鈴木大悟 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Tue, 19 May 2020 08:53:07 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【振り返り!】フィールドスタディ事後研修 https://eedu.jp/blog/2019/09/18/philippines_fieldstudy_after_2019/ https://eedu.jp/blog/2019/09/18/philippines_fieldstudy_after_2019/#respond Tue, 17 Sep 2019 23:19:45 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49342 現地スタッフもオンラインで こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 8月31(土)に「フィリピンフィールドスタディ’19 事後研修」が行われました。 約一週間のフィールドスタディを終えて、参加者 […]

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現地スタッフもオンラインで

現地スタッフもオンラインで

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
8月31(土)に「フィリピンフィールドスタディ’19 事後研修」が行われました。
約一週間のフィールドスタディを終えて、参加者が今何を感じているのか、学びや気付きをシェアしました。
この記事では、当日の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

事後研修の流れ

  1. 現地スタッフ・クリスからの動画を視聴
  2. 感動したこと、印象に残ったことを共有
  3. will・can・must、3つの価値観を再確認
  4. これから日本でできるアクションを考える

クリスからの動画&カガヤンデオロのその後

まずは、フィールドスタディ最終日にフィリピン・カガヤンデオロ現地スタッフのクリスからプレゼントしてもらった、動画の完成版を全員で視聴しました。
(クリスはフィールドスタディ期間中の忙しい合間を縫って、素材となる動画を撮影し、編集まで行なってくれていました!)
カガヤンデオロで過ごした濃密な記憶が、全員に想起されることとなりました。

動画はまるで一本の映画のようでした

スタッフの坂井から、フィールドスタディ最終日にオロユース(18〜30才のカガヤンデオロの若者によって構成される市直轄の議会)に提案したプレゼンテーションの進捗報告もありました。
Aグループの提案が、引き続き条例改正の検討に繋がっているのは前回の記事でも紹介させていただいた通りです。

一方、Bグループの「カガヤンデオロの子どもたちのモデルケースとなるような大人を取り上げた映像授業」という提案も、オープンハイスクール(さまざまな事情から平日の学校に通えない生徒のための週末教室)の校長先生や、これから導入が検討されている学校の校長先生など100人規模で集まるカンファレンスでシェアされることが決まったとのことでした!

これから実現に向けて、取材対象となる人の選定や、オロユース側とe-Education側の役割分担など、より具体的なことが話し合われるそうです。

まだフィールドスタディから1ヶ月も経たないうちに、各所に良い効果が現れていて、嬉しい限りです。

感動したことや、印象に残ったことを共有し、効果を実感

続いて参加者とスタッフ含め、今回のフィールドスタディを通じて「感動したこと」「印象に残ったこと」「学んだこと」「e-Educationやフィリピン教育局へ伝えたいこと」のシェアを行いました。
参加者からいただいた、

「フィールドスタディが来年、再来年とずっと続くイベントになってほしい」
「今は高校生だけど、大学生になったら海外インターンに応募したい」
「最終日のプレゼンテーションに向け、全員が一丸となった瞬間は感動した」

という言葉が、とても嬉しく、今も心に残っています。

紙芝居を用意して発表してくださった方も

紙芝居を用意して発表してくださった方も

参加者だけでなくスタッフからも

「他の生徒のロールモデルになろうと頑張っている生徒を見て、気持ちを新たにした」
「参加者が国際協力に関わる原体験づくりに貢献できたのが嬉しい」
「普段の業務からは気付けなかった学びがあり、視野が大きく広がった」

という感想が上がってきて、フィールドスタディの恩恵を受けたのは参加者だけでなく、スタッフ、ひいてはe-Educationのフィリピン事業が一歩前に進んだ印象がありました。

will・can・must、3つの価値観で自己内省

日本に帰国した私たちに、今どんな変化が起きているのかを内省するため「will・can・mustの3つの円」を使って、価値観の洗い出しを行いました。

  • will…情熱を持って取り組める、好きなこと
  • can…世界一になれる、得意なこと
  • must…経済的原動力なる、人のためになること

スタッフの事例紹介

スタッフの事例紹介

「マイノリティにある人を知ることや、新しい世界を知ることが好き」
「物事を追及したり、自分の中で気付きを得たりするのが好き」

というように、短い時間の中で、それぞれ今の価値観をアウトプットして、発表しました。
参加者の中には、「以前は途上国の子どもたちのことを可哀想とばかり思っていたけど、今回のフィールドスタディを通じて、ポジティブな見方もできるようになってきた」と仰ってくださる方もいました。

私たちが日本でできるアクション

フィールドスタディ後の取り組みと、3つの円で再確認した価値観を掛け合わせて発表しました。
たとえば、

  • 学校に戻ったら、現地で見たこと聞いたことを発信して、募金を集めたい
  • 世界中の子どもの遊びを勉強して、日本の子どもたちに伝えていきたい
  • 半年以内に、特技を生かしたチャリティイベントを主催したい
  • SNSでe-Educationの投稿を見かけたら、必ずシェアしたい

といった具体的なアクションが次々に挙げられました。

フィールドスタディはこれで全行程が終了となりますが、大事なのはむしろこれから、むしろスタートです。
参加者とスタッフ、その場にいた全員がそれぞれの場所で、それぞれができるアクションをしていけると確信した事後研修でした。

最後になりますが、e-Educationでは、毎月寄付(マンスリーサポーター)だけでなくこれらの具体的なアクションへ、主体的に参加してくださるボランティアさんを「アンバサダー」と呼んでいます。
アンバサダーミーティングは毎月定期的に行われていて、チャリティバーベキューやバースデードネーション(誕生日に友人から寄付を募ること)など、これまでに30回近いプロジェクトが、アンバサダーの方達によって企画・実行されています。

この記事を読んで下さっているあなたも、もしご興味があれば、e-Education事務局までご連絡ください!
e-EducationのFacebookやTwitterアカウントでは、アンバサダー情報以外にも、現地の活動の様子・現地の子どもたちの声など、様々な情報を随時更新しています。
こちらも、是非フォローをお願いします!
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【オロユースに最終プレゼン!】フィールドスタディ5日目&6日目 https://eedu.jp/blog/2019/09/12/philippines_fieldstudy_last/ https://eedu.jp/blog/2019/09/12/philippines_fieldstudy_last/#respond Thu, 12 Sep 2019 08:12:05 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49325 無事に全行程を終了できました こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。 今回のフィールドスタディの目的は「参加 […]

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無事に全行程を終了できました

無事に全行程を終了できました

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。
今回のフィールドスタディの目的は「参加者がフィリピンの社会課題を解決するための一歩を考えること」です。
この記事では、5日目と最終日の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

5日目の流れ

  1. ラフティング
  2. 最終プレゼンテーションに向けて打ち合わせ
  3. フェアウェルディナー

最終日の流れ

  1. オロユースに最終プレゼンテーション

カガヤンデオロ川でラフティング!

5日目の午前中は、初日にカガヤンデオロ市長にプレゼントしていただいたラフティング(川下り)をしました。
私自身、今回が生まれて初めてのラフティングでした。

とっても楽しそう!

とっても楽しそう!

ボートでかなり流れの速いところを下ったり、思い切り川に飛び込んだり、オールで水をかけあったり。

全身で大自然を感じることができました

全身で大自然を感じることができました

カガヤンデオロ川の上流から約3時間ほどのラフティングだったのですが、楽しくて時間が過ぎるのもあっという間でした。
旅の疲れをここで一気にリフレッシュできたように思います。

最終プレゼンテーションに向けて打ち合わせ

明日の最終日には、オロユース(18〜30才のカガヤンデオロの若者によって構成される市直轄の議会)に、フィールドスタディを通じて得た気付きや学びから、カガヤンデオロをより良くしていくための提案の時間があります。
最終日に向けて、これまでの各日程の最後に振り返りの時間も設けていました。

議論にも熱が入ります

議論にも熱が入ります

AチームとBチームの2つに分かれて、メンバー間で議論を重ねました。
「オープンハイスクール(何らかの事情で平日の中学校に通えない人が土日に通えるクラス)の生徒がより夢に近付くためにはどうすればいいのか」
「情熱に溢れる先生方が働きやすい職場を整えるためにはどんなことが必要なのか」
各々が納得のいくまで意見を出し合いました。

最後の夜!フェアウェルディナー

5日目のラストは、カガヤンデオロの教育局の方、e-Educationのもう一つの活動地であるカミギン島の教育局の方と一緒にディナーを楽しみました。

わざわざカミギン島からいらしてくださいました!

わざわざカミギン島からいらしてくださいました!

