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カミギン島の大自然の中に溶け込みながら、強く生きています

皆さんこんにちは。

現在、2019年3月末より1年間、e-Educationのカントリースタッフとして、

フィリピンに滞在し、現地の教育支援に携わらせていただいている海外インターンの堀田さくらです。

 

今回の記事では、そんな私が大学を一年休学し、

e-Educationの海外インターンとして

東南アジアの途上国であるフィリピンで教育支援に挑戦をする決断に至った経緯と

現在の想いをお伝えできれば思います。

フィリピンの中でも、現在私が住んでいるのは、

山、滝、泉、海の自然の恵みに溢れ、

夜は満点の星が空に瞬いているカミギン島。

 

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カミギン島はミンダナオ島から北に位置する火山島で人口8万人、島の周囲は64km程の規模

 

現地にきて、まだ2か月弱しか経っていませんが、

何よりも、現地の壮大な自然と人々の温かさや人懐っこさに魅せられ、すっかりこの島に惚れ込んでしまっています。

 

その一方で、 増え続ける人口、終わらない貧困のサイクル、

様々な障害によって教育を受けられなくなる子どもたち、質と量の足りない教育、

一点集中する権力などの課題が点在し、都市部とはまた違った問題を抱えています。

 

人生観が180度変わったバングラデシュでの強烈な経験

 

私が人生初めて、所謂途上国と呼ばれる国、訪ねたのは高校2年生の時でした。当時アジア最貧国と言われていたバングラデシュ。

クラクションが常に鳴り響く首都ダッカで見た、ものすごい人の数と勢いで成長していくバングラデシュの都会。

 

0がいくつ付くのか検討がつかないような煌びやかなドレスがショーウィンドウに飾られている華やかなお店から

歩いて5分のところにあるスラム街。

 

そこには、国の発展の裏側を象徴するような

人々の生活廃棄物、汚物、排気ガス、全てが混ざりあった鼻が曲がるような臭いがたちこめていました。

 

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スラム街に立ち並ぶ家々の周りで遊ぶ子どもたち

 

自分が日本で生きてきた世界とは、まったく違う場所・環境で強く生きている人々がそこで生活していました。

 

自分の非日常で、この人たちは毎日を生きている。

膝から先がない足を見せて一生懸命に物乞いをしてくる6歳くらいの男の子。

お腹がぽっこり出ていて道端で下痢をしている2歳くらいの赤ちゃん。

両脚がなく台車の上に乗ってひたすらに追いかけてくる男性。

 

自分の尊厳というものを奪われて搾取され、明日の命もわからない人々がこの世界には沢山いる。

その時、人間はみんな平等だという言葉がバカらしく聞こえたのでした。

 

足りないだらけの教育課題に直面

 

バングラデシュの農村部、自然豊かで美しいボダに位置する私立小中学校行ったときに感じたのは、

教育に対する課題そのものでした。

 

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金銭的状況によって制服が買える子ども、買えない子どもがいる

 

200人以上いる子どもたちに対して校長先生合わせて7人、教室は3つという現状。

靴が買えない子は毒アリがいる中を裸足で駆け回っている。

プラスαの支払いをすることで受けられる補講授業があってそれが受けられないとどんどん落ちこぼれていくシステム。

教師自身に対するトレーニングも施されておらず自信を持って生徒たちを教える方ができない、また給料もとことん安い。

全ての要因が絡まり合い、解決を遠ざけている。

 

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笑顔で子どもたちと接することが精一杯

私は、この時ただ自分の無力さを感じていました。

当時英語さえも満足に話せず、ちっぽけで本当に何の役にも立てない自分に腹が立ったし絶望した。

日本に帰ってしまえば、何も見てこなかったかのように日本で生活できてしまうという自分の立場がずるいと思った。

 

それでも、習ったことを私に嬉しそうに話しにくれる生徒たちや 擦り切れた制服を着て

「高校を出て働いていい仕事について家族を助けたい」 とキラキラした目をした子をみて、

 

教育が人生の可能性を広げるための鍵になる

ということを、ただただ感じたのでした。

そして、このような境遇にある子どもたちが 世界にはたくさんいるということを知ったのでした。

 

e-Educationとの出会い

 

私とe-Educationとの出会いも、実はこの高校2年生の時でした。

あろうことか、バングラデシュプロジェクトの現地パートナー、マヒンさんに

ダッカ大学でe-Educationの事業についてのプレゼンをしていただく機会を頂いたのです。

 

