フィリピン(マニラ)プロジェクト | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sat, 28 Feb 2015 14:39:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【マニラ教育開発番外編】フィリピン大学入学試験合格発表!その結果は…? https://eedu.jp/blog/2015/02/20/dragon-manila-upcat-results/ https://eedu.jp/blog/2015/02/20/dragon-manila-upcat-results/#respond Thu, 19 Feb 2015 23:00:16 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=37051 トジョウエンジンをご覧の皆さん、ご無沙汰しております。 e-Educationマニラプロジェクトを担当しておりました、磯部香里です。 e-Educationマニラプロジェクトでサポートしていたフィリピン大学入学試験から、 […]

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トジョウエンジンをご覧の皆さん、ご無沙汰しております。
e-Educationマニラプロジェクトを担当しておりました、磯部香里です。

e-Educationマニラプロジェクトでサポートしていたフィリピン大学入学試験から、約5ヶ月が経った1月中旬。
ついに、入学試験の合格発表がありましたので、結果をご報告させていただきます。

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マニラプロジェクトとは?

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改めて、マニラプロジェクトの概要を説明します。

e-Educationマニラプロジェクトでは、大学受験を目指している、フィリピンマニラ首都圏のケソン市にある公立高校の生徒たちを対象とした大学受験対策の特別授業を提供してきました。

フィリピンサイエンスハイスクールという、フィリピン国内トップの高校の先生たちに協力をお願いし、大学受験対策の映像授業を作成。それらの映像授業を用いながら、ボランティアとして集まってくれた現地の大学生が公立高校に行き、授業を実施しました。

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本年度の実施校は12校。400人以上の生徒がe-Educationの授業に参加し、そのなかでも継続して毎回の授業に参加してくれた生徒たちが約250人ほど。

特に、日本でいう東京大学と同じ、フィリピンのトップ大学である「フィリピン大学」を受験する生徒たちを中心にサポートをし、8月中旬に行われたフィリピン大学入学試験を見届けてきました。

ついに、合格発表の日!

フィリピン大学入学試験当日から、約5ヶ月。
2015年が明けて少し経った時、Facebookを開くと「合格発表が出た!」とのメッセージが。

ドキドキしながら、生徒やボランティアの仲間たちに確認を取ると、次々に吉報が届いてきます。

本当に嬉しくて、家で「やったー!」と声をあげてしまうほど(笑)
全ての学校で合格発表を確認した結果、合計30名のe-Educationの授業を受けていた生徒が合格していたのがわかりました。

各学校でもなかなか合格者が出ないフィリピン大学入学試験ですが、継続的に授業を受けていた約250名の生徒のうち、約8.3人に一人の合格者という素晴らしい結果になりました。

合格確認を終えて

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プロジェクトの性質上、e-Educationの授業だけで合格!と言い切るのは難しいですが、積極的に授業に参加していた生徒たちの合格は本当に嬉しく思います。

長い学校では約半年間、短くても2~3ヶ月間、授業の実施をし、生徒の様子を見守ってきました。
大変なこともたくさんありましたが、毎日のように顔を合わせている元気な生徒たちから、たくさんのエネルギーをもらうことができました。

残念ながらフィリピン大学に合格できなかった生徒も、「他の大学で頑張る!」と意気込みを語っていたり、合格した生徒の祝福をするなど素敵な一面も見ることができました。

合格した生徒も、違う大学に進学する生徒も、自分の夢に向かって全力で進んで欲しいなと、心から願っています。

最後に

フィリピン大学受験を見届け、日本に戻ってから半年。
自分がフィリピン・マニラで活動をしていたことが、不思議に感じるくらいになりました。

生徒たちと、協力してくれた大学生ボランティアとの交流は今でも続いています。
離れた日本から、みんなの笑顔を見ると、改めて現地でがむしゃらに動いて良かった、生徒たちに出会えて良かったと、ほっこりしています。

誰かのために試行錯誤しながら足を動かし、身近で応援できたこと、そしてプロジェクトを通して得られたもの、いろんな出会いは、かけがえのないものです。

ここまで出来たのも、フィリピン、日本で応援・サポートをしてくださった全ての方々のおかげであり、改めて感謝の気持ちを伝えていきたいと思います。

そして、現在マニラプロジェクトは、フィリピンの教育制度が代わるため、しばらく実質的な活動をお休みしています。

しかし、パトリックを始めとする現地の仲間たちが、プロジェクトのさらなる発展に向けて現在準備を進めておりますので、また追ってご報告できるのを楽しみにしております。

引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

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もう後悔しないために。もっと多くの笑顔を作るために。私がマニラで10ヶ月挑戦して学んだこと(立命館大学・磯部香里) https://eedu.jp/blog/2014/10/15/dragon-isobekaori/ https://eedu.jp/blog/2014/10/15/dragon-isobekaori/#respond Wed, 15 Oct 2014 05:54:12 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34387 スリランカの世界遺産「シーギリヤ」にてジャンプ! トジョウエンジンをご覧のみなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。 昨年の11月から今年の8月まで、フィリピン・マニラ首都圏 […]

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スリランカの世界遺産「シーギリヤ」にてジャンプ!

トジョウエンジンをご覧のみなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。

昨年の11月から今年の8月まで、フィリピン・マニラ首都圏に滞在し、2年目の本プロジェクトを担当。現地の大学生の協力のもと、映像授業を用いながら現地の公立高校に通う生徒たちに大学受験対策の特別授業を提供してきました。

私の最後のドラゴン桜連載となるこの記事では、10ヶ月のプロジェクトを終えた私の想いを紹介させていただきます。

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1年前の今頃に

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マニラへ出発当日の朝、インドネシア元担当のたけるさんと

自分が何をしたいのか全くわからず、もやもやとしていたときにe-Educationマニラプロジェクト後任の募集記事を見つけました。

「今の現状を打破しなければ」

そういった思いで応募書類を提出。幸運なことに、後任として選んでいただき、マニラプロジェクト担当者として、e-Educationの仲間入りをしました。

初めてメンバーのみんなに会った時のドキドキは今でも覚えています。

「これから何が始まるのか」

ワクワクした思いを持って、マニラ飛びました。

プロジェクトにおいて私に足りなかったもの

約10ヶ月間のプロジェクト活動を終え日本に帰国すると、「プロジェクトで一番大変だったことは?」と何度か聞かれることがあります。

活動を振り返ってみると、プロジェクトそのものに辛さや大変さを感じたことよりも、自分自身との葛藤が一番の辛い経験だったと思います。

プロジェクトもそろそろ終盤を迎え少し余裕ができたとき、自分のなかでは「国際協力は本当に自分がやりたいことなのか否か」という疑問で頭がいっぱいでした。

正直にお話しすると、プロジェクトを引き継いだ際、私は教育開発や国際協力に関心がなく、また教育に関して熱い思いを持つきっかけとなる原体験もありませんでした。

「現地の子どもたちにより良い教育機会を」という意味、大切さはわかっても、その問題に対して燃え上がるほどの情熱は私の中にはありません。自分の現状を打開したいと思い、行動しマニラに来ました。

たしかに良い経験ができているけれど、たとえ行動しても、自分の中に情熱と覚悟がなければ、ただの「良い経験」で終わってしまいその先へは進めません。

このようなことに気づいた私は、国際協力という人の人生を変えかねない活動で、そんな中途半端な私がやって良かったのか、ずっともやもやと悩んでいました。

それでも走りきった理由

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生徒たちをポラロイドカメラで撮り、アルバムにして日本に置いています

それでも最後まで走りきったのは、一度決めたことは最後まで絶対に辞めたくなかったという責任感と、現地の生徒や仲間、応援してくれている方達の存在があったからでした。

日本に帰国した今でも「カオリ元気?」と連絡をくれる実施校の生徒たち。
試験まで長期間、放課後や土曜日に授業に参加し、頑張っている様子を毎日どこかの学校で見ていて、無邪気な高校生たちにいつも元気をもらいました。

授業やインターンなどで忙しいのにも関わらず、ボランティアでチューターとして現地の公立高校に出向き、授業をしてくれた現地の大学生の仲間たち。日本から来た女子大生に、よく手を差し伸べてくれたなと、正直今でも信じられないです(笑)

そして、毎週のようにアドバイスをくれたり、やりとりをしていたe-Educationの仲間たちや、日本から、そして現地で応援してくれていた方たち。

「頑張ってね」

皆の一言が、原動力になっていました。

周り方々のサポート無くして、プロジェクトは成り立ちません。

全ての授業が終わった後、生徒達からは「ありがとう」と、たくさん言ってもらいました。

今度は私が、支えてくれた方々に彼らからもらった「ありがとう」と言葉を届けに行きたいと思います。

これからのこと

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スリランカプロジェクト担当の”のぞみ”と

今後ですが、休学をしていたため現在3回生。来年には就職活動を控えています。

e-Educationの活動としては、現在スリランカプロジェクトのアドバイザーとして、日本からスリランカプロジェクトを応援している他、マニラで頑張っているパトリックのサポートをしています。

しかし、それらが落ち着いた時には、国際協力や開発、支援というフィールドだけには留まらず、新たな分野、新たな視点から、社会をみたいと思っています。

どのような道に行こうとも、一番最初のドラゴン桜の記事にも書いた「笑顔の発信源になること」これは今でも私の中で変わりません。

私にとって「笑顔」は私のキーワードであり、これからも「常に笑顔でいること」を心に留めて、過ごしていきます。

10ヶ月を通して感じた、私が大切にしていきたいもの

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私にとってe-Educationの仲間たちも家族のようです(笑)