参加者全員から今回のフィールドスタディを通じた感想もシェアしました。
その場にいた全員の胸に込み上げてくる感情があり、スタッフ含め思わず皆涙してしまうような豊かな時間となりました。

英語で感想をシェア

英語で感想をシェア

いざ、オロユースに最終プレゼンテーション

最終日はいよいよオロユースにプレゼンテーションです。
プレゼンテーションのテーマは「カガヤンデオロの社会課題」と、大きなテーマ。

まずBチームのプレゼンでは「カガヤンデオロの生徒たちの夢のロールモデルとなるような大人を紹介する映像教材」を提案しました。

これまでの学校訪問を通じて、たくさんの生徒から直接ヒアリングを行いました。
驚くことに、カガヤンデオロの子どもたちは将来の夢を聞くと、必ず何かしらの職業を答えてくれます。
そんな子どもたちも、自分の夢のロールモデルとなるような大人が近くにあまりいないので、なかなか夢への第一歩を踏み出すことができないかもしれない、と考えました。

Bチームの発表が始まりました

Bチームの発表が始まりました

「e-Educationらしい映像授業で、生徒たちにサクセスストーリーを知ってほしい」
「カガヤンデオロの子ども達は宝だから、それぞれの夢のスタートラインに立ってほしい」
そんな純粋な想いから、オロユースに提案をしました。

続いてAチームの発表です。
Aチームが発表したカガヤンデオロの課題は、以下4点に集約されます。

  1. オープンハイスクールの存在が、子どもの親やワーキングスチューデントの雇用主などに認識されていないケースがある
  2. 家から学校までの距離が遠すぎたり、家事を手伝ったり、子育てなどで学習に対する時間が足りないケースがある
  3. 雇用主や両親にオープンハイスクールに通うことが許されていないケースがある
  4. 生活費だけでなく通学費用がかかり経済的に学校に通えないケースがある

Aチームの発表開始!

Aチームの発表開始!

また、課題解決提案に対しては、以下5点が挙げられました。

  1. 働いている若者には教育の機会を妨げることができないようにする条例を作る
  2. 雇用主や生徒に対して、市より小さい単位でセミナーを開催する
  3. 学習支援費用だけでなく、通学費の補助をする
  4. 学内に託児所や託児施設を作る、または、そのような制度をつくる
  5. 貧困層の家庭に経済的支援を広げる

課題からの説明だけでなく、提案の目的や具体的なプロセス、日本の事例などについても触れながら提案を行いました。

闊達な意見交換

闊達な意見交換

オロユースとの対話では両チームについて細かくフィードバックをいただき
「課題と提案をセットでプレゼンされたことで、現実的に必要であり実行に移したい」
と仰ってくださいました。

データを基に具体的にどのような裏付け調査をしていく必要があるか、プロジェクトに落とし込む時に何を気を付けるべきかなど、非常に前向きに対話をすることができました。
最終的には、どちらのチームの提案とも市長へ共有する、と話してくださいました。

そして、特にAチームの提案内容は、カガヤンデオロ市の条例として実際に施行されるよう、現在話し合いが進んでいます!

これは参加者の皆さんが、6日間通してカガヤンデオロ市の子どもたちのためを考え、本気で解決策として提案したからこその結果ではないでしょうか。

カガヤンデオロでのプログラムはこれで終了ですが、日本に戻って、現地での学びを振り返る事後研修も行いました。
こちらの様子も後日トジョウエンジンでご報告させていただきます。

私たちe-Educationは「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、フィリピンのオープンハイスクールの支援をはじめ、開発途上国で教育支援の活動をしています。
ぜひ私たちと一緒に、世界の子どもたちを寄付で応援しませんか?
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【平日はずっと仕事、日曜だけは学校に通える】フィールドスタディ4日目 https://eedu.jp/blog/2019/09/11/philippines_fieldstudy_day4/ https://eedu.jp/blog/2019/09/11/philippines_fieldstudy_day4/#respond Wed, 11 Sep 2019 10:06:57 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49307 マカバランの生徒と! こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 少しずつ秋めいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開 […]

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マカバランの生徒と!

マカバランの生徒と!

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
少しずつ秋めいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。
今回のフィールドスタディの目的は「参加者がフィリピンの社会課題を解決するための一歩を考えること」です。
この記事では、11日(日)・4日目の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

4日目の流れ

  1. マカバラン中学校オープンハイスクール訪問
  2. ゴミ山訪問

日曜も開校!マカバラン中学校オープンハイスクール

4日目はマカバラン中学校から、プログラムスタートです。
マカバラン中学は日曜日に開校している、とても貴重な学校です。

マカバラン中学に到着するや否や、生徒たちによる太鼓や楽器の演奏で、私たちを歓迎してくれました。
中には感激して、涙を流す参加者もいたほど、場が温かいムードに包まれました。

音楽で歓迎してくれました

音楽で歓迎してくれました

フィリピン人にとって、日曜日はファミリーデー、教会に行ったり、家族と一緒に過ごしたりする日です。
そんなファミリーデーにわざわざ学校を開けて、オープンハイスクールを開くとなると、先生たちは自分たちの貴重な日曜日を犠牲にして教壇に立つこととなります。
中には自分の子どもを他の家に面倒を見てもらい、学校に来ている先生も。

先生からヒアリング

先生からヒアリング

マカバランの生徒たちに「将来の夢は?」と聞くと、「先生になりたい」と答えてくれる生徒が多く、献身的な先生たちが生徒のロールモデルになっていることを感じました。
「自分は将来こんな人になりたい」と思える人が近くにいることは、子どもたちの心の支えになるのだと思います。

生徒との対話ではこんな話を聞かせてもらいました。
19歳のオノラト君です。

「平日はマッサージセラピストをやっています。僕は家計が厳しいから平日は働いているし、平日の学校には通えないんだ。

どの授業の先生も、日曜には自分の家庭の時間を犠牲にしてでも、本当に僕たちのために授業をしてくれていることを心から感じるし大好きです。

でも、僕は月曜から土曜まで仕事をしてて、今日も日曜日だけど、今日の授業が終わったらまた仕事なんだ。

家計が苦しいのはもちろんだけど、僕の家は遠いし、雨の日はいつも通学で通る川をボートで渡れなくなるのが困ってるし、授業を欠席した時はFacebookのグループチャットで先生に連絡をしたいんだ。

でも、僕はスマートフォンを持ってないから友達にスマートフォンを借りたり、月に3000円くらいしか収入が無いけど勉強のためにインターネットカフェでFacebookに入ったりしてるんだ。

それからお客さんがいない時は、もちろん教科書で勉強してるよ」

市場内にあるインターネットカフェ

市場内にあるインターネットカフェ

私はオノラトくんの話を聞いて、自分より年下の子どもが覚悟を持って仕事や勉強をしていることを知り、自分との違いに圧倒されてしまいました。
もしe-Educationが、少しでもこの子の力になれているのなら、意味のある活動ではないだろうかと感じました。

生徒へヒアリング

生徒へヒアリング

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集めてきたゴミに適切な処置もできず、放置されるゴミ山

午後からはカガヤンデオロ中のゴミが集められてくる、ゴミ山を訪問しました。
フィリピンは所得水準が低いので、食料品や日用品もバラ売りでないと売れません。
そのため、必然的に個包装が多くなり、ゴミの量も非常に多くなります。

ビニールのゴミが多い印象

ビニールのゴミが多い印象

ゴミ山の下に地下水を貯める池がありましたが、ちゃんとした廃棄処理が施されているようには見えません。
そもそもフィリピンには「ゴミを分別する」という概念がまだ市民に浸透しておらず、一旦ゴミをゴミ山に集めてきて放置し、ある程度の山になったら土で埋め固めるという一連の流れを繰り返しています。
ひと昔前には、大きなゴミ山が雪崩のように崩れてきて、たくさんの死者が出たこともあったそう。

ゴミ山で暮らす人も

ゴミ山で暮らす人も

ゴミ処理に限ったことではありませんが、フィリピンは十分なインフラが整っていません。
日本であれば曜日ごとに可燃ゴミや不燃ゴミ、ビン・カンなど、ゴミ収集車が時間通りにゴミを回収してくれますが、それは当たり前のことではないと気付かされます。

逆に、だからこそ、フィリピンの伸びしろも感じさせられました。
公共投資でカバーできるであろう部分も大きい、まさに開発途上国で、これから改善していける余白なのだと思います。

私たちe-Educationは、「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、フィリピンのオープンハイスクールの支援をはじめ、こうした開発途上国における教育支援の活動をしています。
ぜひ私たちと一緒に、世界の子どもたちを寄付で応援しませんか?

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【あの子が学校に通えない理由】フィールドスタディ3日目 https://eedu.jp/blog/2019/09/08/philippines_fieldstudy_day3/ https://eedu.jp/blog/2019/09/08/philippines_fieldstudy_day3/#respond Sun, 08 Sep 2019 07:08:30 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49299 ブルア中学・オープンハイスクール こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 残暑が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開 […]

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ブルア中学・オープンハイスクール

ブルア中学・オープンハイスクール

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
残暑が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。
今回のフィールドスタディの目的は「参加者がフィリピンの社会課題を解決するための一歩を考えること」です。
この記事では、10日(土)・3日目の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

