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世界では、アグリビジネスの規模が地域に根付いた小さなものになっていっています。水耕栽培が郊外で行われ始めたのもその変化の一つでしょう。

しかし、ミャンマーのインレー湖ではいまだに古くからある大規模な水耕栽培が行われているのです。いったいなぜでしょうか?

インレー湖での水耕栽培の仕組み

まずは仕組みから説明します。実は仕組みはとても簡単です。

まず、淡水湖に有機素材でできた人工の島を浮かべます。その島が固定されると、穀物が根を張るのに十分なくらい丈夫になります。

すると根は湖の下の方へ伸びていき、植物は人間の手を借りることなしに、勝手に必要な水を得られるようになるのです。

しかし、このプロセスには10年もかかります。近年、農家の人々は養分の多い湖底の土をさらって人工の島に加えることで、早めようとする試みもあります。

この島における植物がある程度まで成長すると、1.2m×18mの区画に切り分け、写真のような状態になるように動かします。

切り分けられた島々は15年ほど持ちますが、その後は養分が不十分になってしまうので、古い島をどかして壊し、そこに新しい島を加えます。

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水耕栽培のよいところ

仕組みが単純というだけでなく、これらの島は水面とともに上下します。つまり、洪水にとても強いという長所があるのです。

また、何世代もの間、この方法で野菜を作るのがうまくいるそう。インレー湖では特に、毎年12月くらいの時期に熟れるトマトで有名です。おかげで、この地域の人々は食糧にもお金にも困らずに済みます。

さらに、湖には魚がたくさんいて、この浮島にも住み着いており、長い間湖周辺のコミュニティを支えてきました。

このように、インレー湖と水耕栽培は切っても切り離せない関係にあります。もっと洗練すれば、将来より全体的で、より労働力を必要としないようなものになるかもしれません。

百聞は一見にしかず!訪れる機会がありましたら、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

[inhabitat]


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