小島 卓己 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Mon, 09 Dec 2013 14:58:25 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 途上国でも活用可能? “開発と復興”の特攻薬になるパズルのように組み立てるエコな家 https://eedu.jp/blog/2013/12/11/econnect/ https://eedu.jp/blog/2013/12/11/econnect/#respond Tue, 10 Dec 2013 23:00:52 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=20635 人生で一番高い買い物は、人生で一番大切なものかもしれません。 SPONSERD LINK 20年後の、20億人のために 現在70億人が生きるこの地球の中で、都市に住む人間は30億人ほど。 都市人口は2030年には50億人 […]

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人生で一番高い買い物は、人生で一番大切なものかもしれません。

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20年後の、20億人のために

現在70億人が生きるこの地球の中で、都市に住む人間は30億人ほど。

都市人口は2030年には50億人にまで増加し、半数近い20億人が、金銭的に苦しい生活を強いられると予測されています。都市人口と比例した貧困層の増加を目の前にして、急務となっているものがあります。

人口増加速度に対応した数の、貧しい人々でも入手し得る安価な家の建設です。その難題に、オランダのデザイン会社「ECOnnect」が革新的なアイディアで挑戦しています。

早い、安い、地球に優しい

ECOnnectは、パズルのように木製の部品を組み立てるだけで、簡単に建てられる家をデザインしました。シンプルな構造なため、圧倒的な短時間で建設が可能になるのです。

部品同士を接合するだけで充分な強度を持つため、接着剤などを使う必要はありません。特殊な器具や技術がなくても建築可能で、一軒につき10,000ドル程度で販売できます。

さらに資材は全て再利用の木材を使用しており、人間にも地球にも優しい家なのです。

ECOnnect

常識を覆し、社会問題を解決する発想とは

では、なぜそもそも家は高いのでしょうか?

家のコストの大部分は、資材費と人件費です。

  • 資材費=家のデザインや風土に合わせた原材料の切り出しから始めるため、材料費の他に加工費が加わります。成形した大きな材料を運ぶ運搬費も含まれます。
  • 人件費=家の建設には特殊な技術を持つ多くの人手が必要です。複雑な構造を持つ家は建築期間も長く、そのぶん人件費も継続的にかかります。

このような現状に対し、ECOnnectは以下のように対応しました。

  • 資材費=汎用性の高い木材のピースを作り、多くの家で使うことで加工費を削減。各ピースは小さいため、効率を高めることで運搬費も削減でき、再利用木材を使うことで材料費を削減します。
  • 人件費=誰にでも簡単に短期間で組みたてられるため、技術・人手・時間を必要とせず、人件費が大幅に削減できます。

「家を安く、早く作る」という明確な目的のために、障壁となる問題を発想や技術で解決する。世界を変えるアイデアは、いつもまっすぐで、シンプルです。

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「ECOnnect」のこれから

フィリピンの台風での甚大な被害は記憶に新しいところ。災害などで家を失った人々に対しても、この技術は確実に活用できるはずです。

2013年11月、ECOnnectは原寸大の第一号プロトタイプの製作に成功しました。家の基礎や耐震性、電気・水道の設備配管の取り回しなど、素人目に見てもクリアすべき難題はまだまだ存在します。

これから地球で生きる多くの人が、安らかに暮らせるように願いを込めて。

挑戦はまだ、始まったばかりです。

[INHABITAT]

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新しい「寄付」と「ブランド」のカタチ! 海外メガネブランド「WarbyParker」が世界をもっと見えやすくする https://eedu.jp/blog/2013/11/14/warbyparker/ https://eedu.jp/blog/2013/11/14/warbyparker/#respond Wed, 13 Nov 2013 23:00:42 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=19070 もうすぐクリスマス、過ごし方は人それぞれ。 そんな時だからこそ、途上国の人々に、彼らが必要としているものをプレゼントできたら素敵だと思いませんか? 自分のためと、誰かのために。今回紹介する「WarbyParker(ワービ […]

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warbyparker

もうすぐクリスマス、過ごし方は人それぞれ。

そんな時だからこそ、途上国の人々に、彼らが必要としているものをプレゼントできたら素敵だと思いませんか?

