丸吉 宏和 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sat, 20 Jul 2013 06:02:14 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 オープンエデュケーションの祭典「GOEN Conference 2013」に副代表の三輪が登壇しました! https://eedu.jp/blog/2013/07/20/goen-conference-2013/ https://eedu.jp/blog/2013/07/20/goen-conference-2013/#respond Fri, 19 Jul 2013 23:15:41 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=9079 2013年6月1日(土)、京都で行われたオープンエデュケーションの祭典「GOEN Conference 2013」に副代表の三輪が登壇しました! このイベントには、日本のオープンエデュケーションの草分け的存在である京都大 […]

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2013年6月1日(土)、京都で行われたオープンエデュケーションの祭典「GOEN Conference 2013」に副代表の三輪が登壇しました!

このイベントには、日本のオープンエデュケーションの草分け的存在である京都大学の飯吉透教授が結成したGOEN(Global Open Education Network)のメンバーを中心に、オープンエデュケーションに関わるトップランナーが集結しました。

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中でも注目を集めたのが「ウェブ進化論」の著者として国際的に著名な梅田望夫さんのご講演です。

「地球規模の大構築時代にオープンエデュケーションは第発展を遂げることが出来るのか」をテーマに、ウェブ全体の動きの中でのオープンエデュケーションの動向や位置づけが語られました。世界の中でも、梅田さんほどマクロな視点で世界のことを分析されている方は、そういないのではないかと感じました。

梅田氏登壇以降も、manaveeの花房孟胤氏などが魂のこもったプレゼンで会場を沸かせました。そして、副代表の三輪のプレゼンが始まりました。イベントに来れなかった方のためにも、内容をかいつまんで、ご紹介したいと思います。

「20億人」という数字が意味するもの

これは、世界の中で電気はあるけれど、ネットに接続を出来ない人の数です。私たちは学校があるし、必要があればインターネット上でも勉強ができます。でも世界には、どう頑張っても、どれだけ勉強したくでも勉強ができない人がいるのです。

解決したいのは、絶対的な教育格差

e-Educationが始まったのは、バングラディシュ。同国で直面したのは、実に4万人の先生が不足しているという現実。現地の大学生は涙ながらに「勉強したい」と言いました。

なぜ彼らが勉強したいのか?それは、大学に入れるかどうかが、そのまま将来の収入の格差に直結するため。「何とか出来ないのか」と代表の税所と副代表の三輪は、必死に考えたのです。

解決策は、自らの実体験から

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悩み続けた結果、ある解決策が浮かんできました。それは、「一流講師のDVDの授業を使えば、教育格差が解決できるのではないか」ということ。何を隠そう代表自身が、偏差値20代からDVDの授業にがむしゃらに取り組み、1年で早稲田大学の合格を果たしていたのでした。

このDVDの授業は、バングラディシュの子どもたちにぴったりな勉強法でした。なぜなら、彼らの多くは貧しくて昼間は勉強する時間がありません。しかし、DVDなら好きな時に授業を受けることができます。さらに、何度でも授業を見返すことができるのです。

1年目から、ダッカ大学合格者を輩出

DVD授業という、勉強する方法が見つかり、バングラディシュの子どもたちは必死に勉強しました。彼らが目指していたのは、バングラディシュで一番難しいダッカ大学(日本でいう東京大学)です。

ダッカ大学は、都会の予備校に通う学生でも中々合格できません。その大学に田舎の子どもがわずか1年で合格するなど、奇跡といっても過言ではありません。しかし、ダッカ大学に合格者が出たのです。奇跡が起きました。

eEducationの誇り

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なぜ、ダッカ大学に合格するという奇蹟が起きたのか。それは実際に合格したヘラルという男の子が必死に勉強したからに他なりません。しかし、私たちeEducationにも誇れるべきところがあります。

それは、徹底して現地で求められていることを調査したこと。eEducationはプロジェクトを始める時に、現地の人々が何を求めているか徹底的に調べています。本当に求められている教材を作り出すことが、eEducationの力なのです。

「前へ!前へ!前へ!」から「仲間と前へ!」

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eEducationは当初、「前へ!前へ!前へ!」というスローガンを掲げていました。これは代表がeEducationを始める前、ノーベル平和賞をとったムハマド・ユヌス博士からかけていただいた大切な言葉です。

しかし、今はこの言葉を使っていません。掲げているのは、「仲間と前へ!」という言葉です。元々、代表の税所がバングラディシュで始めたeEducationですが、今では仲間が世界中でeEducationを展開しています。

中でもフィリピンのミンダナオ島では、eEducationのメンバーである佐藤建明が「市の公式のプロジェクトとしてeEducationを実施する」という快挙を達成。もともとツテがあったわけではありません。彼が一人で現地に飛び込み、もがき苦しみながら実現したのです。

eEducationの種は、世界中で息吹始めています。

誰もが主人公になれるeEducation

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「教育格差を解決したい。」という気持ちに、年齢は関係ありません。私たちには、まだまだ仲間が必要です。ぜひ一緒に、世界の教育格差を変えて行きましょう!

