SocialProject.PH-1

以前、スモールビジネス支援する南アフリカのクラウドファンディングサイト「Startme」を紹介したことがありました。

途上国でも不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを集めるクラウドファンディングは広まってきているようです。今回は、フィリピンのクラウドファンディングサイト「SocialProject.PH」を紹介します。


SocialProject.PH

NPOやNGOが行うプロジェクトを支援

2012年にできたこのサイトは、そのネーミングの通り、社会性の高いプロジェクトを掲載していることが特徴です。NPOやNGOが行うプロジェクトが多いので、手数料も5%ほどと日本のサイト(10~20%)と比べても低めとなっています。

プロジェクトには、教育、若者、環境、健康、社会企業などのカテゴリー用意され、デザイン会社や政府機関、若者リーダーを育成する団体などとコラボレーション、パートナー提携し、プロジェクトを進めています。

SocialProject.PH-2

現在掲載されているプロジェクトには、太陽光やソーシャルイノベーションのためのワークショップ、竹製の蝶ネクタイ製作プロジェクトなど多岐にわたります。

複数の金額目標が設定されているのが特徴的

プロジェクトページを見るともう一つ普通のクラウドファンディングとは違った特徴が見られます。なんと金額目標が複数用意されているのです。たいてい3〜4つ用意され、フェーズごとに達成時の活動内容も変わっています。

つまり、最初に設けたゴールを無事達成し、まだ行けると思えば、次のゴールに向けて支援を集めるようなことが可能となっているというわけです。ですので、無駄にお金を集めすぎたということも起きません。

これまで紹介してきたように、いくつかの特徴を持ち合わせ、サイトもきれいなクラウドファンディングサービスです。

PayPal決済を導入、海外労働者も支援可能に

また話は少し変わりますが、フィリピン人には、海外で働くは人も多くいます。その数、全人口の約1割を占める約1千万人ほどいるとも言われ、同国の経済を支える基盤ともなっています。そんな彼らも支援できるように、PayPal決済を導入し、世界中から支援を集めることも可能なのです。

フィリピンのクラウドファンディングサイト「SocialProject.PH」に注目し、同国発の社会的なプロジェクトやソーシャルイノベーションの創発に期待しましょう。

[SocialProject.PH]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK