【ネパール】映像授業を展開している3つの公立学校を紹介します!

ネパールの教育課題は、都市部と農村部の学力格差です。
特に全国共通の中学卒業試験(SEE)では、都市部の私立学校では約90%の生徒が合格することができますが、農村部の公立学校では約30%に留まります。

今回は6月にネパールで行われた数学教育カンファレンスでも投影された動画とともに、今ネパールで支援を行っている学校にどのような変化が起きているのかをお伝えさせていただきます。

e-Educationが支援している公立学校を3つご紹介いたします。
まず1つ目の学校が、ブメ学校です。
この学校はe-Educationが4年前にネパールで最初に支援を始めた学校です。

首都カトマンズからバスで6時間ほど移動する、カブレ・パランチョーク郡に位置し、校舎の周りを山に囲まれたのどかな地域です。
生徒の家庭の多くは、農業や家族の出稼ぎによって生計を立てているので、生活は決して楽ではありません。
家業の手伝いなど、さまざまな事情により途中で学校に通えなくなってしまう生徒も多く、中には家が遠くて毎日片道2〜3時間の通学路を歩いて通っている生徒もいます。

ブメ学校

e-Educationが支援を始めた当初のブメ学校は、SEEの数学の成績が極端によくないことが課題でした。
慢性的な教師不足により、専門性を持たない先生が一方通行の教え方をしてしまったりなど、生徒は十分な教育を受けることができず、中には、足し算や引き算といった、基本的な四則演算すらあやしい生徒もいるほどでした。

そこで去年からブメに着任した数学教員ニバンダ先生の授業にe-Educationの映像教材を導入し、数学の授業の質向上を目指したところ、昨年度はSEEの数学の合格率が15%だったのに対し、今年は50%まで改善することができました。

2018年度 10年生の数学・定期テストの平均点
(※期末試験は市町村統一・100点満点で実施)

ニバンダ先生は、グループディスカッションや、生徒同士で問題を出し合わせるなど、単なる一方通行ではない授業をe-Educationと共に模索してくれる、情熱に溢れた先生です。
ニバンダ先生のような方の協力のお陰で、ブメ学校の飛躍に繋がっています。

2つ目の学校はカトマンズからバスで1時間半ほどのキルティプル郡にあるアディナット中学です。
今年2月の教員研修で映像教材の導入が決まったばかりの学校ですが、10年生が受講する数学と理科のSEE対策の補習で、e-Educationの映像授業が使われています。

アディナット中学

アディナット学校の数学の先生からも、多くのありがたいフィードバックをいただいています。
まだブメ学校より一歩手前の段階ではあるものの、これからが楽しみな支援先です。

3つ目の学校はカトマンズからバスで8時間以上、シンドゥパルチョーク郡にあるイーストポイントアカデミー中学です。
シンドゥパルチョーク郡は、2015年に発生したネパール大地震で、もっとも被害の大きかった地域の一つです。
被災当時は、イーストポイントアカデミーの校舎も全壊してしまったのですが、現地パートナーKOK(Kids of Kathmandu)の支援により立派な校舎が再建されました。

イーストポイントアカデミー中学

こちらも2月に映像教材の導入が始まったばかりの学校ですが、校長先生や数学の先生方が映像教材の使用にとても意欲的で、SEE直前期には休日に当たる毎週土曜に自習教材として使われていました。

イーストポイントアカデミー中学も、アディナット中学も、ブメ学校のような良い報告ができるよう、e-Educationスタッフ一同、全力で問題の改善にあたる所存です。
特に1年間の任期で現地のネパールインターンとして活動している三笘は「これまではe-Educationが率先して映像教材を広めるために奔走していた。しかし、最後は現地NGOが自立して映像教材を広められるように全力でサポートしたい。」と、残り数週間の任期を最後まで走り抜こうと奮闘しています。

e-Educationは「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、ネパールの公立学校への支援をはじめ、途上国で教育支援の活動をしています。
ぜひ私たちと一緒に世界の子どもたちを応援していただけると嬉しいです。

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