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みなさん、こんにちは!e-Educationインドネシアプロジェクト代表の坂井健です。3月からインドネシアに飛び、新しい教育プロジェクトの立ち上げを担当しています。

前回の記事では、僕がインドネシアでボーダーチルドレンと呼ばれる子どもたちへの支援など、どのような活動をする予定なのかをお伝えしました。

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今回は、出国前にプロジェクトを進めるにあたってぶつかった壁をどのように乗り越えていったのかについて。最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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photo credit: Ѕolo via photopin cc

毎回の英語でのメールのやりとり

日本にいるときの最大のミッションは現地のNGOと合意書を作ることでした。プロジェクト内容を合わせるためにメールのやりとりをしていたのですが、受験英語で獲得したぎこちない英語を駆使しながらなんとか毎回メールを送っていました。

『初めまして。プロジェクトを担当させていただきます坂井です・・・』

メールのやりとりは続きます。

『先生の給料はどうするんだ?君の提示する給料じゃ足りないよ。』
『君は何も考えていないの?僕はそういうことを聞いてるんじゃないよ。』

相手方とのメールでは毎回のように色々なことを指摘されるので、他の人がこのプロジェクトをやっていたらきっともっと上手くいっていたんだろうなと思うこともありました。

英語メールのやり取りをする毎日だったので、自信をなくしかけ、何回もやめてやろうと思いました。そんな時には、いつも僕は家の近くの海に行きます。そういえば彼女にふられたときもそう。よってくる小鳥に対して「いいよな、お前はのんきで」って思いながら時間を過ごしました。

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1人で何とかしようとしていたことに気付く

やめれば楽になる。そんなことを考えていたある日、バイト先からメールが入りました。件名は『重要なお知らせ』。中身を見てみると、『たける生きて帰ってこいよ会のお知らせ』 頭の中は『?』で一杯でした。

塾講師の仲間たちが1ヶ月も前から準備し、送別会を企画してくれていたのです。今まで何もかも1人でやろうとしていました。この1通のメールは、たくさんの人が応援してくれていることを自分に教えてくれたのです。

思えば今までもそうでした。部活で苦しかったとき、勉強でつまづいたとき、いつも僕の隣には友達がいました

そう、このプロジェクトは自分1人じゃない!自分の能力だと何もできないこともあるけどれ、自分の強みは1人のマンパワーではなく、他人を巻き込むことの上手さにあるんだ!

「このプロジェクトはみんなで完成させるんだ!」、そう思えた時からはフィリピンで活躍中の佐藤さんや秦くん、ルワンダで活躍した仲良しのドガ君などにアドバイスをもらいながら合意書を作っていきました。

そして、ついに合意書を結ぶ

2月8日のお昼も過ぎた頃、僕は六本木ヒルズの前に立っていました。風がとても強い日でした。Twitterで『人生初六本木なう』とつぶやき、いざヒルズの中へ。

今日はアドバイザーである一橋大学教授の米倉先生のもとへ合意書のアドバイスをもらいに伺う日。どきどきしながら見てもらうと、アドバイスをもらって、OKサインが出ました。

僕は嬉しくなってお礼をいい、急いでヒルズを背にしました。この合意書を早く相手に送らなきゃ!風を切って走って帰りました。返ってきた返信の最後には『Arigato Gozaimasu』。今までの苦労が結ばれた瞬間でした。

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色んな事を相談した、思い出の逗子海岸

出国前夜に聞いた、僕を採用した理由

出国の前夜、副代表の三輪さんの家で出国前最後の合宿が行われていました。そこで、別れ際にどうしても聞きたかった僕をプロジェクト担当に選んだ理由を伺いました。

国際協力の経験もなく、これといって頭が良いわけでもない。e-Educationの仲間たちがすごすぎる人たちだから、自分はここにいるべき人間ではないと何回も思い悩んでいました。ずっと疑問に思っていたことを面接していただいた三輪さんに伝えたのです。

三輪さんから返ってきた答えは「健のように人を巻き込むタイプのロールモデルがほしかった。実はTwitterとかを通してどんな人かをみていたんだよ笑」という言葉。

自分の周りにはたくさんの友達や、信頼のできる人たちがいるので、何となく府に落ちて少しだけ嬉しくなりました。
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坂井健だけのe-Educationプロジェクト

僕は成功の仕方にこだわっています。それは『誰にもまねできない、ただ1つの物語』。このプロジェクトは健だったから成功したんだ、と言ってもらえるようなプロジェクトにしたいです。

出発の日の朝、いつも通り海に行きました。海はとてもきれいです。小鳥がたくさんの群れをなして飛んでいく姿が見えました。

「明日の今頃はジャカルタだな。」

こうして色んな人を巻き込みながら、みんなで完成させる僕だけのe-Educationプロジェクトが始まったのです!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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