最後に、10ヶ月間の活動を終え、私が感じた「これから大切にしていきたいもの」を共有させてください。

今までは、「自己犠牲が美徳であり、家族に反対されても好きなようにやる」という思考で物事を考えていました。

しかし、フィリピンで過ごし、大きく考え方が変わり「自分を大切にして、自分が大事に思う身近な人たちを大切にしたい」そう思うようになりました。

フィリピンの人たちは家族を大切にします。そしてみんな驚くほど、明るく、ポジティブです。これは自分が誰を大切にすべきかわかっていて、身近なひととの心の繫がりを大切にしているからこそだと思います。

まず自分が幸せでなければ、他人に幸せは与えることができない。

だからこそ、どんなことをしてようが、自分のために丁寧に日々を過ごすこと、そして大切なひとたちにハッピーをお裾分けして笑顔を増やせるような人間になりたいと思いました。

昨年の自分の考え方と比べると、大きく変わったことの一つだと思います。

このe-Educationマニラプロジェクト担当としてマニラに滞在した10ヶ月間は、私の人生の中でも、大きなターニングポイントになりました。

これからも、常に笑顔を忘れず、前を向いて私らしく、たくさんの学びを吸収し、色んなことに挑戦して行きたいと思います!

どうも、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.50】400人の高校生たちに「最高の授業」を届ける!2014年度のe-Educationマニラプロジェクト総まとめ https://eedu.jp/blog/2014/10/02/dragon-manila-vol-50/ https://eedu.jp/blog/2014/10/02/dragon-manila-vol-50/#respond Thu, 02 Oct 2014 02:00:55 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34319 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生達に「最高の授業」を届ける活動をしていました。そして8月の中旬に、生徒達が目標としている […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生達に「最高の授業」を届ける活動をしていました。そして8月の中旬に、生徒達が目標としているフィリピンの東大・フィリピン大学入学試験を見届け、先日帰国しました。

前回の記事では、フィリピン大学入学試験当日の様子をお伝えしました。今回の記事では、本年度のプロジェクトの総まとめとして、私が担当していた10ヶ月間を振り返りたいと思います。

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マニラプロジェクトとは?

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e-Educationマニラプロジェクトでは、大学受験を目指している、フィリピンマニラ首都圏のケソン市にある公立高校の生徒たちを対象とした大学受験対策の特別授業を提供してきました。

フィリピンサイエンスハイスクールという、フィリピン国内トップの高校の先生たちに協力をお願いをし、大学受験対策の映像授業を作成しています。

それらの映像授業を用いながら、ボランティアとして集まってくれた現地の大学生が公立高校に行き、授業を実施しました。

本年度の実施校は、12校。400人以上の生徒がe-Educationの授業に参加し、そのなかでも継続して毎回の授業に参加してくれた生徒たちが約250人ほど。

特に、フィリピンの東大であるフィリピン大学を受験する生徒たちを中心にサポートをし、8月中旬に行われたフィリピン大学入学試験を見届けてきました。

なぜこのプロジェクトが実施されたのか

そもそも、なぜフィリピンのマニラで大学受験対策を行っていたのでしょうか?

フィリピンは学歴社会です。大学に出なければ、しっかりとした職に就くことが出来ません。

しかしながら、現地の多くの公立高校では生徒数に対して先生の数や教室が足りていません。授業時間を午前と午後に分け、低学年は午前、高学年は午後の2つのシフトで授業が行われていました。よって生徒達は学校のカリキュラムを消化するのみで、大学受験対策の授業などのサポートを受けることが難しい状況です。

日本のように塾や家庭教師もたくさんありますが、受講費が高く、公立高校に通う生徒は通うことができません。頭が良くても、受験対策ができず希望していた大学に進学できない子どもたちもたくさんいます。

それに比べ、比較的裕福な子どもたちが通う私立高校では、十分な授業時間数があり受験対策もしっかりと行っており、私立高校と公立高校の格差が顕著に見られました。

そこで、環境によって大学進学という将来を左右するための準備を行う「きっかけ」を得ることができない現地の高校生たちに、より良い機会を提供したいという思いのもと、本プロジェクトは2012年の冬にスタートしました。

現地のひとが、現地のひとへ

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私が本活動をする上で、特に気をつけていたのは「現地目線である」ことです。

フィリピンに住んでいたこともなく、この国で教育を受けたことがない私が、私だけの目線でプロジェクトを進めてしまうと、現地の意向に沿わない一方的な支援、ただの自己満足になってしまいます。

そこで現地の大学生にボランティアで協力をお願いし、彼らの意見を確認しながらプロジェクトを進めていました。

また、授業を行っていたのも現地の大学生たちです。現地の公立高校の生徒のなかには英語があまり話せない子もたくさんいます。現地の言葉が話せない私が授業を行っても、生徒のためになりません。

現地の生徒たちとしっかりコミュニケーションが取れ、信頼関係を築き、生徒の「お兄さん」「お姉さん」として、現地の大学生が公立高校に出向き授業を行う体制を創りました。

現地の高校の先生方の反応は?

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現地の学校の先生たちからは、ポジティブな意見を多く頂きました。

通常業務で忙しい先生たちにとって、生徒をサポートしたいけれどできない、そんな思いもあったかと思います。

その一方で、試験1ヶ月前にも関わらず、発表会やスピーチコンテストなどの学校のアクティビティが多く、生徒達が学校側の都合でやむを得ず授業に参加できないという状況も多々ありました。

日本の大学受験の印象が強かった私は、フィリピンの、特に公立高校で見られた受験に対する「意識」に驚いたのを今でも覚えています。

さらに、学校側に事前にお願いしていたにも関わらず、機材の準備等ができていなかったりと、学校側との連携という部分ではかなり苦労し、もっと上手く関係を築いておけばという反省点もあります。

それでも、はじめは「本当に授業ができるのか」「日本人の大学生が何をやっているんだ」と難色を示していたある学校の校長先生から、プロジェクト終了時には「来年もやってほしい」とお言葉を頂けるほど、学校として認めてくださったのは嬉しい限りです。

生徒たちの授業に対する参加度は?

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初回授業に参加していた全ての生徒が、最後まで授業を受けていたかというと、実際はそうではありません。どのクラスにもなんらかの事情で出席率が低くなってしまった生徒はいました。

しかし、多くの生徒が積極的に授業に参加し真剣に勉強しており、チューターである大学生のボランティアに質問を投げかけたり、問題を解きあったりと授業内でのコミュニケーションが多く見られました。

また、各学校にFacebookグループを作り、グループ上でも生徒同士やチューターのやり取りが頻繁に行われていました。これによってクラス内の団結力が芽生え、試験前日には「みんな頑張ろうね!」という生徒やチューターの励ましのメッセージがたくさん飛び交っていました。

受験は一人では乗り越えられません。

大学生という生徒たちの憧れであるチューターの存在は生徒にとって大きなモチベーションになりましたし、何より生徒たちが楽しんで授業を受けていました。

全ての授業が終了し、授業を受講していたうちの196人の生徒に授業に関するアンケートを行ったところ、5段階表記(大変満足・満足・普通・不満足・大変不満足)のうち、チューターに対して「大変満足している」「満足している」と回答した生徒が93%という結果に!

この数字は、生徒達にとって大学生ボランティアのチューターの存在がかなり大きなものであったことの表れであり、生徒たちにとってより良い授業体制を作れて、本当に良かったと心から思います。

プロジェクト3年目はどこへ向かうのか

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私がマニラを去る直前に、プロジェクトパートナーのパトリックはこう伝えてくれました。

実は、途中で教員を目指すのを辞めて普通に働き、お金を稼ごうと思っていたんだ。でも、今回授業で生徒たちに教えていて、やっぱり僕にとって「教えること」は何よりも大好きなことで、お金には換えられない。その思いを再び思い出させてくれたe-Educationに出会えて本当に良かったよ。

教師を目指しているパトリックですが、一度は家庭の事情もあり大学を辞めようかと思っていた時期があったそうです。

でも、e-Educationを通じて自分自身が一番何が好きなのか再認識でき、より多くの子どもたちにより良い教育を届けたいとe-Educationの理念にも共感し、現在マニラプロジェクトの3年目を担当しています。

以前の記事でもお伝えしましたが、教育カリキュラムの改正のため、フィリピンでは今後2年間大学受験がありません。

そこでパトリックは、大学受験に限らず「全ての学年に対応できる映像教材の提供」を目指し、現地の協力者と共にマニラで活動を続けています。

フィリピン大学入学試験の合格発表は冬。

まだまだ先ですが、首を長くして結果を待つとともに、10ヶ月毎日のように会っていた仲間であり、もはや兄弟のような間柄であるパトリックを、日本からしっかりとサポートしていきたいと思います!

そして、次回の記事が、私のドラゴン桜連載の最後の記事となります。
プロジェクトで学んだこと、感じたことなどをお伝えできたらと思うので、最後までどうぞ宜しくお願い致します。

本日もお読みいただき、どうもありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.49】遂にフィリピン大学入学試験当日!終わった後に見ることができたのは生徒たちの「笑顔」だった https://eedu.jp/blog/2014/09/24/dragon-manila-vol-49-2/ https://eedu.jp/blog/2014/09/24/dragon-manila-vol-49-2/#respond Wed, 24 Sep 2014 03:16:14 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33750 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生達に「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、フィリピン大学入学試験直前 […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生達に「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、フィリピン大学入学試験直前の授業の様子をお伝えしました。

今回は、遂に迎えたフィリピン大学入学試験の様子をお話させていただきます。

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フィリピン大学入学試験とは?

