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地球上最後のフロンティア目指す競争はついに宇宙へ。

トジョウエンジンではこれまでも何度かグーグルの「Project Loon」やフェイスブックの「Internet.org」など、新興国に気球やドローンでインターネットを届けるプロジェクトの様子をお伝えしてきました。

そんな地球上に残された最後のフロンティアをめぐる両社の戦いは、ついに成層圏を突き抜け、宇宙まで到達しようとしているようです。

予算1000億円、180基の人工衛星が打ち上げ予定

ウォールストリートジャーナルが伝えたところによると、グーグルは「Project Loon」の次のステップとして、これまでの気球に加えて人工衛星を導入する予定であるということです。その予算なんと1000億円。さすが今を時めくIT企業グーグル、予算の桁が違います。

まだ未決定の部分が多いものの、現在のところ第1段階として高性能小型人工衛星、180期が打ち上げられる予定。人口衛星は従来のものよりも低い高度を飛ぶように設計されるそうです。

プロジェクトの指揮を執るのは、人工衛星ベンチャー「O3b」の設立者であるGreg Wyler氏。グーグルはWyler氏のほかにもSpace SystemsやLoral LLCなどの人工衛星ベンチャーからもエンジニアを多数採用している模様です。

ドローンと人工衛星が新興国にインターネットを届ける

グーグルの「Project Loon」は、これまでインターネットにアクセスすることが難しかった地域に対して、気球を使ってインターネットを届けるプロジェクトとしてスタート。

今年の4月には同プロジェクトの一環として、ドローン開発企業Titan Aerospaceを買収したことでも話題となりました。ちなみにフェイスブックもその直後「Internet.org」の一環として別のドローン開発企業を買収しています。

人工衛星のコンサルティングファームTNF Associatesの代表を務めるTim Farrar氏は「Project Loon」の気球がドローンによって完全に取って変わられ、最終的には人工衛星とドローンが相互に補完し合いながらインターネットアクセスを届ける形になるだろうと予想しています。

ドローンが比較的狭い範囲に対して大容量のサービスを提供する一方で、人工衛星は比較的需要の低い、広い範囲をカバーすることになるだろう、とFarrar氏は話しました。

グーグルからはこれまでのところ特に何の発表もありませんが、WSJの情報を見る限りではほぼグーグルが人工衛星を開発しているとみて間違いなさそうです。これを受けてフェイスブックがどのように次の一手を打つのかにも注目していきたいですね。

[The Wall Street Journal / Fast Company]


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