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世界で最も貧しい地域と言われる、サハラ砂漠以南アフリカ。そこでは、約5億5000万人もの人々が電気のない生活を送っています。

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アメリカの有名エネルギー企業「Exxon Mobil(エクソンモービル)」の元副社長ベン・マクラナハン氏が訪れたガーナでも、電力不足で学校はもちろん各家庭にも明かりが灯っていませんでした。

そこで彼は「子どもたちに明るい部屋で勉強してもらいたい」という思いで、上の写真にもある遊べる発電機「Whirls」を開発しました。

子どもたちの元気なエネルギーを電力に変換

ガーナの子どもたちは、元気いっぱい。学校の休み時間に鬼ごっこをして走り回る彼らを見て、彼は「子どもたちの運動を発電エネルギーに変える」ことを思いついたのです。

「学べて遊べる発電機」というコンセプトの下、大学生やエンジニアの協力を得てできたのが「Whirls」です。メリーゴーランドのような形で、ぐるぐるまわすことにより発電します。

もちろん発電量も十分。学校の休み時間のみの発電でも、LEDランタンを最大40時間保たせることが可能とのこと。ガーナではすでに約30個の「Whirls」が設置されているというから驚きです。

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最新技術で途上国の電力問題解決に貢献

2009年、アメリカの電化製品を扱う会社「Energizer」が、マクラナハン氏の活動のスポンサーになりました。寄付される最新のLED電球とソーラーパネルには、充電をコントロールするICチップが組み込まれています。

それらと「Whirls」を連動させることで、発電の効率だけでなく安全性も高まりました。ICチップが無駄な電力の消費や、過度な発電による放電も防いでくれるからです。

休み時間には遊具、理科の授業では教材としても使えて、生活に必要な電気を作り出してくれる「Whirls」。以前、メリーゴーランドのような井戸「PlayPump」を紹介したこともありますが、途上国の電力不足を楽しく解決することに向けて、これからより注目されそうな発電機ですね。

[INHABITOS]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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