3日目の流れ

  1. ブルア中学校オープンハイスクール訪問
  2. ルンビア中学校オープンハイスクール訪問
  3. 台風センドン被災者のための仮設住宅地エコビレ訪問

「I have no choice」ブルア中学校オープンハイスクール

この日は、2日目と同じ公立のブルア中学からプログラムがスタートしました。
2日目は平日のレギュラークラス(一般的な生徒が通う教室)を見学させて頂き、3日目は同じ学校のオープンハイスクール(様々な事情から平日の学校に通えない生徒のための、週末教室)とオープンシニアハイスクール(高校)を見学させて頂いたので、レギュラークラスとの違いを比較できたのがとても良かったです。

私たち日本人がオープンハイスクールの概要を聞いただけでは、「いわゆるドロップアウトした子どもたちなのかな」と想像するところだと思います。
確かにそういった側面がない訳ではないのですが、生徒一人一人に悲壮感は感じられず、むしろ楽しんで授業に参加していたり、一生懸命机に向かっている姿が印象的でした。

そうした雰囲気自体が、生徒たちにとってオープンハイスクールを利用しやすくしていると思いますし、周りの目も特段気にせずに制度を活用できている生徒も多いのではないだろうか、と感じました。
「不登校」と「一般的な登校」の中間、土日だけなら学校に通える、という受け皿があること自体、素晴らしいことだと思います。

みんな真剣な表情ですね

みんな真剣な表情ですね

先生や生徒にヒアリングを重ねていくうちに、浮き彫りになった問題点をまとめると、以下5点に集約されます。

  • 家庭の問題(親の理解不足、早期妊娠・出産など)
  • 個人の問題(病気や障害、高年齢、学習意欲や学力により授業についていけないなど)
  • 学校の問題(交友関係、先生との相性、エアコンがない、1クラスの生徒数が多いなど)
  • 地理的問題(家が遠すぎる、紛争や台風の被害が甚大など)
  • 経済的問題(自営業をせざるを得ない、家計を支えるため家政婦をせざるを得ないなど)

そんな中、とても印象的な女子生徒から話を聞くことができました。
彼女は元々教師を目指して、一般的な生徒と同様にレギュラークラスに通っていましたが、16歳で妊娠が発覚してしまいました。

生徒から直接ヒアリング

生徒から直接ヒアリング

結果、レギュラークラスに通うことができなくなり、オープンハイスクールに移ることに。
その時の気持ちを振り返る中「I have no choice……!」と言った後、目の前でワッと泣き出してしまいました。

それを聞いて、私は心が締め付けられるような想いでした。
もし彼女に適切な性知識があれば、未然に防げたのではないかと思わずにはいられませんでした。
子どもに「I have no choice.」と言わせてしまうこの世界の不条理を変えたい、そんな気持ちで一杯になりました。

彼女も今は子どもを育てながらオープンハイスクールに通い、大学進学&教師になるべく頑張っているとのこと。
母として、生徒として、夢に向かって頑張る彼女を心から応援したいです。
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将来の夢は兵士…、ルンビア中学校オープンハイスクール

午後から訪問したのが、ルンビア中学のオープンハイスクールです。
ここでも先生と生徒から現状の共有をしてもらいました。

先生から頂いたコメントで、

  • 教えれば教えるほど、オープンハイの生徒は感謝してくれる
  • オープンハイの生徒は特に、勉強だけでなく感情面のサポートも重要
  • レギュラーとオープンハイでは、意識的に教え方を変えている

と仰ってくださったのが印象的でした。

そんな生徒想いな先生方ですが、基本的には全員無償で週末の教壇に立たれています。
休日手当などももちろん出ず、モジュールと呼ばれる生徒たちに配布するプリントも自腹で印刷しているとのことでした。

自らの体験を赤裸々に話してくれ生徒たち

自らの体験を赤裸々に話してくれ生徒たち

私がインタビューした生徒の中に、「将来の夢は?」と聞くと「兵士になること」と言ってくれた男の子がいました。
最初にそれを聞いたときは、愛国心からそう言ったのかと思ったのですが、本当の理由は「たくさん人を殺せば、たくさんお金が稼げる。そうすれば家族も安心させられるし、オープンハイの先生にもお礼の報告ができる」とのことでした。

これは決して彼が悪い訳ではありませんし、将来の夢を聞いた時に「兵士」と答えてくれたのも彼一人ではなく、私が話を聞けた男子生徒の多くはそう答えていました。

私は彼らの夢を諸手を挙げて応援することはできませんが、現地の人にとって何が正義なのかを考えさせられました。

台風センドン被災者のための仮設住宅地エコビレ訪問

ルンビア中学からの帰り道、この日の最後に訪問したのが、エコビレです。
エコビレとは、2011年にフィリピンを襲った大型台風センドンの被災者が暮らす、集合仮設住宅です。