副代表の三輪のプレゼンは、以下からご覧になることができます。

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絶滅動物や天然資源を人工的に救う!? アマゾン川に浮かぶ巨大な研究施設 https://eedu.jp/blog/2013/04/06/estudio-arkiz-amazon-research-network/ https://eedu.jp/blog/2013/04/06/estudio-arkiz-amazon-research-network/#respond Fri, 05 Apr 2013 23:00:20 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=4905 500種類以上ものほ乳類、世界の全鳥類の3分の1、そして30万種類以上のは虫類が生息すると言われる熱帯雨林のアマゾン。しかし、今、過度の森林伐採や森林燃焼など、人間によってこの繊細な生態系の生存が脅かされています。 みな […]

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500種類以上ものほ乳類、世界の全鳥類の3分の1、そして30万種類以上のは虫類が生息すると言われる熱帯雨林のアマゾン。しかし、今、過度の森林伐採や森林燃焼など、人間によってこの繊細な生態系の生存が脅かされています。

みなさんだったら貴重な動物たちを守るためにどのような手段をとりますか?今回紹介するのは、ブラジルの建築オフィス「Team estudio arkiz(アーキーズ)」が製作中の広大なアマゾン地域に浮かぶ巨大な研究施設です。

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水上の研究施設!?

この研究施設の正式名称はまだ決まっていません。しかし、この記事ではアーキーズが現在考えているアイデアの一部をご紹介します。

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この研究施設はアマゾン川が生み出す効率的な水流を利用し、環境にとても優しい設計となっています。

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大きく分けて2つ部分からなり、動かない研究施設と可動性のある研究施設です。

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水上施設は、12人のスタッフが協同で生活できるように設計。生物学から気象学まで幅広い分野を目の前のアマゾンを実験対象とし、住み込みで研究する事ができます。

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上の画像にもあるように、できるだけエコにするため、風通しも良く、無駄なエネルギー排出を防いでいます。

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施設全域がソーラーパネルで覆われており、生物分解装置で廃棄物をバイオガスに変換し、それを燃料として利用することができます。

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実用化されればアマゾンの希少動物を絶滅から救える!

現在はまだデザインの段階ですが、これが実際に完成されれば世界中の政府機関が協力し、希少動物だけではなく、アマゾンが持つ広大な森林資源なども保護されることに期待します。

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スタンフォード大学発のオンライン学校「Udacity」が、真の教育革命を起こせる2つの理由 https://eedu.jp/blog/2013/03/13/google_udacity_education/ https://eedu.jp/blog/2013/03/13/google_udacity_education/#comments Tue, 12 Mar 2013 23:00:48 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=3378 「Udacityは、高等教育をあらゆる人々に拓くためにあるのです。」オンライン教育サイトの「ウダシティー(Udacity)」の共同創設者であり、グーグルの副社長でもあるセバスチャン・スランはこう語ります。 SPONSER […]

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「Udacityは、高等教育をあらゆる人々に拓くためにあるのです。」オンライン教育サイトの「ウダシティー(Udacity)」の共同創設者であり、グーグルの副社長でもあるセバスチャン・スランはこう語ります。

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現在、インターネットで世界の多くの人々に開かれているオンライン教育サイトを、総称してMOOC(Massive Open Online Course)と呼ぶのを知っている方はいるでしょうか。東大も無料講義を提供するCoursera(コーセラ)」など、世界では次々と優秀なオンライン教育サイトが出てきていますが、ウダシティーは頭ひとつ抜けた存在です。

その理由は、「わずか2つの講義で190か国から16万人を集めた」というのはウダシティーだけだからです。中には、アフガニスタンで戦火を逃れながら、1時間のアクセスの間にウダシティーの宿題を済ませようと必死になっていた少年もいるそうです。

途上国で真に求められる教育の2つのポイント

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なぜウダシティーは、戦火を逃れる少年がもがきながら熱中するほどの魅力があるのでしょうか。それには、以下の2つのポイントがあります。

1. そのまま人生に役立つ講義
2. 実社会で価値を持つ修了証書

1. そのまま人生に役立つ講義

途上国の子どもたちは通常、時間がありません。働きながら学校に通う学生や、生活のため学校にすら通えない子どもたちもいます。そんな途上国の子どもたちにとって最も大切なのは、「学んだ講義の内容がそのまま人生に役立つこと」です。

世界の多くの講義がまだ「教養」を学ぶものだある一方、ウダシティ-が提供する講義は目から鱗が落ちるものばかりです。「ロボットカーのプログラミング」や「サーチエンジンの作り方」などを、グーグルの副社長から学べるプログラムとなっています。

「グーグルのようなサーチエンジンの作り方を副社長から学べる」と聞いて、興味を持たない学生の方が少ないでしょう。自分に制約をかけることが難しいオンライン講義だからこそ、学んだ講義の内容がそのまま人生に役立つことはとても重要です。