今年のフィリピン大学入学試験は、8月中旬の土日を使って行われました。
両日とも試験は午前6:30からと午後0:30からの2つの時間があり、4つのテストスケジュールのうち、生徒は個別に大学から指定された日にち、時間に入学試験を受けにいきます。

受験科目は、数学(Math)、理科(Science)、読解(Reading Comprehension)、言語(Language Proficiency)の4つ。それぞれ60分〜80分ほどの長さの試験になります。

受験料は一人500ペソ(約1250円)。基本的に全ての受験生が受験料を払わなければならないのですが、各公立高校の成績上位者10人は、試験料免除となり無料で受けられることができ、e-Educationの授業を受けていた生徒たちの何人かも成績上位者として受験をしていました。

また、一般入学試験にプラスして、芸術系の学部を受験する人は、この4科目に加え実技試験があるなどとても狭き門となっています。

大学内は緊張した雰囲気に

試験当日、朝5時半頃にフィリピン大学に向かう途中、ジープニー(小型バス)に乗っていると、緊張した面持ちの受験生と見られる高校生とその親御さんの姿がありました。

そして大学に着くと、試験会場となっている建物には受験生の列と、その列を見守るように立っている大人たちの姿が。

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受付が開始され、受験生が受験会場の中に入ると、お父さんお母さんなどから「頑張ってね」などの励ましの言葉が聞こえ、いかにも「受験」という雰囲気でした。

そしてe-Educationの授業を受けていた生徒たちも試験に挑みました。

試験が終わったあと

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試験が終わるごとに、時間のある生徒達、パトリック、そしてアルビンと大学の一角で集まり試験についての感想などを聞きました。

試験の感想を聞いてみると、「理科は簡単だったけど、リーディングが難しかった」「受かったかはわからないけれど、でも全力を尽くせたし良かった」など、それぞれ不安な部分もあるものの、試験を終えた生徒達の顔はとても晴れ晴れとしていて、パトリックやアルビンもとても嬉しそうでした。

笑い声が聞こえ、生徒たちとパトリック、アルビンたちが笑顔で、とっても楽しそうに話している姿を少し離れたところから見ていて、なんとも言えない幸せな気持ちになりました。

塾に通うお金がないけれど、大学受験用の勉強をしたい生徒たちに授業を提供できたことはもちろんですが、何よりこのプロジェクトがなければ出会わなかった、チューターとして頑張ってくれた大学生ボランティアと公立高校の生徒たちを繋ぐ「きっかけ」になることができ、本当に嬉しく思います。

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みんなの顔が本当に晴れ晴れしい!笑

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この生徒は、最後だからと帽子をプレゼントしてくれました

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試験が終わった後、「カオリ〜」と駆けつけてくれるのは嬉しいですね

振り返ると、昨年のTEDxイベント運営の時もイベント終了後、仲間達がスッキリとした顔で笑顔で話しているのを見て幸せな気持ちになりましたし、今でもこのイベントがきっかけとなってできた「繫がり」が続いている様子を見ると、心から「嬉しいなあ」と感じます。

人を笑顔にできること、そして人と人を繋ぐ「きっかけ」になることができることが、私にとって「嬉しさ」や「幸せ」を感じることの一つであるということを再認識できました。

合格発表はまだまだ先!

フィリピン大学入学試験の合格発表は、今年の冬と言われています。
まだ正確な日にちが知らされておらず(昨年は12月、一昨年は2月の発表でした)、結果が待ち遠しいですが、多くの生徒が合格できることを祈っています。

次回の記事では、生徒からのフィードバックなどもふまえた、本年度のプロジェクトのまとめをお伝えできたらと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.48】フィリピン大学入学試験(UPCAT)直前!模擬テストと最後の授業が終わり、いよいよ試験本番へ! https://eedu.jp/blog/2014/09/10/dragon-manila-vol-48/ https://eedu.jp/blog/2014/09/10/dragon-manila-vol-48/#respond Wed, 10 Sep 2014 04:35:41 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33103 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回はプロジェクトを通して気づいた映像授 […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回はプロジェクトを通して気づいた映像授業の良さについてお話ししました。

今回は、フィリピン大学入学試験(通称:UPCAT)直前の授業の様子をお伝えします。

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UPCAT模擬試験の実施へ

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以前、現地の学生メンバーと話し合い、生徒達が試験に慣れるよう試験2週間〜1週間前に模擬試験を実施することを決めました。

科目は、UPCATと同じ、数学、理科、読解、言語の4科目。学生メンバーそれぞれが自分が得意な科目を担当し、みんなで分担して試験を作成しました。

それを一つにまとめ、実際の試験と同じくらいの問題量、合計60ページにもなる本番さながらの模擬試験を作りました。

全ての実施校(12校)で模擬試験を実施

そして本番2週間前〜1週間前にかけて、全ての実施校で模擬試験を実施しました。

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模擬試験実施の様子

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答案用紙も本番と同じように作成しました

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みんな真剣です

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一人ひとりに解説をしている様子

模擬試験を終え、自分の点数を確認した生徒達は試験に向けてかなり焦っていましたが、同じような雰囲気で同じ量の問題を試験前に行えたことで、かなり大きな経験になったのではないでしょうか。

