブアプリでは、試験の過去問をダウンロードすることができ、先生が作った問題をアプリ上で解くことができるようになっています。もちろん過去の成績を見ることも可能で、先生と生徒両方がFacebookのアカウントを使ったソーシャルログインができます。

さらに、”Join forum”という別ページに飛ぶ事で、生徒たちは分からない問題を聞き、解答し合えるプラットフォームも作りました。ネット環境がより多くの校舎で整い、プロジェクトにも本格的に導入する日のためのトライアルの実施です。

初のe-Education全体ミーティング

ルワンダe-Educationプロジェクトは、5校舎それぞれが離れた場所でプロジェクトを行います。メンバー1人が最低1校舎の担当となり、僕は彼らと頻繁に連絡を取り合い、毎週日曜日のミーティングで全体のフィードバックをします。

ミーティングは、恊働NGO「RIDI」の首都キガリのオフィスで実施します。日曜日の朝11時開始の予定だったので、どうせ全員が集まるのは11時30頃だろうと思ってゆっくりとオフィスに向かいました。

「ドガ、遅いよ!」

驚くことに全員が11時にはオフィスに到着していました。打ち合わせもスムーズに始まり、メンバーのやる気に触れて嬉しくなったことをよく覚えています。

最初のミーティングだったので、確認事項とe-Educationの試験日(11月中旬)までの短期目標について話し合いました。

DSC01945

週に一回は実施校に出向く

e-Educationが作成・編集したDVDは、全て実施校の先生方に渡してあります。基本的にはその担当の現地メンバーが先生と連絡をとって、毎週実施校を訪れ経過を観察し、フィードバックを受けることにしました。

そして毎週日曜日には現地メンバー全員が集まり、それぞれの校舎のフィードバックをお互いに出し合い、解決していく、というステップに今後1ヶ月はすることに決定。それぞれ事情が違う実施校で、メンバーがお互いに感じてきた意見を言い合う場を作り、彼らが自発的な問題解決意識を持ってもらえれば最高です。

さらにこの毎週ミーティングで重要なのは、交通費とほんの少しの報酬を現地メンバーに与えることでした。これは後で大きな問題へと発展していくのですが、それぞれが違う場所へ出向くため、交通費などにも差が出てきます。プロジェクト費などと合わせて、この予算表の作成に大きく時間を割いたのを覚えています。

e-Educationの今後

諸事項の確認を終えたところで、本題のe-Educationが今後踏むべきステップについて話し合うことにしました。ルワンダの場合、11月の高校卒業試験(大学受験)が終了すると同時に、翌年1月末まで休みに入ります。この2ヶ月の間にルワンダのチームがじっくりと来年のための戦略を立て、実行する必要があったのです。

「よし、もう一度挑戦しよう!」

オプションはたくさんあり、一つは初年度の実績(5校舎で500人以上の生徒に実施)を手に、政府に再交渉しに行くことでした。

しかし、このオプションと今後の計画をめぐり、普段は温厚なメンバーたちの間で激論が交わされることになるなど、想像もしませんでした・・・。

その話はまた来週させて下さい!

ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK