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みなさん、初めまして、山口県出身、同志社大学政策学部4年の田中瑞幹です!現在は大学を休学をして、e-Educationのメンバーとして、インドネシアで活動しています!

第一回目投稿の今日は、僕がe-Educationに参加するに至った経緯をお話ししたいと思います。少し長い文章になるかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。

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早速ですが、みなさん、今、“覚悟”を決めて心から頑張っていると思えることはありますか。誇りに思えることはありますか。先月、フィギュアスケート界の女王こと浅田真央選手が引退を表明しました。

幼い頃からフィギュアスケートに全力を注ぎ、現在に至るまで世界を舞台に活躍する選手でした。引退会見には報道陣が400人以上かけつけ、連日メディアに取り上げられました。「気持ちも体も気力も出し切った」と “覚悟”を決め、フィギュアスケートに人生を捧げてきた彼女の言葉は、多くの人を勇気づけたのではないでしょうか。

さて、話を戻して、私がe-Educationに参加した経緯をお話しします。

大学一年の終わりに知った世界観の狭さ

僕は、小学校1年生から高校3年生までの12年間、サッカーに没頭してきました。サッカーに恋していたと言っても過言ではありません。小学校では県選抜、中学校では中国地方選抜、そして高校では憧れの国体・インターハイ・冬の選手権の3大会に出場でき、満足のいく成果でした。

しかし、一方で、能力の限界を感じ、サッカーは高校でやめようと決断するきっかけにもなりました。そして、引退とともに直面した大学受験。受験本番まで4ヶ月という短期間で寝る間を惜しんで勉強し、合格を勝ち取った瞬間は、まさに感無量でした。

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第91回全国高校サッカー選手権大会開会式

こういった青春時代を過ごしてきたわけですが、大学に入るやいなや、アルバイト、遊び、時々授業という学生生活が待ち受けていました。サッカーサークルに入れば、「全国出場者」というくくりでチヤホヤされ、また、楽しいことが大好きという性格も高じて、ただひたすら遊ぶという生活に染まりました。

そんな一年生も終わりにさしかかった頃、“(サッカーの能力に限界を感じたという事実には蓋をして)過去の成果にしがみつき、それを誇りに思いつづけている自分”に嫌気がさしたのです。

「俺って成長してなくね?何も取り柄がなくね?」

そんなモヤモヤを感じていた時に、e-Educationの創設者である税所篤快さんの本に出会いました。「大学生が途上国で教育支援?世の中にはとんでもない大学生がいるんだ」と大学生が持つ可能性と行動力の偉大さを痛感しました。

「自分も何か大きいことをやりたい!でっかい男になりたい!」

そんな思いから、一人で被災地である東北でヒッチハイクをしたり、東南アジア・南アジアでバックパッカーをしたりしてきました。

旅をしても、晴れなかったモヤモヤ感

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インド、ガンジス川の早朝

「旅をすれば、何か変わる」

そう信じて長期休みの度に貯蓄したアルバイト代を使って、途上国と呼ばれる場所を訪れました。雑多な環境で、車のクラクションが鳴り響く、そんな空間で感じることは多く、いい経験になったのは事実です。

そして「夢を見つけて、頑張ろう、授業もまじめに受けるぞ!」と意気揚々と帰国し、新しい学期を迎えるのですが、その気持ちが続くのも一瞬。1ヶ月後にはもとどおりの生活に戻っていました。

覚悟の欠如

「なぜ何も変わらないのか?」

ちょうどインド・バングラディシュから帰国した二年生の春休みにそんなことを考えていました。答えは簡単でした。

“覚悟が足りないから”

旅をして意欲に満ちた状態で帰国しても、日本に帰って来れば、働き慣れたアルバイト先、居心地のいい住居、心の通った友人に囲まれ、心は満たされます。いつしか、旅先で感じた向上心を忘れ、せっかく記録した日記も読み返すことはありませんでした。

思い返してみると、「高校時代の方が充実してた」「自分が輝いていた」そんな過去の栄光を捨てきれずにいました。では、なんで高校時代にはそんな充実した日々を送れていたのか? この答えも簡単でした。“覚悟を決め、日々全力でサッカーと勉強だけに取り組んでいたから”です。

大学に入り、飲み会やアルバイトだけをしていても、単位さえ取れれば、卒業でき、就職活動の時期に気合を入れれば卒業後、社会人になれます。それは悪いことではないし、一つの選択肢としてはありだと思います。

ただ、問題なのは自分自身が「それで本当にいいのか?」と考え始めたこと。高校生活と大学生活のギャップに負い目を感じながら社会に出て、本当に社会に貢献できる人間になれるのだろうか。口ばっかり達者で何も成果を残していない自分の価値は何なのだろうか。そんな思いを持ちながら、大学3年生がスタートしました。

覚悟を決めさせてくれたカナダ留学

三年生の秋、僕はセメスター留学でカナダのウィニペグにいました。冬にはマイナス30度にもなる極寒地帯で英語を学びました。そこで、様々な国から様々な夢を持って留学している学生たちに出会いました。

ベネズエラ出身で将来は薬剤師を目指す18歳の女の子、アルバニア出身でエンジニアを目指す同い年の男の子、コートジボワール出身でファイナンスを学ぶ17歳の女の子。持っている夢は違うけど、皆向上心に溢れ、生き生きしていました。

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カナダの友人たち

そんな環境の中で、最初は英語が聞き取れず、出された宿題とは違うことをしたり、授業中、的外れな発言をしたりして笑われることが多くありました。それでも、必死に発言し、宿題やテスト勉強も人一倍頑張ることで、次第に先生や仲間が手助けをしてくれるようになりました。

最終的に成績上位でプログラムを終え、多くの仲間ができました。カナダでの生活はどこか高校時代の生活と似ており、辛い中にも充実感がありました。大学生活では味わっていない感情、旅では味わえなかった感情、まさに“自分が求めていた感情”でした。

大学生活の集大成、e-Educationでの挑戦

カナダ留学での経験を通じて、自分に少し自信を持てるようになり、e-Educationでチャレンジする“覚悟”を決めました。

この挑戦は、「教育を通じて地元山口県周南市に貢献する」という夢の一歩でもあります。「教育格差をなくす」「機会に恵まれない人が夢を追えるようにする」というテーマのもと、革新的なチャレンジを続けるe-Educationでさらなる飛躍をしたいと思います。

殻を破り、まだ見ぬ新たな自分の可能性に会えるように。
そして浅田選手のように自信を持ってやりきったと言えるように。
田中瑞幹21歳、インドネシアで奮闘してきます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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