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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、歴代のマニラプロジェクト担当がマニラに集合した際の出来事についてお話ししました。

今回の記事では、プロジェクトを進めて行く上で気づいた映像授業の活用良さについてお話ししたいと思います。

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映像授業といえば…

「映像授業」と聞いて、私が最初に思い浮かぶのが、生徒がパソコン等を見ながら勉強している風景です。

おそらく多くの方が、下記の写真のような授業の様子を思い浮かべるのではないでしょうか?

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映像授業の良さは、生徒一人ひとりが自分のペースで、何度でも勉強できること。

家でもどこでも勉強することができ、日本でも東進ハイスクール始め、様々な塾や企業などで映像を使った授業などが行われています。

チューターの大きな存在

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しかし、生徒に映像を見せるだけでは不十分なこともあります。

映像を観ているだけでは集中力やモチベーションもずっと続けることは厳しいですし、質問などがあったらどう解決していけばよいでしょう?

そこで大事なのが「チューター」の存在です。

マニラプロジェクトでも、授業を進め、問題を出し質問に答えることができる「チューター」を各学校に1人〜2人置きました。

チューターは日本でいう東大や早稲田大学にあたるフィリピン大学やデラサール大学の学生。勉強を教えることはもちろん、生徒のモチベーションをアップさせてくれたり、日々の相談に乗ったりと、生徒達にとって「お兄ちゃん」や「お姉さん」のような存在になっています。

このようなチューターを置くことで、コミュニケーションをしっかりと取ることができ、映像授業を用いながらさらに深い学びができるようになります。

映像授業の活用は生徒だけのためではない

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映像授業は生徒達の学びのために作りましたが、実際に活用しているのは生徒だけではありません。

マニラプロジェクトのチューターのうちの何人かは、試験1ヶ月前を切り時間が限られている状況を見て、授業中に映像授業を見せるのではなく、生徒達に家で映像授業を見てくるように伝えていました。

その代わりに授業中は、チューターが家で映像授業を見てポイントをまとめたものを生徒に直接説明を。そうすることでチューターが重要なポイントをまとめ、自分の言葉で簡潔に説明することが出来、授業の効率もぐんとあがるようになりました。

チューターが一から教科書などを使って授業のために予習をしまとめるのはとても大変ですが、映像授業という長さや内容がまとめられているものであれば、授業のための準備が簡単にできます。

映像教材は生徒にとっても、そして教えている側にとっても、効率よく使うことができるツールであるということにプロジェクトを通して気づくことができました。

映像教育の大きな可能性

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ここ数年で「映像授業」「映像教育」が大きく取り上げられるようになりました。

e-Education Projectでは途上国でこの映像授業を活用していますが、日本でも様々なオンラインなどで映像授業を配信する事業が増えてきました。

ただ発信するだけでなく、インタラクティブになるようチューター制度を置いたり、ネット上で先生に質問ができたりなど、様々な仕組みが作られています。

世界中の全ての人が持っている、教育を受けることの出来る権利。

私自身、幼稚園の頃から公文式に通い、塾を2つ掛け持ちしていたりと「学び」に関して特に不自由は感じていませんでした。

でも世界の多くの国では、勉強したくてもできない人たちがたくさんいます。先生が足りない国・地域もたくさんあります。

そういった人たちが満足がいく教育が受けられ、また教育の質が上がるのであれば、そのツールの一つとして「映像授業」「映像教育」がさらに普及してほしいとプロジェクトを通して思いました。

ただ支援する側の私たちの自己満足では絶対にだめで、本当に必要としているものを、一番良い方法で提供できること、現地の人たちでしっかりと事業を回せるような現地の人の思いや、仕組みづくりが大切になるのではないでしょうか。

次回の記事では、試験2週間前に行った模擬試験を中心にお伝えしたいと思います。

本日もお読み頂き、ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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