みなさん、こんにちは。e-Education Projectミャンマー担当の小沼です。
先週の記事では、試験本番直前のことを中心に綴らさせていただきました。
今回の記事では、カンピュー村の学生が試験本番を迎えたことについてお伝えできればと思います。
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受験前の生徒たち
あっという間の一年間
3月にミャンマー入りして、約一年間プロジェクトを続けてきました。最初は、本当に何もないところから始まったプロジェクト。知り合いが誰一人いない中、渡緬し様々なことがありました。
ミャンマーにきてからプロジェクトがなかなか動かない期間がありましたが、ピョーという現地パートナーに会ってからプロジェクトが一気に進み、約半年間学生をサポート。そして、遂に受験本番を迎えたのです。
受験前にお祈りする学生たち
お祈りして受験会場へ
2014年度のセーダン試験(高校修了試験兼大学入試)は、3月12日から19日までの一週間行われます。カンピュー村の学生は受験会場が遠いため、テスト前日に会場近くへ移動する必要がありました。
その移動前に学生たちは、学校近くにある瞑想センターへ向かい、みんなでお祈りを行いました。これを見た時、ミャンマーならではの光景で少し驚きました。日本でお守りを買う習慣と似ているかもしれません。そしてお祈りを済ました後は、ボートで受験会場がある村へ向かったのです。
ボートを河に押し出す受験生
お母さんも一緒に下宿先へ
僕もボートに乗り込み、受験会場のある村へ学生たちと一緒に向かいました。学生の様子を見てみるとリラックスしており、非常にいい状態で受験を迎えられたのではないかと思います。
受験会場へ向かうボートには、受験生のお母さんも乗っていました。下宿先で学生のご飯などを作るためです。ご飯を作るのに必要な薪などもボートに積み込まれていました。
未来への行進
ボートで受験会場のある村へ到着すると、みんな一週間分の洋服や食料などを担ぎ、約一キロ先にある下宿先へ向かいました。未来への行進です。
「重そうだな?怪我だったり、体調崩すなよ!?」
荷物の多さに驚き、少し不安になりましたが、学生は慣れた様子でヒョイヒョイと荷物を運びながら下宿先に向かっていました。恥ずかしいことに僕が一番最後に到着です。下宿先に到着すると学生はワイワイ騒いでいたものの、すぐ自習に移りました。
遂に本番
自習をしている学生を応援しながら、次の日を迎えました。遂にテスト本番。朝6時に起床して朝食を学生と取り、学生を送り出す時間が迫ってきました。
「行ってこい!!」
そう言って学生を送り出し、遂に受験が始まったのです。
DVD授業を提供し始めた11月で合格ラインに届いていたのは、27名中わずか1名。約4ヶ月間、合格者を増やすため先生やお坊さんと一緒に必死でプロジェクトを進めてきました。
一丸となってサポートしてきた学生が何名合格できるかはわかりませんが、多くの学生が合格することを心から祈っています。
続きはまた来週。本日もありがとうございました!
【番外】受験前の様子
受験前の様子を写真で紹介致します。どうぞご覧ください。
瞑想センターでお祈りを終え、ボート乗り場へ移動する生徒たち
机と椅子が片付けられた寺子屋
泊まり込みで学生をサポートしていた先生。引っ越しの様子です
受験会場のある村へ到着したボート
下宿先へ到着
牛車タクシー
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