Switch ceo

皆さん、こんにちは。

いつもe-Educationへの応援、ご支援ありがとうございます。

先日7月7日に発表した代表交代のお知らせの通り、創業者・税所篤快に変わって私(三輪開人)がe-Educationの代表理事に就任しました。

今回は、代表に就任するまでの経緯と、第二創業期に向けた想いをご紹介致します。

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2番打者としてのやりがい

2010年2月1日。

この日はe-Education Projectという団体(チーム)の設立日であり、税所篤快と私が出会った次の日になります。

彼と出会った場所は、バングラデシュのグラミン銀行の入り口。彼はグラミン銀行グループのインターンとして、私は株式会社マザーハウスのインターンとして、お互いバングラデシュで働いていました。

会って早々、彼は(グラミン銀行の説明はほとんどせず)自分の夢をぶつけてくれました。

「バングラデシュの教育格差を何とかしたい」
「東進ハイスクールのDVD授業のモデルを使いたい」
「自分自身、東進のDVDのおかげで大学に逆転合格できた」

彼の言葉は心の奥まで響きました。なぜなら、私も同じ問題意識と原体験を持っていたからです。

さらにいえば、私は大学生の頃、かれこれ4年近く東新ハイスクールの林修先生のアシスタントをしていました。大好きなバングラデシュで、大好きな東進モデルを使って貢献できる、これほど素晴らしい話はありません。

Hayashi sensei

高校・浪人といれて合わせて6年間お世話になりました

「ぜひこのプロジェクトを手伝いたい!」

2歳年下だった大学生に頭を下げてお願いしました。彼は快く受け入れてくれ、次の日にはダッカ大学で100人を超える大学生にインタビューを実施しました。これが2010年2月1日の出来事です。

それから2ヶ月後、私はJICAへ入構して社会人になりましたが、後方からのサポートを続けました。2010年の夏〜秋にはJICAの新人研修で再びバングラデシュを訪れ、休日や平日の夜の時間を使って彼や現地パートナー・マヒンを応援し続けました。

そして半年後。貧しい農村の高校生が、国内No.1国立大学のダッカ大学に合格し、バングラデシュでも日本でも大きなニュースになりました。嬉しい話は続き、税所の出版とマヒンの来日が決まり、私は(当時の勤務地だった)関西でイベントを企画しました。

Atsu presen

関西で出版&来日記念イベントを開催

この日、自分の役割は「2番打者」なのだと自覚しました。

野球が好きな方であれば存知だと思いますが、2番打者の役割は地味です。前にいるランナーを進めることが一番の仕事であり、表に出ることはあまりありません。しかし、私はチームへの貢献をしっかり感じ取ることができるこの打順が大好きでした。

2番打者から監督(プロデューサー)へ

e-Educationが始まって2年、税所が世界展開(五大陸ドラゴン桜)を打ち出した時に、私の夢も一気に膨らみました。

「もっと多くの日本人大学生に海外で挑戦するチャンスを与えたい」
「彼らと一緒に世界中の途上国で、映像教育革命を起こしたい」
「大学生だからこそできる国際協力があることを証明したい」

世界中を飛び回る税所と平行して、私は日本国内で新しい仲間を探し始めました。結果、2014年までに20人近い仲間が集まり、世界中に飛んでいく彼らの計画を一緒に練りました。彼らが出発してからは、週一回の報告書提出やSkype面談システムを作り、今現在も彼らの挑戦をサポートしています。

Eedu nakama

個性溢れる素敵な仲間が増えました

あえて野球に置き換えると、私の役割は「2番打者」から「監督」になりました。現場に出ることは少なくなりましたが、その分チーム作りに専念することができます。個性溢れる皆の想いを、いかにまとめて一つにできるか。アイデアはどんどん浮かび、楽しくて寝れないこともしばしばありました。

