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トジョウエンジン運営団体であるNPO法人e-Educationと、宮城県にある仙台育英学園高等学校が行っている新たな取り組み、Web交流。前回は仙台育英の生徒たちの「世界のためにできることを探したい」という想いについてお伝えしました。

ネパールの若者と日本の若者とを繋ぐWeb交流について、今回は先日行われた2回目のWeb交流の活動レポートと、ネパールの先生のWeb交流にかける想いやネパールの生徒たちのWeb交流を通して得た気づきなどについて生の声をお届けしたいと思います!

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前回に引き続き、今回も仙台育英の生徒に活動レポートを書いてもらいました!

緊張とわくわくが混ざった初回のWeb交流から約1ヶ月、仕様がわかり上手くコミュニケーションも取れるようになってきた2回目の交流では、仙台育英の生徒にも、ネパールの生徒にも、一生懸命「伝えよう」と工夫して話している姿が見られました。

そんな2回目の交流は彼・彼女らにとってどのようなものとなったのかお伝えできればと思います。

第2回Web交流を行いました!

前回に引き続き、7月30日に第2回目の仙台育英とネパールの交流を行いました!前回は初回だったこともあり簡単な自己紹介とレクリエーションが中心でしたが、今回は「ダンス」をテーマに行うことに。

ネパールの学生がダンスが好きだということを聞き、日本、ネパール、中国、ウガンダの4カ国のダンスをビデオ交流で共有しました。

私たちは仙台育英高校の国際バカロレアで学んでいることもあり、多様な国籍の仲間がいます。そんな仲間のうち中国とウガンダにルーツを持つ2人も参加してくれていることもあり、この日本、ネパール、中国、ウガンダの4カ国をピックアップし、ダンスを通じて交流しました。

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ネパール側のダンスは女の子たちが踊ってくれました

私たちが交流しているネパールの学生のほとんどがグルン族という民族で、年中行事では踊る習慣があるそうです。彼女たちのお気に入りの伝統的なダンスを踊ってくれました。

日本、中国、ウガンダからはそれぞれの国で一番身近なポップカルチャーの中からダンスや歌を共有しました。

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日本では昨年大流行したあのダンスをみんなで踊りました!

各国のダンスや歌には、踊り方、特に体の使っている部分や、リズム、使われている言語といった、違いがあるということを見いだすことができました。

ネパールのダンスの動きや曲の第一印象は、日本の盆踊り。かすかに聞こえて来た曲に使われる楽器や腰や手の動かし方は中国やインドの伝統的な踊りに近いように感じました。

最後には、日本とネパールのダンスを教え合い、間違いやすいところは何度かやり直しながらも、日本もネパールもみんな楽しく踊ることができました。

印象的だったのは、ネパールの生徒たちは日頃からダンスに親しんでいて、日本よりも踊りの文化が根付いていることがよくわかるほどみんな上手だったこと。みんなが踊れる伝統的な踊りがあるというのは日本にはあまりないことで、驚きであり羨ましくも思いました。

ダンス交流の後には、今人気の歌手がそれぞれの国々で誰なのかを写真を見せあい、その人たちが何歳なのか当てるクイズをしました。

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アイドルグループ「嵐」のメンバーの年齢を20歳と予想したネパールの生徒たち!流石に若すぎ!

次回は3回目になるWeb交流。次の交流の内容を考えることもとても楽しく、次回が待ちきれません!

(仙台育英学園高等学校 佐藤・屋島)

ネパールのWeb交流にかける「想い」とは

ここまで仙台育英高校の生徒によるレポートをお届けしましたが、ここからは2回目のWeb交流後に行ったネパールの先生と生徒へのインタビューをお届けします!

Web交流実施校の校長Prakash Pant先生へのインタビュー

–WEB交流を通して生徒の変化は見られましたか?

生徒たちは日本の文化を知ることで、改めて自分たちの文化に目を向けています。
日本から見たネパールとネパールの生徒が見るネパールの姿は異なります。その違いに生徒が気づき始め、改めて自分たちの文化を見つめ直す機会になっていると思います。

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Web交流実施校SanskarEnglishSchoolの校長先生

–WEB交流を通して生徒にどんなことを望みますか。

WEB交流を通して主に二つのことを大切にしてほしいと思っています。
 
一つ目は双方向の学びです。私たちの生徒はきっと日本の学生から多くのことを学ぶと思います。同時に日本の学生もネパールから多くのことを学んでほしいです。双方向の学びが実現することで、お互いの学生の可能性が広がることを願っています。
 
二つ目は、文化や言葉の違いを肌で感じ取ること。私は学校の学びとは、教科書の学びだけでは不十分だと考えています。子供たちは様々なメディアを通して世界中から情報を集める必要があります。
 
このWEB交流は海外の学生とリアルタイムで会話ができ、教科書で学ぶことのできない生きた知識を得ることができます。私たちの学校ではこの交流が海外について学ぶための一番大切なプラットフォームになると思います。
 
今後私たちの学校だけでなく、ネパールの様々な学校で広がって欲しいですね。

Web交流をした7年生の生徒へのインタビュー

―-第2回目のWEB交流の感想を教えてください。

Dipshika Gurung (7年生)
日本のダンスがとても気に入りました。踊りのステップや音楽、衣装がすごくキュートでした。これからもWeb交流を続けていって、もっとお互いの国について理解を深めていきたいです。

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Roshina Gurung (7年生)
日本の言葉やダンス、文化を学ぶことができました。また海外のことについて知ることが大切だと思いました。なぜなら私たちは「違い」から学ぶことが多いからです。今回の交流では「踊り」を通してお互いの国の違いに気づくことができました。これから日本とネパールの違いをもっと知りたいです

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Prajwol Gurung (7年生)
WEB交流を通して、私たちの文化と日本の文化が異なるということに気づきました。踊り一つとっても手足の動きや衣装が違い、驚きました。次回の交流ではお互いの国の言葉について紹介し合いたいです。

(聞き手:e-Educationネパール担当インターン佐藤由季也)
 

終わりに

今回で2回目となったWeb交流。

日本の高校生の「自分が世界にできることを探したい」という思いから始まったこの新たな取り組みを通じて、日本・ネパール共に様々な気づきを得、新しい「知りたい」という欲求が出てきているようです。

少しずつ変化が見られる生徒たち。このWeb交流で新たな気づき得て、またその気づきが「生きた学び」になることを期待し、残り2回のWeb交流を充実させてほしいと思います。

あと2回となったWeb交流。今後もこちらで発信していきますのでお楽しみに!

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