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今年もあと1日ですね。

昨日に引き続き、トジョウエンジンの運営団体であるe-Educationの2015年10大ニュースをお伝えします。

記事を読みながら、ぜひ皆さんも今年を振り返ってみてください!

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e-Education10大ニュース(5位〜1位)

5位 社会起業塾の卒業とSVP東京の協働終了

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まずは、社会起業塾の卒業について。

社会起業の登竜門とも言われている、NPO法人ETIC主催の社会起業塾。これまで数多くの社会起業家を輩出してきた起業家育成プログラムに、私たちe-Educationも参加させていただきました。

2014年の秋から約半年に渡って続いた起業塾では、組織のあり方や事業の方針を抜本的に見直す機会となり、活動国を絞るという大きな決断をすることができました。

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また、今年は2年間続いたソーシャル・ベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)の協働が終了した年でもありました。

SVP東京は毎年数団体に対して、年間100万円近い支援と、活動を成長させる協働パートナーによる人的支援を行なっており、私たちも2013年から2年間支援していただきました。

2年前はちょうど私が前職を退職したタイミングです。右も左もわからない中、SVP東京の皆さんは、私や団体の成長をずっと隣で支えてくれてくれ、何よりも心強く温かいサポートをしていただきでした。

この2つのプログラムに参加しなければ、e-Educationの成長はなかったと断言できます。社会起業塾でお世話になった皆さん、SVP東京の皆さん、本当に有り難うございました!

4位 ラオスの新規事業開始&トビタテ!留学ジャパンW受賞

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官民協働の海外留学支援プログラム「トビタテ!留学ジャパン」のことを、皆さんはご存知でしょうか?

2014年から始まったプログラムには、募集枠をはるかに上回る応募があり、第1期生は多くの期待を背負いながら、世界各地へと飛び出しました。

それから1年が経ち、帰国した学生たちは自身の活動の成果を発表しました。数多くの挑戦があった中、優秀賞とアンバサダー賞という2つの賞を受賞した学生が、私たちe-Educationのメンバーとしてラオスへ渡った東洋大学2年生の高木一樹です。

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彼はとびきり優秀な学生というわけではありません。ただ、誰にも負けない情熱を持ち、その熱によってラオスで沢山の人たちを巻き込みながら、教育改革を起こしてきました。

彼が目をつけたのは、ラオスの初等教育における算数の課題。ほとんどの学生が掛け算の九九でつまづいている問題に気づき、歌と踊りによって楽しく九九を覚える「掛け算九九の歌」を作り上げました。

2つのモデル小学校で「掛け算九九の歌」のトレーニングを実施したところ、100点満点で平均点が50点を下回っていた生徒たちが、15日間という短い期間で平均94点達成という素晴らしい成果を出すことができたのです。

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これには先生のみならず地域の人々も大変驚き、彼の開発した「掛け算九九の歌」は教員養成学校の授業でも採用され、その効果は全国へと広がりつつあります。

彼の挑戦は今も続いており、ラオスの事業を一緒に作り上げていく仲間を現在探しています。よかったら、ぜひチェックしてください!

3位 ネパール事業の立ち上げとクラウドファンディング成功

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2015年4月25日。ネパールで大地震が発生し、多くの子どもたちが学校に通えない状態となりました。

東北の大震災後、すぐに支援にかけつけてくれた親日国ネパール。彼らのために何かできないか考え続け、ネパールで新しい事業を立ち上げることを決めました。

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ネパールにおける最も大きな教育課題は、公立学校と私立学校の学習環境の格差です。特に顕著に現れるのは、SLC(School Leaving Certification)という全国共通の卒業認定試験の成績。毎年約50万人の生徒が受験しており、就職や大学進学にも繋がる非常に重要なテストになっています。

SLCの合格率は、公立と私立で大きく状況が異なります。私立学校の生徒は90%と非常に高い一方、公立学校の生徒の合格率は約20%という著しく低い結果であり、ここには諸外国の教育支援も行き届いていません。

SLCは「Iron Gate(鉄の門)」と呼ばれ、地方の公立学校の生徒にとっては突破するのが非常に難しい壁となっています。さらには不合格者がショックのあまり自殺するというニュースが毎年のように流れています。

このようなネパールの教育課題を解決するため、私たちは高校生向けの映像教育支援をすることを決めました。

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10月からクラウドファンディングmoonshotでの資金調達を開始し、136万円の活動資金をいただくことができました。

現在はその資金を元に、現地のトップ高校の先生たちと協力しながら、公立高校の学生がつまづきやすい数学対策講座の作成を進めています。

3月に開かれるSLC本番まで残り3ヶ月。できることを一つ一つ進め、震災に屈せず勉強する生徒たちの挑戦を応援していきます!

