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Photo: ventureburn

“ビッグデータ”は、今世界で注目されているテクノロジーを使った社会問題の解決方法の一つです。

そんな中、米国のコンピュータメーカーIBMが、アフリカ・ザンビア政府と提携して、予防できる病気の撲滅を目指す1年間のパイロットプロジェクトを開始しました。

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まずは予防できる病気から

ザンビアの公衆衛生セクターでは、年間10万人以上の命が、”予防できた病気”で失われています。

そこで、IBMのこれまでのデータを駆使したマネージメント業務を最大限に活かし、同プロジェクトでは、既存の治療薬のサプライチェーンを大幅に改善。いつでもどこでも必要な時に誰もが治療を受けられる環境づくりを目指します。

具体的に、リアルタイムでの治療薬の使用率、残量などが可視化され、国で出回っている病気のトレンドを、気候や人口変動などからも予測できるようにします。

ザンビアメディカルストアCEOのフンダさんはこう語ります。

パートナーの皆さんからのサポートで、私たちは既に医療業界のサプライチェーンのシンプルな改善に成功し、来年までに何千万人の命を救うことができるだろう。IBMと恊働し、紙ベースだった記録を電子化し、テクノロジーで全ての医者が様々な情報を共有できるようになった。

多くの関係者を巻き込む

実際に地方の病院や医療所に同プロジェクトを届けるため、世界銀行、Dfid(英国開発庁)、ユニセフ、ロンドンビジネススクールなどがサポート。

さらにIBMは、携帯電話を使って上記のこと全てができるように現在開発中とのこと。既に同社は、ビッグデータを活用してアフリカでの問題解決をしていたり、積極的にハッカソンなども開催しています。

やはり”ビッグデータ”は、多くのセクターと価値の高いシナジー効果を生み出すため、今後さらに幅広い分野で応用的に利用されることに期待したいです。

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