2. 実社会で価値を持つ修了証書

もう一つ重要なこと、それは「実社会で価値を持つ修了証書」です。

「どれだけオンラインで勉強しても、勉強したことが証明されなければ、知識を活かすチャンスすら得られない。」これは多くの人が実感している事実にもかかわらず、「修了証書が発行され、それが実社会に役立つ価値をもつ事例」はほとんど無いのが現状です。

しかし、ウダシティーはそれを実現しました。アメリカやドイツでは、たとえばウダシティーでコンピュータ・サイエンスの入門を勉強すれば、次のステップを現実のキャンパスで受講できるようにする大学があります。

さらに、ウダシティー自身が、優秀な生徒を企業に斡旋することも行っており、そこから収入を得るというのが同社の収入モデルとなっています。すでに20数社が受け入れに関わっています。

全ての格差を超えた教育へ

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「そのまま人生に役立つ講義」と「実社会で価値を持つ修了証書」。この2つを持って、ウダシティ-はついに、1つの偉大な真実を証明しました。それは、「たとえ大学へ進学するための学費を出せなくても、オンラインツールで懸命に勉強すれば、成功への道が開かれる」ということです。

家庭環境、収入、年齢、国境など、すべての格差や境界を超えて、最高の教育を受けられる世界。その実現に向けて、ウダシティ-はまだ走りはじめたばかりです。

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世界中の雨水を飲料水に! あらゆるペットボトルを浄水器に変える「Rain Drops」 https://eedu.jp/blog/2013/01/28/raindrop_innovation/ https://eedu.jp/blog/2013/01/28/raindrop_innovation/#comments Sun, 27 Jan 2013 23:30:34 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=724 26億人。 みなさんは、この数字が何を意味するのか分かりますか? これは環境衛生(排水処理など)用水を確保できていない人の数です。さらに、水問題は世界の人口が増加するに伴い深刻化し、2025年には安全な飲用水と基本的な公 […]

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26億人。

みなさんは、この数字が何を意味するのか分かりますか?

これは環境衛生(排水処理など)用水を確保できていない人の数です。さらに、水問題は世界の人口が増加するに伴い深刻化し、2025年には安全な飲用水と基本的な公衆衛生サービスを持たない人々が世界人口の2/3にのぼると言われています。

あらゆるペットボトルを浄水器に変える「Rain Drops」

そこで、今回紹介するのは、あらゆるペットボトルを浄水器に変える「Rain Drops」です。世界の水問題解決の一助になるかもしれないこのプロダクトを見ていきましょう。
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「Rain Drops」ってなに?

「Rain Drops」は、ペットボトルに取り付けることで、屋根から流れてくる水を飲料水に変えることが出来るキャップです。シンプルなデザインで誰でも使いやすいようになっています。

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どうやって使うの?

ペットボトルに取り付けたRain Dropsを屋根からの水を流すための雨樋(あまどい)に取り付けるだけで、雨水を飲料水に変えることができます。

また、キャップもいくつかあり、パカッとはずしてすぐに手を洗ったり、飲んだりすることが可能になるのです。

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Rain Dropsが解決する「劣悪な衛生環境」

衛生状態の欠如は、数ある貧困の問題の中でも最も根幹をなす重要な課題です。例えばケニアでは、毎年6000人の子供たちが下痢性疾患で命を奪われています。

しかし、この半分以上は、適切な衛生環境であれば失われることのない命であると言われています。Rain Dropsが普及すれば、あらゆる雨水を飲料水に変えることが出来るため、こうした衛生環境の問題を大きく改善するでしょう。

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Rain Dropsのすごさ

そしてRain Dropsの最も重要な特徴は、人々が自分で飲料水をつくりだす事が出来るという点になります。

世界中の雨が降る地域に住むあらゆる人々自身が、水を自給自足することが可能になることで、「シンプルなアイデアで人々の生活を大きく変革する」真のイノベーションを巻き起こす可能性を秘めています。

世界で活躍する日本の水技術もあります!

実は日本には、世界に誇る水技術があります。例えば、「膜を使った水処理」は日本の技術力が世界をリードしており、水処理用膜供給における日本メーカーのシェアは世界市場の約6割を占めているのです。また、日本は水技術を用いた国際貢献にも積極的。

例えば、北九州市がカンボジアで20年以上に渡り技術指導をし、水道の水が気軽に飲めるようにしただけでなく、漏水率も6%という日本並みの水準まで押し上げた「プノンペンの奇跡」は有名です。ただ、世界中のすべての国にこのような貢献をしていくことはできません。

日本の技術にも目を向けることはもちろん、「Rain Drops」のような途上国の生活を救うプロダクトにも注視していきたいです。

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[photo credit: United Nations Photo via photopin cc]

[photo credit: World Bank Photo Collection via photopin cc]

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