あるお母さんは、台風センドンによって近くの川が氾濫し、11台ものバスが流れてきて、数km先の海まで自分の家が流されてしまったそうです。

仮設住宅地エコビレ

仮設住宅地エコビレ

オープンハイスクールで出会った男の子は、センドンで被災し、経済的に苦しくなり、23歳になっても学校を卒業していないことを周りに馬鹿にされたことを悲しんでいました。
「僕は、同じような境遇にいるみんなのロールモデルになりたいんだ」
だから7年経っても学校に戻ってきたことを、目に涙を浮かべながら話してくれました。

私を含め今回の参加者全員が、学校・学年・クラス・年齢など、生徒一人一人によって事情も異なる、複雑な課題を抱えていることを実感する1日となりました。

e-Educationは、「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、フィリピンのオープンハイスクールの支援をはじめ、途上国で教育支援の活動をしています。
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【民族差別を受けるバッジャオのための学校を訪問】フィールドスタディ2日目 https://eedu.jp/blog/2019/09/07/philippines_fieldstudy_day2/ https://eedu.jp/blog/2019/09/07/philippines_fieldstudy_day2/#respond Sat, 07 Sep 2019 07:03:40 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49286 オロユースと集合写真 こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 今月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。 今回のフィー […]

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オロユースと集合写真

オロユースと集合写真

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。
今回のフィールドスタディの目的は「参加者がフィリピンの社会課題を解決するための一歩を考えること」です。
この記事では、9日(金)・2日目の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

2日目の流れ

  1. ブルア中学校訪問
  2. セイント・ジョン小学校訪問
  3. セービア中学校訪問
  4. オロユースとディスカッション

ブルア中学校の平日の教室を訪問しました

今日は公立校・ブルア中学の訪問からスタートです。
平日はレギュラークラス(月曜から金曜までの一般的な教室)の授業が行われています。
フィリピンの中学はGrade7(日本の中学1年生)からGrade10(日本の高校1年生)までの4学年で、ブルア中学では約50人が一緒に授業を受けます。

到着するとすぐに、ブルア中学校のミンダ校長先生が私たちを出迎えてくださいました。
訪問当日はちょうど、Grade10の数学の学期末テストの真っ只中とのことでした。

ブルアの生徒たち

ブルアの生徒たち

レギュラークラスは朝6時半からスタートします。
日本の学校と比べると、随分朝が早いですね。

事実、朝が早すぎて通えない生徒も多く、必要な授業を受けられずに進級できない生徒もいるそうです。
そこで進級率を上げるために、始業時間が6時スタートだったのを30分遅らせて、今に至るとのことでした。

校舎の様子

校舎の様子

今回はレギュラークラスの見学だけでなく、知的障害を持っている子どもの教室を見学したり、実際に生徒へ質問させて頂いて交流する時間もありました。

生徒からは
「数学が好きで将来は計算を通して問題解決をしたいから、銀行マンになりたい」
「法律家になって貧しい人を減らしたい、フィリピンにはもっと正義が必要で、お金がない人も助けたい」
こんな声が返ってきました。

想像していた回答以上に、世の中のために、ということを考えている生徒が多く驚きました。

少数民族バッジャオとセイント・ジョン小学校

次に訪問したのが、セイント・ジョン小学校です。
セイント・ジョン小学校には、バッジャオという民族に生まれただけで、就職で受け入れてもらえなかったり、通常の学校に通えなかったりと、差別を受けている子どもたちが通っています。

学校へ私たちが来たことが分かると、大歓迎ムードで子どもたちの大歓声が上がり、子どもたちが私たちの手を握って誘導してくれました。

歌で歓迎してくれています!

歌で歓迎してくれています!

プログラムは最初の挨拶の後、幼稚園生から小学6年生までお母さんたち含めてダンスを、それからバッジャオの子たちはバッジャオの伝統舞踊をお披露目してくれました。
子どもたちとの触れ合いや笑顔、時には真剣な顔に参加者の中には目に涙を浮かべる方も。
日本人からはささやかなお返しとして、ソーラン節を披露させていただきました

日本のソーラン節を披露しました!

日本のソーラン節を披露しました!