ラオス同様、ネパールでも来年プロジェクトを引っ張っていく学生リーダーを募集していますので、興味のある大学生の方は、ぜひ採用情報を確認してください!

2位 バングラデシュ、第一回デジタル教育国際会議の開催

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2位は、今年バングラデシュで開催した第一回デジタル教育国際会議。キッカケは約1年前の今頃、現地リーダーのマヒンの一言でした。

「開人、今年(2015年)は国際会議を開こう!」

デジタル教育の必要性をバングラデシュ全土に発信し、e-Educationの取り組みを一気に全国に広めるための大きな一手。いつも以上に力の籠った目で語る彼を見て、新しい挑戦を応援しようと決めました。

とはいっても、過去に国際会議を開催した経験はゼロ。誰をゲストに呼び、どんなテーマで会議を開くのか。開催資金はどのようにして集めたらよいのか。分からないことばかりでした。

それでもマヒンは前へ前へと突き進んでいきます。

「開人、やったぞ! 9月2日にダッカ大学の一番良い会議場を押さえることができた!」

こうして登壇者も開催資金の目処もたたないまま、開催日と会場が決まりました。もう引き下がるわけにはいきません。マヒンは登壇者候補への交渉を始め、私は日本で協賛してくれる企業を探して全国各地を回りました。20代の若者たちの手で、国際会議をプロデュースしようという挑戦が動き出しました。

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そしてやってきた9月。国際会議開催のために世界各地から仲間がバングラデシュに集結し、今年一番のビッグイベントの準備を進めました。

当日は豪雨で出演者の遅刻が相次ぎ、一般参加者からは続々と欠席の連絡が入ります。スタッフたちの顔は不安で真っ青になりました。

「みんな最後のもう一踏ん張りだ! 今できることは何だ!それを全部やりきろう」

マヒンや私たちは、仲間たちに指示を出し続けます。ダッカ大学生ボランティアチームは友人たちに電話をかけて参加者を追加で集め、彼らの仕事を他のメンバーたちがカバーします。ゲスト登壇者の到着の遅れを考慮しつつ、スケジュールを再調整。登壇者全員の予定を踏まえて、15分遅れで会議を始めることを決めました。

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不安だらけで始まった会議ですが、終わってみれば大成功。

教育大臣、中央銀行総裁、ダッカ大学学長をはじめとしたデジタル教育の未来を担うキーパーソンが集結し、e-Educationの取り組みを全国に広めるための「大きな一歩」を作り上げることができました。

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それだけではありません。国際会議には日本を代表する協働企業3社にご参加いただきました。どの会社も国内最高峰の技術と経験を有しており、何度も議論を重ねながらバングラデシュの教育課題を解決する方法を考えてきました。

国際会議終了後、3社との協働関係は一層深まり、バングラデシュのみならず各国での協働が始まっています。来年は事業が劇的に進化する1年になりますので、ぜひご期待ください。

1位 新職員2名(海外総括&国内事務局長)の参画

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最後は何と言っても、新職員2人の参画です。

海外事業総括の吉川雄介と国内事務局長の薄井大地。理想(ロマン)と現実(ソロバン)の両方を追求していく二人の参加によって、今年は10大ニュースで取り上げてきたような大きな成果を出すことができました。

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先日開いた感謝祭では、はじめて私を含む職員3人のトークセッションを開きました。テーマは「楽しく生きる」について。どう考えても苦しい1年でしたが、それでも楽しく働くことができたのは2人のおかげであり、「人」こそが団体の成長を加速させる鍵であることを学びました。

2016年、私たちは社会を変えるスピードを上げ、組織をもっと成長させていくために新しい仲間を探しています。社会人の方でご興味ある方は、ぜひ応募のご検討をお願いします!

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最後に

前編・後編に分けて10大ニュースをお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

こう振り返ると本当に大きな変化のあった1年だと思いますが、どれも私や職員だけで実現できたものでは決してありません。

現地のメンバーや大学生インターン。そして何より支援者の皆さんのおかげで、ここまで事業を前に進めることができました。本当に有難うございます。

2016年は、さらに沢山の仲間と一緒に社会を変えるムーブメントを起こしていきますので、どうぞ引き続き応援宜しくお願いします!

最後に。繰り返しになりますが、現在これからのe-Educationを一緒に作り上げていく社会人・大学生の仲間を探していますので、よかったらぜひ応募をご検討ください!

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