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Maayong hapon!(マヨンハポーン!)

みなさん、こんにちは!e-Educationフィリピン担当の繋奏太郎こと、ツナです!フィリピンで活動し始めて、早いことに3ヶ月が経とうとしています。

実はつい先日まで、フィリピンでは授業が始まっていませんでした。え、じゃあそれまでなにしてたの?という声が殺到しそうです…安心してください、ちゃんと活動はしていました!

前回の記事では、なぜe-Educationで活動するに至ったかについて書かせていただきました。今回の記事では、授業が始まっていない中で私が何をしてきたのかということを紹介させていただきます。

また、現在e-Educationは海外インターンを募集しております。締め切りまで残り3日となりました!!

そこで今回は、フィリピンプロジェクトでは主に何をしているのかをお伝えいたします!

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フィリピンプロジェクトでは何をするの?

e-Educationは現在、ミンダナオ島に位置するカガヤンデオロ市とカミギン島の二つの地域で活動を行なっています。端的に言うと、フィリピンプロジェクトの他国のプロジェクトと異なる大きな特徴は、現地行政・日系企業と協力して、現地の課題を解決していくことです。

カガヤンデオロでの活動

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カガヤンデオロでは、中学校の中退者向けの卒業認定プログラム「オープンハイスクール」を支援します。カガヤンデオロは現在、モールの建設やインフラの整備など開発が急速に進んでいます。その一方で、経済格差や教育機会の格差が顕著になってきました。

経済的な理由で働かなければならず、毎日学校に通えない生徒、早期妊娠により中退を余儀なくされた女子生徒、兄弟の世話をしなければいけなくなり中退した生徒。このような彼ら彼女らのための受け皿として成立した制度が「オープンハイスクール」でした。

しかし、このプログラムには課題が山積しています。

  1. 教師の不足(休日返上で給与なしのボランティア状態)
  2. 教科書の不足
  3. 圧倒的な生徒数
  4. 新カリキュラムへの対応の遅れ

これらの問題に対して、映像授業だけではなく、現地行政・企業と協力して課題の解決を行なっていきます。

現在カガヤンデオロの教育は凄まじいスピードで成長しています。カガヤンデオロ・モデルとして、フィリピン全土へ広がるのも遠い未来ではないかもしれません。

カミギン島での活動

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そして、もう一つのカミギンプロジェクトはほぼゼロベースで活動しており、カガヤンデオロプロジェクトとはスピード感が全く違います。カミギン島ではカガヤンデオロとはまた違ったプログラムを支援します。それが「モバイルオープンハイスクール」という主に学校が遠くていけない、経済的に学校にいけないという中退者の卒業認定プログラムです。

彼らが暮らす場所は山奥やダウンタウンから離れた村に位置しています。また、彼らの暮らす一部はバイクや車でも入れない場所にあるため、当然学校に毎日行くことは困難な状況です。

そして、カミギンの中退者に共通していることがあります。それは「シャイ」な性格であるということです。その理由は彼らが過ごして今までの環境に起因しています。

彼らは小学校の最初の方は通うことができていました。しかし、経済的な理由で仕事や家庭の農業の手伝いをしなければならなくなります。自然と学校にいける時間は減っていってしまいます。そして、久々に学校に顔を出す。すると、授業についていけなくなる、先生に怒られる、クラスメイトにいじめられてしまう。これが原因となり、自己肯定感が低くなってしまうのです。

私は彼らに卒業資格を取ってほしいと思うと同時に、学習を通して、笑顔が増えていってほしいと切実に思っています。それが映像授業を通してなのか、それとも他のアプローチなのかを模索します。

自分の力の無さを実感してきた3ヶ月

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では、この約3ヶ月間、私が何をしてきたのかを紹介させていただきます。

フィリピンの夏休みは4月と5月です。そして、6月から学校が始まります。では、私はこの2ヶ月間なにをしていたか、それはイチからのプロジェクトの企画です。

カガヤンデオロ・カミギン両方に置いて、基幹事業は決まってはいるものの、その支援のあり方は多岐に渡ります。現在カガヤンデオロでは、大学機関と連携して「オープンハイスクール」を支援する枠組みを作っているところです。

その中で私が感じたフィリピンプロジェクトの難しさはフィリピン行政の「繊細さ」にあります。フィリピンではトップダウンの指令系統が重要なファクターになっています。そのため、何かをやるとなると、何重もの手続きを経ないとできません。特に教育に介入することは行政が欠かせないため、行政との議論や契約を通して、プロジェクトが動いていきます。

私にとって、この「繊細さ」が大きな壁になっていました。カガヤンデオロでは、教育局側、大学機関側、e-Education側それぞれで契約をかわさなければなりません。しかし、ミーティングでは毎回毎回、新しい課題が浮き彫りになり、なかなか企画が進まない状態でした。

カミギンでは、教育局長が「モバイルオープンハイスクール」の視察を許可してくれず、何も動けない状態だった時がありました。
「ここに何をしにきたのか、何もできないじゃないか」と自分の力のなさを実感する日々。

しかし、毎日オフィスを訪ねて、思いを伝えたり、他の方法を考えたり、その繰り返しでした。そうして、フィリピン行政の「繊細さ」を押しのけ、彼らとの「信頼」が私の活動を前に動かしはじめました。

できることばかりやっても何も成長はありません。自分にはできないと思うことだからこそ、がむしゃらでもいいから挑戦すべきだと言い聞かせています。

盲信と猛進の連続

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もちろん私は大学生です。できることは今は限られています。

それでも、今までのe-Educationも学生インターンが築いてきたんだから自分にもできるという「盲信」と自分にしかできない方法で課題を解決してやるというがむしゃらなまでの「猛進」が自分を前に押し進めてきてくれました。

猛進していく中で、必ず失敗します。私自身、この3ヶ月は失敗の連続でした。しかし、その失敗は自分の経験となり、成長の糧となっています。その糧をうまく使えるかは自分次第です。

日々学びと実践を繰り返していくことで、少しずつではありますが、できることは確実に増えてきました。一方で、まだまだそのスピードは遅いと自分では感じています。では、そのスピードをさらに早めてくれるものは何か。それはやはり生徒たちの姿と自分の原点だと思っています。

来週からついに「オープンハイスクール」の授業が開始します。そこに向けて私ができること、それは彼らに本当に大切なこと、必要なことは何かを彼らと真摯に向き合う中で見極め、行動を起こしていくことです。自分の行動を通して、先生や現地パートナーと思いを共有する。そして、解決を目指していこうと次は共にアクションを起こしていく。

この3ヶ月で蓄えた失敗の経験と自らのパッション、そして行動力で突破していきます!!

最高の挑戦がいつも側に

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活動の中で様々な場所に行くと、「見た目若いね」と言われ、「20歳です」と答えると驚かれます。行政のプロフェッショナルと関わっているのが20歳で、しかも学生なんて、相手方は考えていないわけです。

そんな時は学生ではなく、NGOの一員として見られます。だからこそ、学生にできないことを求められることが多々あります。しかし、そのできないことに「Yes」と答え、半分くらいしかできなくてもいいからまずはやり遂げる。そして、その失敗を次の100%のために生かす。

そうして、できなかったことができるようになっていく感覚は自分をさらに前に進めてくれます。

一人の大学生がそんな経験を異国の地で、行政・企業・大学機関などと共に現地の課題を解決しようと活動していくことってなかなかないのではないでしょうか。フィリピンプロジェクトにはそんな挑戦が毎日のようにあります。

最高の挑戦が待つe-Education海外インターンにまずは足を踏み入れてみませんか?お待ちしております!!

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