学校訪問の後には近くに住まわれているバッジャオの家庭を訪問しインタビューをさせていただきました。
バッジャオのあるご家庭の話を紹介します。

お父さんは幼稚園しか出ていない方、お母さんは幼稚園すら行ったことがない方で30歳という年齢ながらも7人の子どもを養っている家庭です。

「私たちとは同じ想いをさせたくないから子どもには学校へ行かせてやりたい」

私たち日本人からすると一見、貧しそう、不自由かも、と思ってしまっても、「困ってることはないけど子どもたちを学校にちゃんと通わせてあげたい」という声だけはしっかり芯が通っていました。

バッジャオ家庭訪問

バッジャオ家庭訪問

バッジャオが移住をせざるを得なかったこと、貧困層のための支援はあるものの充分ではないと感じていることなどについても話をしてくれました。

私がご家族からお話を伺った時は「こんな不条理がまかり通っていいのだろうか・・」と一度は気持ちが落ち込んでしまったのですが、
「いや、私はこうした問題をもっと日本の皆さんに知ってもらうこと、そして社会を変えていくきっかけとなるためにe-Educationに支援しているんだ」と気持ちを新たにしました。

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将来の夢は「医者」や「弁護士」、セービア中学校

続いて訪問したのが、私立トップのセービア中学校です。
全校生徒はなんと約1,700人!カガヤンデオロ市でセービアの名前を知らない人はいないと言っても過言ではない、いわゆるマンモス校です。

とても綺麗な校舎ですね

とても綺麗な校舎ですね

セービア中学の敷地に入ると、綺麗な体育館、陸上トラックにプール、図書館にPCルームに進路相談室まで、ありとあらゆる設備が整っていました。
先程まで訪問していたセイント・ジョン小学校との差を感じずにはいられず、いたたまれない気持ちになったのが、正直な感想です。

セービアの一番の特徴は、卓越した学習方法です。
バディを組んで数学のレポートを作成したり、プログラミングの勉強をしたり、科目横断型の英語スピーチの練習をしたりと、アクティブラーニングの要素が至る所に垣間見ることができました。

完備されたPCルーム

完備されたPCルーム

生徒たちに将来の夢を聞くと、お医者さん、弁護士やエンジニアと、いかにも高収入のイメージの強い職業が並びます。
「親の経済格差が、子の教育格差に繋がるのは、フィリピンでも同じなんだ」と感じずにはいられませんでした。

カガヤンデオロの若者・オロユースとディスカッション

この日の最後は、カガヤンデオロ市役所で、オロユース(Oro Youth)とのディスカッションでした。
オロユースは、カガヤンデオロ市直轄の議会で、18〜30才の若者によって構成されます。

オロユースからカガヤンデオロに関する説明

オロユースからカガヤンデオロに関する説明

カガヤンデオロの様々な社会課題についてディスカッションを行なったのですが、その一部を紹介すると・・

  • メンタルヘルス
  • 望まない早期妊娠
  • 自営業を始めるための支援
  • 学歴偏重の社会と就職
  • 宗教差別
  • 性的マイノリティ(LGBT)

などなど、これらの社会課題とオロユースの取り組みについて、セットでプレゼンテーションをして頂きました。
参加者一同、「フィリピンの社会課題を解決するための一歩を考える」という今回のミッションを一層深化することとなりました。

e-Educationは「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、フィリピンのオープンハイスクールの支援をはじめ、発展途上国で教育支援の活動をしています。
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カガヤンデオロ市長と集合写真

カガヤンデオロ市長と集合写真

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
猛暑日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

8月8日(木)〜13(火)に「フィリピンフィールドスタディ’19」が開催されました。
今回のフィールドスタディの目的は、参加者がフィリピンの社会課題を改善するための一歩を考えることです。
高校生から社会人まで、幅広い層の参加者の皆さんにフィリピン・カガヤンデオロまでお越しいただきました。

今回は、全6日間の初日の様子を報告させていただきます。

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初日の流れ

  1. フィリピン料理でランチ
  2. 現地教育局訪問
  3. 市長表敬訪問
  4. 資料館見学
  5. ウェルカムディナー&文化交流

 

全員集合!フィリピン料理でランチ

午前10時半頃に、参加者の方々を乗せた飛行機がカガヤンデオロのラギンディガン空港に着陸しました。
その前にマニラで7時間ほどトランジット待ちがあったことを感じさせないほど、これから始まるフィールドスタディに皆ワクワクしています。

その足でカガヤンデオロ市内までバンで向かい、美味しいランチをいただきました。
私も初めてフィリピン料理を頂いたのですが、日本のレストランで食べるような料理の味が少し濃くなったくらいで、とても食べやすかったように思います。