全ての学校で授業最終日を向かえる

そして、試験1週間前から前日にかけて、全ての学校で最後の授業が終了しました。

今年e-Educationマニラプロジェクトでは、フィリピン・マニラ首都圏ケソン市内にある12校の公立高校で、大学受験対策授業を提供することができました。

最終日の日、各学校では生徒達からチューターとして勉強を教えていた現地メンバーの大学生にサプライズが行われていたり、
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チューターから生徒達へ、激励のメッセージも伝える姿もみられました。

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そして私からも、折り鶴を折って生徒一人ひとりにプレゼント。みんなの合格を祈りました。

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勉強を教えるだけではない、プロジェクトの価値

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授業を通して、生徒やチューターの学生ボランティアの仲間達の様子を見て、勉強を教える機会だけではなく、生徒とチューターとの新しい出会いを提供できて本当に良かったと思いました。

「カオリがこの学校に来ていなかったら、僕は勉強していなかったし、こうやって大学生と出会うこともなかった」

こう生徒が言ってくれ、e-Educationや私がきっかけとなって出来た新しい出会いがあることに、とても嬉しく感じました。

そして、最後にしっかりと生徒達を励まして、全ての授業が終了したのでした。

ついにUPCAT本番!

ついに試験当日。

試験は、土日両日とも午前6:30から、午後12:30からの2つの日程があり、この4つのテストスケジュールのうち指定された日にち、時間にテストを受けにいきます。

はたして試験はどうだったのか?!
試験当日については、次回の記事でお伝えしたいと思います。

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.47 】DVDをただ届けるだけじゃない!プロジェクトを通して気づいた、生徒にも教える側にも活用できる映像教育の良さとは? https://eedu.jp/blog/2014/09/03/dragon-manila-vol-47/ https://eedu.jp/blog/2014/09/03/dragon-manila-vol-47/#respond Tue, 02 Sep 2014 23:28:01 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=32866 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、歴代のマニラプロジェクト […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、歴代のマニラプロジェクト担当がマニラに集合した際の出来事についてお話ししました。

今回の記事では、プロジェクトを進めて行く上で気づいた映像授業の活用良さについてお話ししたいと思います。

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映像授業といえば…

「映像授業」と聞いて、私が最初に思い浮かぶのが、生徒がパソコン等を見ながら勉強している風景です。

おそらく多くの方が、下記の写真のような授業の様子を思い浮かべるのではないでしょうか?

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映像授業の良さは、生徒一人ひとりが自分のペースで、何度でも勉強できること。

家でもどこでも勉強することができ、日本でも東進ハイスクール始め、様々な塾や企業などで映像を使った授業などが行われています。

チューターの大きな存在

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しかし、生徒に映像を見せるだけでは不十分なこともあります。

映像を観ているだけでは集中力やモチベーションもずっと続けることは厳しいですし、質問などがあったらどう解決していけばよいでしょう?

そこで大事なのが「チューター」の存在です。

マニラプロジェクトでも、授業を進め、問題を出し質問に答えることができる「チューター」を各学校に1人〜2人置きました。

チューターは日本でいう東大や早稲田大学にあたるフィリピン大学やデラサール大学の学生。勉強を教えることはもちろん、生徒のモチベーションをアップさせてくれたり、日々の相談に乗ったりと、生徒達にとって「お兄ちゃん」や「お姉さん」のような存在になっています。

このようなチューターを置くことで、コミュニケーションをしっかりと取ることができ、映像授業を用いながらさらに深い学びができるようになります。

映像授業の活用は生徒だけのためではない

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映像授業は生徒達の学びのために作りましたが、実際に活用しているのは生徒だけではありません。

マニラプロジェクトのチューターのうちの何人かは、試験1ヶ月前を切り時間が限られている状況を見て、授業中に映像授業を見せるのではなく、生徒達に家で映像授業を見てくるように伝えていました。

その代わりに授業中は、チューターが家で映像授業を見てポイントをまとめたものを生徒に直接説明を。そうすることでチューターが重要なポイントをまとめ、自分の言葉で簡潔に説明することが出来、授業の効率もぐんとあがるようになりました。

チューターが一から教科書などを使って授業のために予習をしまとめるのはとても大変ですが、映像授業という長さや内容がまとめられているものであれば、授業のための準備が簡単にできます。

映像教材は生徒にとっても、そして教えている側にとっても、効率よく使うことができるツールであるということにプロジェクトを通して気づくことができました。

映像教育の大きな可能性

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ここ数年で「映像授業」「映像教育」が大きく取り上げられるようになりました。

e-Education Projectでは途上国でこの映像授業を活用していますが、日本でも様々なオンラインなどで映像授業を配信する事業が増えてきました。

ただ発信するだけでなく、インタラクティブになるようチューター制度を置いたり、ネット上で先生に質問ができたりなど、様々な仕組みが作られています。

世界中の全ての人が持っている、教育を受けることの出来る権利。

私自身、幼稚園の頃から公文式に通い、塾を2つ掛け持ちしていたりと「学び」に関して特に不自由は感じていませんでした。

でも世界の多くの国では、勉強したくてもできない人たちがたくさんいます。先生が足りない国・地域もたくさんあります。

そういった人たちが満足がいく教育が受けられ、また教育の質が上がるのであれば、そのツールの一つとして「映像授業」「映像教育」がさらに普及してほしいとプロジェクトを通して思いました。