自分のためと、誰かのために。今回紹介する「WarbyParker(ワービー・パーカー)」は、途上国の人々へメガネを届けることをミッションとする、アメリカの社会的企業です。

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一つ買うごとに、一つが途上国へ

彼らの販売方法のコンセプトは「Buy a Pair, Give a Pair.」。つまり、消費者が自分のメガネを一つ買うごとに、一つを途上国へとプレゼントする仕組みです。

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途上国の社会を巻き込む仕組み

まずは、メガネとお金の流れを簡単に解説します。

  1. <WarbyParker>インターネットを通じて、消費者へ直接メガネを販売する
  2. <WarbyParker>利益から生まれる金銭またはメガネを、現地の非営利団体へと渡す
  3. <非営利団体>途上国での販売者となる現地の人へ、商品としてメガネを提供し、彼らが販売を行う手助けをする
  4. <現地販売者/現地人>メガネを販売/購入する

単純にモノを寄付するだけではなく、現地の販売者を立て、彼らの生活の糧とすることが可能となっています。

以前ご紹介した、アフリカの「Lula」という携帯電話プリペイドバウチャーの例もそうであったように、途上国のコミュニティを巻き込み、現地の人々へ経済的な恩恵をも与える、持続可能な仕組みに工夫されているのです。

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メガネが世界を豊かにする

世界には、メガネを必要としているものの、金銭的な理由で手に入れることができない人々が10億人いると考えられています。さらに、視力が低下している状態では、一人の当たり経済生産性は20%ほど低下してしまうそうです。

そのような状況に対してWarbyParkerでは「途上国の人々にメガネを提供し、視力を矯正することが、経済生産性を向上させ、途上国自体の経済や生活を豊かにする基礎となる」と考えます。

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新たなブランドのカタチ

このような活動は、社会的役割を担うのみならず、企業にとって確固たるブランドを確立する役目を果たしています。例えば、ベネトンやグッチなど、メッセージを発信することによるブランディングに強い企業は世界中に見られます。

WarbyParkerで言えば、「途上国の生活を改善したい」というメッセージに共感し、商品を購入することで、その活動の一部に参画しているという意識こそが、消費者にとって、デザインや価格を超えた価値となるのです。

今回ご紹介したWarbyParkerのメガネは、一つあたり100ドル程度と比較的安く、デザインも普遍的でカッコいいものばかり。インターネットを使った販売で「試着」を行っていたりと、消費者としても非常に魅力的です。

途上国へ届けたメガネの数は、今年の夏で50万個に達したそうです。彼らの第一目標である100万個、最終目標である10億個にはまだまだです。

途上国に興味を持つ方は、ぜひWarbyParkerというブランドに注目してみてはいかがでしょうか。

[WarbyParker]

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一杯のワインで動くインテル製コンピューター! 最新技術を通じて発展途上国の暮らしを豊かにするヒントを学ぶ https://eedu.jp/blog/2013/10/16/intel-wine-microprocessor-wine-glass/ https://eedu.jp/blog/2013/10/16/intel-wine-microprocessor-wine-glass/#respond Tue, 15 Oct 2013 22:50:28 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=17262 遠い昔に描いた近未来テクノロジーが、意外な形で姿を見せ始めました。インテルが、ワインを動力源とするプロセッサーを開発したのです。 SPONSERD LINK インテルが開発した「超省エネプロセッサー」 この「発明品」は、 […]

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遠い昔に描いた近未来テクノロジーが、意外な形で姿を見せ始めました。インテルが、ワインを動力源とするプロセッサーを開発したのです。

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インテルが開発した「超省エネプロセッサー」

この「発明品」は、今年9月にサンフランシスコで開催された「インテルデベロッパーフォーラム」で披露されました。

斬新すぎて、あまりピンと来ないかもしれません。シンプルにまとめれば、この「発明」のポイントは2つあります。

  • ワインから電力を発生させる技術
  • 非常に小さな電力で動くプロセッサー

コンピューターに接続された電極をグラスに入れてワインを注ぐと、液体中の酢酸に反応し、微小な電力が発生。その電力のみで、マイクロプロセッサーが動きます。

起動するだけではなく、鮮やかなグラフィックも表示できるので、日常的に使う分には充分と言えるのではないでしょうか。

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発展途上国に最適なハイテク技術

この技術は、決して見世物として披露されたわけではなく、実用化を目指したものです。

電力会社から配電される交流電源への接続を必要としないコンピューター。これは、インフラが整備されておらず、電力の供給が不安定で、頻繁に停電が発生するような発展途上国に最適な製品なのです。

小さな技術がインフラを超える

このような技術にこそ、途上国を発展に導くヒントが隠されています。発展途上国と先進国における、生活に必要な電気や水などのインフラに安定的にアクセスできる環境の差。

電力供給の安定を目指し、発電所や送電線などのインフラを整備するためには、莫大な費用と時間が掛かります。インテルのテクノロジーは、それらを必要とせず、人々のコンピューターへのアクセスを改善することが可能になるなのです。

