⑧ギャノダヤスクールの先生

今回新しいプロジェクトに協力頂く公立トップのGyanodaya Schoolの校長先生

こんにちは。e-Educationで海外事業を担当している吉川雄介です。

今年、e-Educationはついにネパールでのプロジェクトを本格始動させることになりました。

そして、プロジェクトを立ち上げるために、クラウドファンディング「moonshot(ムーンショット))」への挑戦も開始しています!


②地震で崩壊した学校 のコピー

地震で校舎が崩壊した学校

4月25日に発生した大地震によって壊滅的なダメージを受けたネパール。崩壊した学校も多く、学校に通えなくなった子どもたちも多く出ているのが現状です。

そんなネパールの多くの子どもたちが安心して学校に通えるようになる状態を作り、そして学校で最高の授業を受けられるようにする、それが私たちe-Educationの取り組みです。

新しいプロジェクトを立ち上げ、今後も継続的に取り組んでいくために、今回ク「moonshot(ムーンショット))」というクラウドファンディングに挑戦することにしました。プロジェクトをネパールの先生方と一緒に立ち上げ、e-Educationプロジェクトを展開していくために、皆様のご支援が必要です!

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世界で最も開発が難しい国 ネパール

みなさんは、ネパールと聞くとどんなことをイメージしますか?

ネパールは、「世界でも最も開発が難しい国」とも言われます。エベレスト含むヒマラヤ山脈によって国内は険しい山が多く、海がない内陸国でもあり移動が大変という地理的な制約。そして130を越える民族から構成される多民族国家という文化的な要素。加えて、政情がなかなか安定しないという政治的な要素。

これらの難しさから、ネパールはアジア最貧国の1つであり、子どもたちの学びに対する環境には多くの課題があります。

ネパールを襲った大地震

それに追い打ちをかけるように、4月25日に大地震がネパールを襲いました。死者は約9000名。多くの学校の校舎が崩壊という状況で、子どもたちが安心して学校に通える環境はまだまだ整っているとは言えません。地震により、教育を受けられなくなったという子どもは160万人以上とも言われています。

大地震発生後、食べ物や仮設住宅の建設などに対しては多くの支援が集まっています。しかしながら、これからの継続的な復興に向けた質的な支援、特に最も重要な教育の中身の支援は十分ではありません。子どもたちが楽しく安心して学校に通い、多くの学びが得られる環境を今作ることができなければ、失われた教育によって地震のダメージは今後何十年にも続いていってしまうことになります。

ネパールの子どもたちが、質の高い教育を受けられるようにする。そして、子どもたちが自分たちの力で未来を切り開き、夢に近づくきっかけを作ることを、e-Educationは目指しています。

①ネパールの子ども

震災後もたくましく勉強するネパールの子ども

公立学校の子どもたち

ネパールの生徒にとって大きな壁として立ちはだかっているのは、SLC(School Leaving Certification)という全国共通の卒業認定試験です。毎年約50万人の生徒が受験している非常に大きなテストです。卒業後、就職するにしても大学進学するにしても、一生自分の人生に影響するほど重要なテストになっています。

SLCの合格率は、公立学校と私立学校で大きく状況が異なります。私立学校からのSLC受験生のうち、合格する生徒は毎年90%程度、つまりほとんどの生徒が合格しています。しかしながら、公立学校の合格率が20%程度と、著しく低い結果となっています。

公立学校の子どもたちは、無邪気で勉強が大好きです。課題となっているのは、彼らの教育環境、特に教える側のスキルを持った先生の不足。都市部で良い教育を受けた先生は、地方の公立学校には来ないため、地方の公立は慢性的な先生数の不足という課題があります。

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険しい道を走ること4時間で学校へ

今回のプロジェクトでは、震災被害の非常に大きかったカブレという地域にある学校に映像授業を届けます。映像授業化する科目は数学・理科・英語の3教科。どれも生徒や先生が口を揃えて難しいと感じている科目です。

生徒、先生がその映像授業を活用し、学び、SLCの壁を乗り越えることをサポートしていきます。

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都市部の学校の先生の授業のテスト撮影

公立と私立の格差に加えて、都市部と山岳部の格差も大きな問題です。「山岳部にいる子どもたちにもよりよい教育を」この考えに、都市部の先生方からの協力も得ることができました。

これから、どういった映像授業を撮影するか、撮影した授業をいかに地方の先生に活用をしてもらうか、本格的なプロジェクトが動き出しています。映像授業をただ届けるだけではなく、ネパールの先生とともにネパール全体の公教育をより良くしていく動きにつなげていきます。

現地の先生たちの声

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現地先生への度重なるヒアリング

「山岳部に住む子どもたちにとってわかりやすい授業とは何か」
「将来的にも、ネパール全体で活用できる映像教材を作りたい」
「公立、私立の垣根をこえて取り組むプロジェクトにしたい」

e-Educationプロジェクトが目指すこと、課題視していることをを先生方と数時間に及びディスカッションを行いました。先生方からは、上にある言葉のように、「自分たちも、生徒のために取り組みたい」という熱意を強く感じます。

これまで、ネパールの学校は多くの支援によって学校が建設され、文房具が届くことで支援慣れしている実態も多かれ少なかれあると思います。

しかし、話をした先生方は子どもたちのために自分ができることをやりたいという熱意に溢れていました。この先生方とともに、そしてみなさんと共に、ネパールでのプロジェクトを必ず成功させたいと思っています。

自分たちにできること

現地での調査期間中に、ネパールのある先生からこんな言葉を頂きました。

「全ての物事は、最初の1歩から始まる。1歩進めば、その次の2歩、3歩と続いていく。何事も最初の1歩が大切だ」

e-Educationとして、今が最も大切なプロジェクト立ち上げのタイミングです。これまで、多くの国々で培ってきた経験を活かし、さらにネパールの先生方と協力してカタチにしていきます。

詳細は、ぜひこちらのmoonshotページを御覧ください。

皆様の温かいご支援、どうぞよろしくお願いします!!

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