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こんにちは!

e-Education Projectスリランカ担当の大水希望です。地方学生の可能性を広げることを目標に活動しています。

前回は私がe-Educationに挑戦した理由についてお話しさせていただきました。

今回は出発前に行われた新メンバー研修についてお話ししたいと思います。

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待ちに待った新メンバー出発前研修!

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2月末の共同代表三輪さんとの面接を経て、新メンバーとしてe-Educationスリランカプロジェクトをさせていただけることが決まったのも束の間、2週間後には重要な国内研修が待っていました。

「自分を厳しい環境において、挑戦できる!」

これから挑戦できることに対して、心からワクワクしていました。世界でイノベーションを起こし続けているメンバー達と一緒に、自分も何かができる。

もちろん不安もありましたが、それ以上に大きな期待を胸に、研修に向けた準備が始まりました。

焦りと悔しさ

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研修では、団体の理念の共有やそれぞれのプロジェクトについてのプレゼンなどを行いました。

自分がその国に行って何をしたいのか、どんなプランでプロジェクトを進めるのか、そして何よりなぜ自分がこのプロジェクトをこの国でやりたいのかといういわば自分を売り込むためのプレゼンをすることが、一つの大きな目的です。

ほかのメンバーたちの熱い思いを聞き、自分自身ますます気持ちが奮い立つのを感じました。しかし、研修に向けてブラッシュアップを進めていくうちに、最初に感じていたワクワクが感じられなくなっていることに気付きました。

“焦り”

これが原因でした。

ほかのメンバーは毎回プレゼンを見るたびに面白いもの、引き込まれるもの、応援したいプロジェクトになっていく。それなのに、自分のプレゼンには自分すらも全く引き込まれない。

良くしたいという気持ちと、成果が比例しないことに焦りを感じるとともに、どうしてもほかのメンバーに追いつけないことに対する悔しさを覚えました。

スリランカに映像授業は必要?

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スリランカといえば何を思い浮かべるでしょうか?

プロジェクトを立ち上げるにあたって、もちろん私も教育事情などを中心にスリランカについて調べていました。

植民地時代の影響、津波、内戦…スリランカも多くの負の歴史を持つ国です。2009年に終結した内戦では7万人以上が亡くなったとされています。現在では内戦の影響は生活する上では気付かないものとなっており、経済発展とともに復興が進んでいます。

その一方で、スリランカは教育制度のとても充実した国なのです。公立学校は、小学校から大学まで授業料がすべて無料なので、基礎教育の就学率はほぼ100%。基礎教育の充実は識字率がほぼ100%であるということにも表れています。

大学受験に関しては、大学の数そのものが少ないため、大学に行かない学生のほうが圧倒的に多いのです。そんな状況の中で、映像授業が必要とされているのか?いわゆる途上国といわれるような状況を脱しつつあるスリランカには必要ではないのでは?

プロジェクトそのものをすることに対して疑問が生じ始めました。

「情熱が感じられない」

焦りと迷いの中で迎えた研修当日。新メンバー全員によるプレゼン発表は二日目に行われます。直前まで考えたプレゼンでしたが、本番では緊張でガチガチ、表情も固く、お世辞にも満足のいくものではありませんでした。

研修三日目の支援者交流会では、支援者の方々に同じように自分を売り込むプレゼンを行います。そして、最後のプレゼンを終えた後の支援者の方からの一言。

「あなたからは“やりたい”という情熱を感じられない」

この言葉は私の研修の全てを表すものでした。準備の段階から、私がずっと言われ続けていたことでした。焦りの中で、自分自身がスリランカで成し遂げたいこと、つまり「学生たちが可能性に気付くチャンスをつくる」という目的が見えなくなっていたのです。

そして迎えた出発の日

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国内研修をすべて終え、ここからが本当のスタート。焦りと迷い、そして自分だけが前に進めていないという悔しさを抱えながら、私はスリランカへと向かったのです。

次回はスリランカで直面した現実についてお話ししたいと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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