この先の未来にできること

どこでも、誰でもコンピューターにアクセスできる時代はまもなく来ます。今回はワインで動くコンピュターでしたが、インテルはこの他にも太陽光や蛍光灯の光で動くプロセッサーも披露しました。

このように想像もつかないような技術が、日々着々と生まれ続けているのです。昔も、今も、これからも。未来は、ヒトの手によって作られていくのです。

[INHABITAT]

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アフリカの人々に携帯電話のアクセスを! プリペイド式バウチャーを可能にするオレンジ色の箱「Lula」 https://eedu.jp/blog/2013/09/28/nomanini-lula/ https://eedu.jp/blog/2013/09/28/nomanini-lula/#respond Fri, 27 Sep 2013 23:05:27 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=16256 鮮やかなオレンジ色の小さな箱。これは、オモチャではありません。 アフリカの貧しい地域の暮らしを活性化させる巨大なプラットフォームとなる「Lula」というものです。 この記事では、この小さな箱が、どのように彼らの生活を改善 […]

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鮮やかなオレンジ色の小さな箱。これは、オモチャではありません。

アフリカの貧しい地域の暮らしを活性化させる巨大なプラットフォームとなる「Lula」というものです。

この記事では、この小さな箱が、どのように彼らの生活を改善できるのかについてお伝えします。

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いつでも、どこでも、誰にでも

Lulaは、簡単に言えば、携帯電話料金のプリペイドをワンタッチで発行することができる機械です。南アフリカに拠点を置く社会的企業Nomanini社が開発しました。

インターネット接続環境がなく、銀行口座も持たない人々が、携帯電話を利用する手段は、プリペイド方式に限られます。つまり、事前に料金を支払い、スクラッチカードや発行された紙(バウチャー)に印刷されたパスワードを入力し、通話時間を確保するのです。

このLulaを購入したオーナーは、バウチャーを発行し、お客さんから料金を受け取ります。電源も不要で持ち運びが容易なため、時と場所を選ばず、誰にでも販売することができるのです。

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たった3つのシンプル操作で利用可能

「電源を入れて、携帯電話会社とプリペイド料金を選び、印刷のボタンを押す」ーーこの3つの操作だけで利用できるというシンプルな設計なのです。

「Lula」に関するお金の流れ

  1. Lulaを買う(約200ドル)
  2. 銀行に現金を預ける(約700ドル/週)
  3. バウチャーを販売し、現金を受け取る(0.5〜5.5ドル/人)
  4. 売り上げに応じて、Nomanini社より手数料を受け取る→2に戻る

つまり、多数のお客さんに代わってあらかじめ現金を預けておいて、それを切り売りするというシステム。このサイクルを繰り返すだけのシンプルなシステムです。

すべては貧しい人々の暮らしのために

このようにシンプル操作で、利用可能なLulaですが、その開発意図についてNomanini社は、次のように考えています。

携帯電話へのアクセス向上こそが、「アフリカ経済ピラミッドの底辺」にいる人々の生活を向上させる。携帯電話でのコミュニケーションは経済取引を円滑にし、商業を活性化させるために不可欠である。

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プリペイド式バウチャーが生み出すもの

Lulaは、プリペイドバウチャーの分配を効率化しました。

アフリカにおいて、プリペイドバウチャーは、街に点在する小さな商店で販売されていることが一般的でした。しかし、Lulaの登場により、人々はいつでも、どこでも「通話時間」を買えるようになりました。

南アフリカで一日に2000万人が利用するミニバスの中でさえも、バウチャーの販売ができるようになったのです。これによって、携帯電話へのアクセスは飛躍的に向上しました。

加えて、Lulaのオーナーを「携帯電話の通話時間」という巨大なマーケットの輪の中に巻き込み、金銭的な利益をもたらし、地域の経済的・人間的な交流を増加させました。

分配の非効率という問題を解決しただけではなく、人々に付加価値を提供したのです。

普遍的価値を持つプラットフォームがアフリカ大陸を変える

2015年には、アフリカ全体の携帯電話市場が、85億ドルまでに拡大すると言われています。

Lulaは、もはや単なる機械ではありません。人々のコミュニケーションや地域経済を活性化させるだけではなく、それに関わる者全てに利益をもたらす画期的なプラットフォームです。

Nomanini社は今年、南アフリカを飛び出し、アフリカ西部でも大手通信業者とのパートナーシップを実現しました。アフリカ大陸中が、元気なオレンジ色に染まる日は、そう遠くないかもしれません。

[venturebeat]

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