ただ支援する側の私たちの自己満足では絶対にだめで、本当に必要としているものを、一番良い方法で提供できること、現地の人たちでしっかりと事業を回せるような現地の人の思いや、仕組みづくりが大切になるのではないでしょうか。

次回の記事では、試験2週間前に行った模擬試験を中心にお伝えしたいと思います。

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.46】歴代のプロジェクト担当者がマニラに集結!先輩たちの想いを引き継ぎプロジェクトは終盤へ https://eedu.jp/blog/2014/07/09/dragon-manila-vol-46-2/ https://eedu.jp/blog/2014/07/09/dragon-manila-vol-46-2/#respond Tue, 08 Jul 2014 23:00:15 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=31746 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、多くの生徒に質の高い授業 […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、多くの生徒に質の高い授業を届けるためのチーム作りについてお話ししました。

今回は、歴代のマニラプロジェクト担当者3人がマニラに集合した際の出来事をお伝えします。

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歴代担当者の2人の先輩がマニラに

6月中旬の金曜日、私は朝からソワソワしながら実施校を周ったりと活動をしていました。

それはそう、マニラプロジェクト歴代担当者の2人、秦さんとアキさんがマニラに来る日だったからです。

e-Educationマニラプロジェクトは、2012年冬に初代の秦さんがプロジェクを立ち上げプロジェクトの基盤を作り、それを引き継いだアキさんが公立高校での初めての映像授業の実施を行い、2年目を私が引き継いで担当しています。

秦さん、アキさんとはそれぞれ個別ではお会いしていましたが、まさかここマニラで3人揃うことができるとは思わず、とてもワクワクしていました。

久しぶりの日本食に大興奮

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「お〜〜!べっち〜!お疲れ〜!」

集合場所のカフェに着くと秦さんの姿が。
約1年ぶりのマニラに秦さんは少しばかり、輝いてみえました(笑)

合流した後、都市部に移動し、私たっての希望で日本食をごちそうに。

普段の生活では食べることのできない鰻の蒲焼きやお刺身などをいただき、秦さんとプロジェクトのお話や、お仕事のお話など色んな話をすることができ大満足の夕食となりました。

プロジェクトの視察へ

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真剣な様子で授業を見守る秦さん

次の日、3校の実施校を訪ね授業の視察を行いました。

実は、秦さんにとって実際に行われている授業を見るのは初めて。
秦さんがイメージしていた授業を行えているのか心配でしたが、無事に視察が終わりました。

視察途中には、昨年からの実施校であるマサイ高校のレックス先生や、プロジェクトパートナーのパトリックとの1年半ぶりの再会に私も感慨深いものがありました。

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レックス先生とお昼ご飯を

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二人が話しているのを見るのは不思議な感じがします(笑)

懐かしい仲間との再会も

秦さん、アキさんの滞在中には二人がお世話になっていたアテネオ大学出身の友人ティムにも会うことができました。

プロジェクト発足当時、色んなことを相談していたと言います。お二人にとって本当に大きな存在だった仲間に会うことができ、私も嬉しい気持ちでいっぱいでした。

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またおなじみのパトリックやアルビンとみんなでご飯も食べることができ、昔の思い出等を話したりととても楽しい時間を過ごすことができました。

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プロジェクトを引き継ぐということ

マニラに来てから私の中にはずっと「不安」がありました。

プロジェクトをこの地で始めようと決意して0から立ち上げた秦さんの大きな想い、そして前例がないなかで生徒に授業を届けきったアキさんの強い想い。

プロジェクトを立ち上げるには大きな決意と強い想いが伴います。
しかし、その思いを経験していない私が、歴代の先輩方の思いをしっかりと引き継いでこれているのか本当に形になっているのか、ずっと不安でした。

プロジェクトの視察を終えた後も「お二人の納得のいく授業だっただろうか」と自信がありませんでした。

しかし、そんな私の不安を自信に変えてくれたのが、秦さんからの1通のメッセージでした。

秦さんからのメッセージ

秦さんが日本に帰国した日、このようなメッセージをいただきました。

べっち、2日間ありがとう!
久しぶりにこれて一番感じたのは、べっちに託してよかったなということでした。

なにもないところに、種をうえて、アキがそれを確固たるものに作ってくれて、べっちがそれを大きくしてくれて。すごい感慨深かったです。

べっちの(部屋の)壁にはられていた生徒が第一ということが、昨日の視察でとてもひしひしと感じられて、このプロジェクトをやっていく上で、大事なものに改めて気づかされました。

また、集まってくれたチューターのコミットをみて、協力してもらってるんじゃなくて、一緒に作ってる姿勢を感じました。
べっちは彼らに、協力してもらっているんじゃなくて、いきがいとか、お金でかえない出会いを提供しているんだなと思いました。

べっちのまかされたのは、飛躍のフェーズ行動量がもとめられる、かつ予算があるイレギュラーなフェイズ。

それをここまでしっかりやり遂げているのは本当にすごいと思います。本当にありがとう!

