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皆さん、「バナナペーパー」って知っていますか?

バナナから作られた紙であり、名刺やノートなど様々な商品になります。

今回は、そんなバナナペーパーを作り出し、ザンビアと日本を繋ぐ挑戦をしている「One Planet Café(ワンプラネットカフェ)」について紹介させて頂きます。

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バナナペーパーとは?

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バナナから作ったシール(写真:READYFOR?より)

「バナナペーパー」とは、バナナの茎の繊維を使用して作られる紙のことです。

実はバナナを収集する時、古い茎は新しい果実を育てるために切り取らなくてはなりません。そこで「One Planet Café」は日本の和紙技術を利用し、そのゴミとなったバナナの古い茎から新しい紙を作り出しました。

活動のきっかけ

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「One Planet Café」代表のエクベリ・聡子さん(写真中央)

「One Planet Café」代表のエクベリ・聡子さんが夫のエクベリ・ペオさんと共に、この活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

彼女は次のように語っています。

私たちは2006年、休暇でザンビアの野生動物を見に行きました。サウス・ルアングワ国立公園では、野生の動物が暮らし、アフリカらしい自然を体験することができました。しかしその一方で、国立公園の外に広がる村では、貧困問題が深刻で、様々な問題が起きていることを知りました。(READYFOR?より)

仕事がない大人が多く、病気になっても病院へ行けないという厳しい環境。子供たちを学校へ行かせたくても、行かせることできず、少しでもお金を手に入れるため、無許可で木を伐採したり、ゾウなどの野生動物を密猟するといった問題がありました。

このような問題を直視し、聡子さんたちは動き始めます。

そこで、ビリーと村の女性たちと一緒に、One Planet Cafe Zambiaを作り、環境や野生動物を守りながら、貧困を減らし雇用をつくるプロジェクトを始めました。(READYFOR?より)

休暇中の出来事が、アフリカでの事業開発にまでいたった経緯に驚きました。

偶然の出来事が、自分をかきたたせる経験、皆さんにはありますか?

グッドサイクルを目指して

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この「バナナペーパー」づくりには、様々なメリットがあります。

まず、アフリカ・ザンビアの人たちにペーパーを作るという新しい仕事が生まれます。その結果、森林の無断伐採が減り、環境保護にも役立ちます。

さらに、One Planet Caféがつくる「バナナペーパー」はオーガニックな商品の一つ。エコな製品であると同時に、フェアトレード商品として販売されるため、商品を購入するだけで環境問題と貧困問題という2つの課題解決に繋がります。

一時の支援ではなく、ビジネスをうまく活用しながら少しずつ世界を変えていくバナナペーパー。「One Planet Café」はこのように、生産者も、購入者も、そして地球もハッピーになる素敵なモデル作りに挑戦しています。

こういったビジネスモデルがもっと広まるといいですね。

もっと詳しく知りたい方へ

いかがだったでしょうか?

単なるゴミであったものから、多くの問題を解決する糸口となったバナナの茎。

わたしたちの身の回りにも、まだ気付いていない世界を変えられるアイテムが落ちているかもしれません。

今回ご紹介させていただいたバナナペーパーを使った商品は「One Planet Café」のサイトで購入できます。

バナナからできたとは思えないデザイン性の高い商品ばかりです。他にも視察&研修ツアーなども実施されていますので、興味のある方はぜひWEBサイトをチェックしてみてください。

また、10月16日〜18日に展示会「ワンプラネット・ペーパー・フェス」も行われるそうです。バナナペーパーを実際に手に取って、ザンビアの人々に思いをはせてみませんか?

ワンプラネット・ペーパー・フェス

期間:2014年10月16日(木) ~ 18日(土)
時間:10:00〜19:30 (18日のみ10:00〜17:00)
場所:エコ メディア サロン (東京都港区虎ノ門5-8-15)
入場料:500円(高校生以下無料)

「ワンプラネット・ペーパー・フェス」の詳細を調べる »


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