トジョウエンジンを運営するe-Education Projectでは、昨日から一週間、チャリティー専門ファッションブランドのJAMMINとコラボTシャツの販売をしています。
誰でも簡単にできる社会貢献の形として、いま波に乗っている”国際協力xファッション“。この記事では、非常にユニークな方法でエシカルファッション業界に革命を起こそうとしているソーシャルベンチャー「FairWear」をご紹介します。
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エシカルファッションの真髄
昨年4月、バングラディシュの8階建ての商業ビル「ラナ・プラザ」が崩壊。この事故を機に、H&Mなどの多くの有名ファッションブランドが既存のサプライチェーン(製品が消費者の手に届くまでのプロセス)の見直しを始めています。
オーガニックコットン生産者への投資、リサイクル素材(サステイナブル素材)の使用、フェアトレードでの商品の流通などが、主な”エシカルファッション”の取り組みと言えるでしょう。
しかし、一人の起業家は、もっと簡単に多くの企業が上記のようなエシカル製品を生産してくれるようにするアイデアを思いつきました。
それはとてもシンプル。
“FairWear“と書かれただけでの、29ドルのTシャツを売ること、です。
ほんの少し考え方を変えてみる
FairWear創業者のチェスニーさんは強く語ります。
大手ファッションブランドに全ての生産チェーンの改革を求めるより、もし、このような生産プロセスの変化を、単純に消費者が一つのフェアに作られた製品を買うことで実現できたらどうだろうか。
今まで売ってきた洋服の製造プロセスを変えて同じように売るより、フェアに生産された洋服だけを消費者が買うような仕組みを構築できるのでは、と。
デザインもとにかくシンプルに、胸に”FAIR“と書かれているだけ。
鍵はビッグNGOとのコラボ!
しかし、そうは言っても0から「FairWearのTシャツを買って下さい」と宣伝しても広まりません。そこでチェスニーさんが考えたのが、バングラディシュを中心に活動する、世界最大のNGO「BRAC」との提携。
同NGOは、農業開発・マイクロファイナンス・人権保護・保健など、多岐にわたる活動を展開し、世界的に高い評価を受けています。バングラディシュで、BRACは手仕事による工芸品(ハンディクラフト)製作をする独自のネットワークを持っています。
FairWearでは、工場の労働者の給料を30%増しにし、Tシャツ一枚につき1ドルをラナ・プラザファンドに寄付します。
他と何が違うのか?
H&Mなどは、既に労働者の給料水準の向上イニシアチブを掲げていたりします。しかし、これらの大手ブランドとFairWearとの決定的な違いは、FairWearは既存の販路(流通チャネル)を利用して展開していく、という点です。
BRACのハンディクラフト事業責任者のフッサンさんはこう語ります。
大きなブランドが0から消費者の元に製品が届くまでのプロセスを変えようとすると、特に途上国の現場では工場内でまずトラブルが起きる。私たちはこのようにビジネスがうまくいかなくなる例をたくさん見てきた。
単なる”優しさ”から労働者の賃金を上げるのではなく、責任感のある商売をする。これが多国間でビジネスを行なう上で欠けていること。0から全て変革していくのではなく、今までの販売メソッドを利用し、エシカル製品を生産。買い手にそれがシンプルに伝わるようなデザインにする。
エシカルファッションの未来は、本来ならこうあるべき姿、”シンプル化”によって明るくなるのかもしれませんね!
9月14日(日)の一週間は、e-Education ProjectのコラボTシャツを販売致します!
Tシャツもしくはトートバッグを1つ購入すると、700円がe-Education Projectの活動費として寄付されます。
詳細&ご購入方法
JAMMINのホームページにTシャツのサイズ・色などを掲載しています。詳しくはこちらをご覧下さい!

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