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Photo: 週刊金曜日ニュース

安倍首相は1月9日から15日まで、中東・アフリカの4ヵ国を歴訪してきました。

日本の首相がサハラ砂漠以南のアフリカを訪問するのは、森喜朗、小泉純一郎両氏に次いで3人目です。ここでは、それぞれの国での安倍首相の動向のまとめをご紹介します。

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オマーン

最初の訪問国は、中東のオマーン。カブース国王と会談し、「中東地域を含む国際社会の平和と安定に、より積極的な貢献を行っていく」と表明しました。

また、日本の浄水、発電事業など高度な技術を必要とする事業でのインフラ開発をし、周辺諸国と深い関係を持つオマーンの国王と話をしました。

コートジボワール

続いて訪れたのは、西アフリカのコートジボワール。同国のワタラ大統領主催の晩餐では、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)15ヵ国のうち11人の首脳が集まるなど、首相の積極的な経済支援は各国の注目を浴びました。

砂漠地帯「サヘル地域」への避難民支援などの8340万ドル(約8700億円)の支援も表明。また、2020年の東京オリンッピック開催を踏まえた、スポーツを通じての文化交流のアピールも行い、特に新興国での女性のスポーツ業界への進出の重要性も指摘しました。

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Photo: MSN産経ニュース

モザンビーク

モザンビークでは具体的に、今後5年間に700億円のODA(政府関係援助)の供与を名言しています。

さらに、同国が持つ豊富な天然ガスや鉱物資源の確保を目指すとともに、官民提携で人材育成に力を入れる「日本型」の開発支援をアピールし、他国との差別化を図ります。

道路や港湾をODAで整備し、企業が資源開発に投資する役割分担はアフリカ開発のモデルとなることでしょう。

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Photo: WSJ

エチオピア

首都アディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部での安倍首相の演説で、アフリカ民間セクター支援のために2016年までに、円借款の額を当初の10億ドルから20億ドルに倍増する方針を発表しました。

日本の知見を伝え、日本で人材育成を、ともに汗を流すことでの一国の立ち上がりを支援しています。そのため、経済利益だけではなく、治安が悪化している南スーダンの安定に向けても新たに2500万ドル(約26億円)の資金援助も準備中だとのことです。

さらに、日本企業の投資の誘致などのために、JETRO(ジェトロ)の事務所開設もエチオピアのハイレマリアム首相から安倍首相に要請がありました。

また、1964年東京オリンッピックの男子マラソン金メダリストの故アベベ・ビキラ選手の次男の方とも懇談し、ここでも2020年の東京五輪について広めていました。

安倍首相は、「私の名前がアベだから、学校で『アベベ』と呼ばれたことがある」と笑いを誘っていたそうです。

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Photo: New York Times

外交で大事なのは意外と印象

安倍首相はこう言っています。

アフリカの輝かしい未来に向けた努力を力強く支援するため、必要なら何度でもアフリカを訪れたい。

このように今回、安倍首相は訪れたほとんどの国で、どれだけアフリカの国々を日本が重要視しているかを伝えました。

すでに存在感を高めている中国とは違い、アフリカの若者に働く場を提供し、技術を備えた人材を育てることを強調。今後も安倍首相の外交政策で、途上国と日本の関係が深まっていくことに期待したいです。

[時事ドットコム/ロイター/日本経済新聞/MSN産経ニュース]


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