仕事を超えたやりがいを見いだし、2013年10月に憧れの職場を退職し、大好きなe-Educationを仕事にしました。そこからは資金調達と組織体制作りに注力し、NPO申請を間近に迎えた時、税所から一通のメッセージが来ました。

「開人さんが、e-Educationの代表になってほしい」

半年近く議論を重ねて出た結論でした。彼は世界の果ての最前線で活動するスタンスを貫き、私が組織の中心となって一つのチームを作り上げていく。仲間たちの力を最大限に引き出すプロデューサーとしての責任を果たすことを約束し、私が代表になりました。

新代表としての3つの誓い

こうして今月7日に代表になり、e-Educationは“第二創業期”を迎えました。今後の方針については、プレスリリースでも発表しましたが、税所や仲間たちに約束した新代表(プロデューサー)としての3つの誓いを皆さんにもお伝えします。

(1)途上国のリーダーたちの挑戦をプロデュースする

私たちは途上国での教育支援を行っておりますが、あくまでその活動は「支援」であり、現地の課題を解決していくのは現地のリーダーたちです。先日、バングラデシュの国営放送で現地リーダーのマヒンがTVに登場し、若い世代の目標になりました。

Maheen tv

朝の生放送番組にマヒンが出演しました

これこそが教育支援のあるべき姿だと思っており、今後はより一層、現地リーダー・パートナーたちの挑戦を応援するスタンスを貫いていきます。

(2)日本企業の海外挑戦をプロデュースする

昨年より、日本の企業の方々からの相談を頂くようになりました。

「海外進出のヒントが欲しい」
「企業として途上国支援を実施したい」
「ぜひ一緒に教育改革を起こしたい」

どの企業の方も途上国の可能性を信じてくれている点がとても嬉しく、私たちとしてもぜひご協力したいと思っています。昨年は新しい連携がいくつか生まれ、民間企業・大学・NGOの皆様とパートナーシップを結ぶことができました。

Eedu sponsor

現在も連携を検討いただける団体の方々を募集しています

企業の方々と途上国のパートナーたちの両方がHappyになる方法は必ずあるはずであり、それをサポートできるのがNGO/NPOとしての私たちの役割だと思っています。

これから日本の企業の皆様との連携をもっと強化していきますところ、ご興味ありましたらぜひご連絡ください。

(3)支援者・協力者の挑戦をプロデュースする

最後に一番大切なことを。

NGO/NPOの活動は、基本的に支援者・協力者の方々の応援なくして成り立ちません。私たちもこれまで沢山の方々に応援して頂きましたが、応援の手段は数少なく、協力したいと言って下さる方に他の方法をご提示することができませんでした。

「すべての人たちが、楽しく参加できる仕組みを」

これがどうしても実現したいことです。それぞれ温かく、熱い想いを持って声をかけて下さる方々一人一人に合った方法をご提示し、一緒に社会を少しずつ変えていく、そんな団体を目指していきます。

キーワードは「プロデューサーシップ」

以上、長々と説明してきましたが、私が新代表としてやろうと思っていることは、団体設立当初から分からない「プロデューサー」としての仕事です。

前で走る人たちの背中を押し、一歩を踏み出せない人たちの挑戦を応援する。一人一人の想いを汲み取って、一つのチームにまとめあげ、社会を少しずつ良い方向に変えていく。そんな「プロデューサー」になることが私の仕事であり、e-Educationの第二創業期の方針です。

この「プロデューサーシップ」を大切に、より多くの団体・人々と連携し、ダイナミックかつ持続発展可能な教育モデルを作り上げていければと思っていますところ、どうか皆様、引き続きご支援をよろしくお願いします。

お知らせ

現在、そんな第二創業期初となる海外新メンバーを募集しています。7/31締め切りとなっておりますので、ご興味ある方はぜひご応募検討ください。

また、創業者・税所の代表交代挨拶をまだお読みでない方は合わせてご確認いただければ幸いです。

創業者からの代表交代挨拶 »

代表交代プレスリリース »


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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