  “Best education to every corner of the world”(最高の授業を世界の果てまで届ける)
”若者・バカモノ・よそ者たちが世界を変えていく”

 

このフレーズが自分の中に、その後も残り続けていたことは言うまでもありません。

この時は、まさか自分がe-Educationで海外インターンをするなんて思いもしませんでしたが。笑

 

教育が誰かの世界を広げるチャンスをくれる

 

バングラデシュでの強烈な経験をしてからというもの、

教育を通じて人の可能性が広がったり、新しい世界が見えて、

その人の人生がそれまでよりも生き甲斐のあるものになったりする

ことに興味を持ち始めました。

 

心のどこかでは、

「知ってしまった以上は何とかしなきゃ」

とという使命感のような感情もあったかもしれません。

 

大学に入ってからも、国際開発学や英語科教職員免許取得のための授業をとったり、

実際に、奨学金や交流会を通じてベトナム、ホーチミンで教育支援を行うボランティア学生団体の中で活動したりと

自分が取り組もうとすることには、教育というワードが付くことが自然と多くなりました。

 

ボランティア学生団体として、イベントを企画、運営をする中では、

現地の人々が何を求めていて、どうすれば持続的な関係性を続けていくことができるのか、考える機会がたくさんありました。

 

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現地パートナー団体と協同で行っていた異文化交流会

 

学びも多かったその一方で、3週間の現地の活動の中で、

この短期間で私たちが現地の課題を本質的に理解して、

そこにいる人々に寄り添って共に成長するということの明らかな限界と自分の傲慢さを知ったのも事実でした。

 

デンマークへの交換留学中に決意した休学、1年間の途上国での挑戦

 

その後、2017-2018の1年間はトビタテ!留学JAPANプログラムを通して、

「先進国と途上国の懸け橋になる」

というテーマを掲げ、デンマーク、コペンハーゲン大学に交換留学をしました。

 

デンマークでは、大学での勉強に加え、フェアトレード商品を取り扱う社会的カフェ・ホステルでをする日々を過ごしました。

この1年間を経て、国際協力という1つのテーマにしても、

本当に様々なアプローチがあるということを改めて感じたのでした。

 

そんなデンマーク、コペンハーゲンでの留学も終盤に近づいてきた頃、

私の中で膨れ上がってきた想い。

 

「このまま、社会人になって後悔しないか?」

 

帰国して、日本で就活をするなら自由な大学生活はほぼ3年間のようなもの。

 

そんな時、自分の中で

まだやりきれていない思いが残っていたことに気が付いたのです。

 

「大学生の間に、もっと長期的に途上国の教育課題に貢献して、誰かの見える世界を広げる手伝いをしたい。」

「将来、多くの人生に ポジティブな影響を与えられるような人間になりたい。そのためにも、社会人になるまでに自分自身が苦手に真っ向から向き合って成長したい。」

 

その2つの想いが胸の中でうずうずしていた時に、

1年前のe-Educationの海外インターン募集を見つけ

応募することを決意し、選考に臨んだのでした。

 

e-Educationは、

「開発途上国における学習機会に恵まれない人々が夢や想いを実現し、自分に誇りを持って生きていけるようになる世界」

というビジョンを掲げています。

 

 ” 夢や想いを実現し、自分に誇りを持って生きていけるようになる世界 “

 

カミギン島で情熱に溢れる現地の人々と出会い、 その人たちと一緒にこの世界を実現したい。

その強い気持ちで、1年間走り続ける。

 

とは言えども、現地に日本人1人で挑むe-Education海外インターンシップは、

綺麗ごとばかりではないし、

やりたいことが思い通りにいかず

日本にいる時以上に、悲しくなることも、悔しい思いも、寂しい思いをすることも、あるのが現実。

 

それでも、自分以外、絶対誰もできないような貴重な経験を

この年齢、タイミングで、自分の意志で挑戦することに意味があると私は思います。

 

”国際協力の現場を自分の目で見てみたい”

”NPOとしての教育支援に関わってみたい” 

”心のどこかで、やりたいと思っていたことをやり切ることが出来なかった自分を変えたい”

”自分がどこまで本気になれるのか挑戦したい”

 

1年前の私と同じように、

一歩踏み出すことを迷っている人に 勇気を出して、

是非応募してほしいと思います。

 

個人的な相談などがあれば Sakura Hottaで 検索してFacebookからメッセージをください。

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