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「ユーレカ」と呼ばれるダイヤモンドをご存知でしょうか?

小さな子供が見つけたダイヤモンドの原石の名前です。「ユーレカ」とはギリシャ語で「やった!発見した!」の意味。綺麗な輝きを持つ石は、子供にとってまさに大発見だったでしょう。

しかし、その発見が、後に地球上最大の穴「キンバリー・ビッグ・ホール」誕生のキッカケになるとは、この時まだ誰も想像できませんでした。

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ユーレカ、アフリカの星、そしてビッグホールへ

南アフリカのキンバリーにあるオレンジ川。ケープタウンに近いこの川辺で遊んでいた子供が、ダイヤモンドの原石「ユーレカ」を偶然見つけたことから全ては始まりました。

その子供から石を譲り受けたヴァン・ニーカークは、自身の手で84カラットのダイヤ「アフリカの星」を見つけます。ニーカークはこのダイヤで巨額の金を得ることに成功し、この噂は国内外に広がっていきました。

その後、国内各地から一攫千金を狙う人々がキンバリーに集結し、次々と鉱山が発見されていきました。1871年にはダイヤモンドを求めてイギリスが侵攻し、この地をケープ植民地へと変えました。

それから50年近く続く鉱山開発。その鉱山の一つ「ビッグホール」は、人間が手で掘った穴として地球最大の規模を誇り、深さはなんと200mを超えます。

現在のように工作機械で掘り進めるのではなく、人海戦術で掘り進めてきた超巨大な鉱山。1914年に閉山となりましたが、それまでに2千トン以上の土砂が掘り起こされました。

現在は穴に地下水や雨水が溜まり、湖のようになった「ビッグホール」。美しい景観から現在では観光スポットにもなっており、ダイヤモンドの歴史に触れる場所となっています。

アフリカの子供が川辺で拾った小さな石から始まった、地球最大の穴ができるまでの物語の紹介でした。

(photo credit: hadsie via photopin cc)

次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

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第96問は、こちらの写真。今度も穴は泳ぐことができる天然プールです。この絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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