旅のしおりを見ながら流れの説明

旅のしおりを見ながら流れの説明

カガヤンデオロの現地インターンとして活動している金井から、今回のフィールドスタディを通じたチーム分けの発表もありました。
旅中は基本的にこのチームで移動することになります。

 

アクロさん抜きにフィリピン事業は語れない、現地教育局を訪問

ランチの後は、カガヤンデオロの教育局を訪問しました。
教育局の中にe-Educationのオフィスも入っています。

ここではアクロさんという教育局に勤務されている方が私たちを出迎えてくれました。
アクロさんは2012年からe-Educationと協働してくださっている方で、元々は社会の先生です。
普段はインターン生の”お父さん”的存在です。

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写真右がアクロさん

アクロさんがe-Educationに出会った時は、まだNPO法人にもなっていない任意団体の時で、それから様々な奮闘があり今日を迎えることができています。

日本から来た大学生が単身で、現地局を訪問したとしても、
「なんでこんなに若い人が来るんだ!」
という連絡がアクロさんにいったりすることも。
それでもアクロさんが現地の方と折衝を重ねてくださるおかげで、インターン生も成長することができます。

e-Educationのインターン生の成長にも、アクロさんは本当に尽力してくださっていて、時には厳しいことや難しいこともあるけれど、1年後に帰国する時には逞しく成長しています。

英語で自己紹介

英語で自己紹介!

フィリピン事業の立ち上げ当初に話を遡ると、e-Educationの映像授業をオープンハイスクール(様々な事情により平日の授業に通えない生徒のための週末教室のこと)で導入しようとした時のことです。

当時は、お金もなく、手持ちのカメラでなんとか映像を作っていました。
オープンハイスクールという仕組みをカガヤンデオロに取り入れようとしたのもアクロさんで、最初は28人しかいなかった生徒も、今では約3,000人もの生徒に学習の機会が届けられています。

オープンハイスクールを始めた当初は、
「なんで週末にやるんだ!」
という批判もあり、なかなか取り組みを広げることができませんでした。

しかし日本のe-Educationと協働することで徐々に現地の人の見方も変わり、協力的になってくれたそうです。
今では、日本の企業とカガヤンデオロがいろんな事業を一緒に作るようになりました。

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VIP待遇!カガヤンデオロ市長に表敬訪問

続いてカガヤンデオロの市役所を訪問し、市長に表敬訪問させていただきました。
これまでのe-Educationの歴史を振り返っても、こんなにVIP対応してくださるのは初めてとのことです。

お返しにTシャツをプレゼント

お返しにTシャツをプレゼント

お手製の首飾りをプレゼントしてくださったり、一緒に記念撮影もしてくださったりと本当に歓迎してくださっているのが伝わってきました。
そこで終わりかと思いきや、なんと市長直々に”カガヤンデオロ川のラフティング”をプレゼントしてくださいました。
ラフティングの様子も後日、別の記事でご報告させて頂きます!

 

カガヤンデオロの歴史を学べる、資料館を見学

続いてカガヤンデオロの歴史を伝える資料館を見学しました。
この資料館は、現地のキャピタル大学の中にあります。

案内&展示物の説明をしてくださったのも、キャピタル大学の大学生だった上、e-Educationのチュータープログラムでオープンハイスクールの生徒に教えてくれている大学生でした!
フィリピン人のホスピタリティを節々に感じます。

わざわざ制服に着替え直して、説明してくれたメラニーちゃん

わざわざ制服に着替え直して、説明してくれたメラニーちゃん

フィリピンに文明が起こる前の農耕民族だった時の土器や神物、植民地時代の写真など、カガヤンデオロの歴史を感じることができました。

 

初日ラスト!ウェルカムディナー&文化交流

初日の最後は、現地の大学構内でウェルカムディナーを開いてくださいました。
フィリピンの伝統舞踊を間近で見ることができたのは、とても貴重な機会でした。

みんな本気のバンブーダンス

みんな本気のバンブーダンス

日本勢も負けじと日本文化の紹介をしました。
けん玉や弓道、動物の鳴き声の違いやクイズ大会など、参加者の想い想いの方法で日本文化を披露しました。
最後はみんなで”世界に一つだけの花”を歌ったり、一緒にフィリピンの踊りを踊ったりして、交流を深めることができました。

e-Educationは、「最高の授業を世界の果てまで届ける」を使命に、フィリピンのオープンハイスクールの支援をはじめ、途上国で教育支援の活動をしています。
ぜひ私たちと一緒に、世界の子どもたちを寄付で応援しませんか?

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