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過去三週間の記事では、ルワンダの文化政治経済についてお話ししてきました。

この記事では、残り数週間となった高校卒業試験(大学受験)まで、e-Educationルワンダチームがどう向かっていったかについてご紹介します。

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頼もしい現地メンバー

僕は、ルワンダでのe-Educationプロジェクトの統括者として、メンバーとの情報共有はもちろんのこと、翌年のことについても日々考えていました。

ルワンダの高校卒業試験は11月中旬にあり、この結果次第で生徒たちは行ける大学が自動的に振り分けられます。それまで、僕を含めルワンダチーム一丸となって作成した『最高の先生の授業』が入ったDVDコンテンツを提供・放映するサポート側に回っています。

現地メンバー一人一校舎、もしくは二校舎を担当しており、毎週最低2回ほど、その学校でのDVDを見る生徒たちの様子をうかがっていました。毎回の訪問の後には必ず僕と電話で話し、頻繁なコミュニケーションを心がけていました。そして週の終わりには、全員で集まり、それぞれの学校での問題点や感想、改善点などを話し合います。

これを普遍化することで、どのメンバーが一番やる気・リーダーシップ・行動力があるのか、そして今後の方針も僕自身決めやすくなると思ったからです。

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メンバーの一人、ウィリアム

プロジェクトの持続方法は何か

e-Educationは、途上国で教育支援活動を行なっていますが、これを末永く続ける方法は、やはり現地人へのハンドオーバーだと思います。

e-Education発祥国のバングラデシュでは、現在現地の大学生らが中心となってプロジェクトを進めており、日本人は事実上あまり関わっていません。毎回日本から僕のようなコーディネーターが飛んで、プロジェクトを継続させていくよりも、現地の人が現場で活動することで”永遠に続く教育支援の形“をつくり上げることができます。

「彼ら彼女たちだから理解できる問題を、自身の手で解決して欲しい」

こういった想いを持ちながらプロジェクトを進めて行きました。

信頼という名の担保

日本の事業家・松下幸之助氏はこう言っています。

おろそかにしないところに、信頼を生み出す第一歩がある。

この格言の捉え方は人それぞれだと思いますが、僕はこれを、「信頼はどんなものよりも価値がある」と感じます。実際、このまま僕がルワンダを発ち、現地メンバーだけでプロジェクトを進めることはできたかもしれません。しかし、時間をかけて、ゆっくりとお互いのことを知り、信頼関係というものを築いていきたいと考えました。

現に、僕がつきっきりで全ての実施校にメンバーと行くことも考えましたが、それよりも、相手を最初から信頼し、個がどうやって判断して動いていくのかを見ていました。こうすることで、「この生徒はこう考えているけど、先生はどうなのだろう」などと、自然と問題解決能力が上がっていくと考えた上で、メンバー一人一人個別に実施校へ行ってもらっていました。

最終的には、個が集まった現地チームへの100%のプロジェクトのハンドオーバーを目指すこととなるでしょう。

試験まで残り約3週間。今後の具体的な方針については、また来週お話させて下さい。

ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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