「べっちに託して良かった」

この一言で今までの不安が一気になくなったように感じました。

秦さんとアキさんの想いを少しでも形にできていること、しっかりとを引き継ぐことができていると実感することができ、プロジェクトに対して少しずつ自信が生まれてきました。

さらに気づけたこと

また、秦さんからいただいたメッセージで、このプロジェクトにボランティアとして参加してくれている現地大学生(チューター)と一緒に作り上げることができているということに気がつくことができました。

私はずっと現地のボランティアの学生に助けてもらってばっかりだと思っていました。

しかし、私からもe-Educationを通して、ボランティアで参加してくれている大学生の仲間達に、やりがいだったり、先生になるための練習の場であったり、新たな発見の場になったりと、素敵な経験を提供できていると認識することができました。

みんなで一緒につくるプロジェクトに

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授業中にボランティアの学生と機材の動作確認をしている1枚

週末の2日間という短い期間でしたが、マニラで全力を尽くして頑張っていた二人の先輩に会い、たくさんのエネルギーをもらうことができました。

フィリピン大学入学試験まであと1ヶ月と少し。
より多くの生徒に夢の一歩を踏み出せるきっかけを作れるよう、授業を受けている高校生たち、ボランティアとして参加してくれている現地の大学生、そして実施校の先生方を巻き込みながら走り切りたいと思います。

どうぞ応援宜しくお願い致します!

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.45】多くの生徒に質の高い授業を届けたい!そのためのベストなチーム体制とは? https://eedu.jp/blog/2014/06/18/dragon-manila-vol-45/ https://eedu.jp/blog/2014/06/18/dragon-manila-vol-45/#respond Wed, 18 Jun 2014 04:23:29 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=30735 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、現地の学生ボランティアが […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、現地の学生ボランティアが創り上げる授業についてお話ししました。

今回は、プロジェクトで目指す「チーム体制」についてお伝えします。

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多くの生徒により質の高い授業を

「なるべく多くの生徒に授業を届けたい」

このような思いを持ち、今まで実施校の拡大に力を注いできました。

しかし、実施校が増えるにつれて私一人では全ての学校を細かく見ることができず、生徒数が増えても「質」が担保することができません。

そして最終的に授業を受けている一番大切にしなければいけない生徒にとって、プラスにならないことに気がつきました。

生徒たちが希望している大学に合格することが、第一に私たちが目指していることです。そのためにはしっかりと効果的な授業を行わなければいけません。

そのためには、様々な学部から、色んな思いをもって集まってくれた現地学生ボランティアたちとみんなで試行錯誤しながら創り上げ「チーム」としてお互いに協力し合うべきであると考え、いかに質の高い授業を行うためにチームを創り上げるべきか「チーム作り」に関して考えるようになりました。

全体ミーティングの実施

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まず、チームとしてプロジェクトを進めていくために全体ミーティングの実施を週に1回行うことにしました。

指定の時間にメンバー全員が集まり、各学校の授業の様子、生徒の様子、気になっていることなどみんなで共有します。

また私が「今後模擬テストを作ろうと思うんだけど、どうしたら良いと思う?」などと質問やアイディアを投げかけると、自然と議論が始まり、私が入る隙がないくらい現地メンバーが話し合っていました。

そして何より、みんなで考えることによって一人ひとりの責任感や主体性が見えてくるようになりました。

キックオフパーティーの実施

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さらに、「チームとして」今後活動を行うためにキックオフパーティーを行いました。

プレゼンをし、e-Education Projectの理念やビジョンの共有、現状、そして今後のプラン等の共有や、様々なバックグラウンドかを持っているメンバー同士で仲良くなりチーム作りに活かせるよう工夫しました。

またe-Education Project共同代表のアツさん(税所篤快)と三輪さん(三輪開人)からの応援メッセージや、いつもお世話になっている一橋大学の米倉先生、ファーストリテイリングフィリピンCOOの久保田さんにもビデオメッセージをいただき、「e-Educationに携わってくれてありがとう」「君たち若者がこれから世界を変えるんだよ」とお言葉をいただき、現地メンバーのモチベーションをあげることができました。

当日集まったのは、ちょうどマニラに滞在していたフィリピン・ミンダナオプロジェクト担当の建明さんとインドネシアプロジェクト担当のしんじ、そして現地メンバーの10人。当日、予定が入り参加できなかったメンバーを含めると、現在e-Educationで活動をしてくれている現地学生は合計15人になりました。

11月にマニラに来た時は、パトリックとアルビンの2人のみ。気がつくと13人の仲間が増えており、感激したのを覚えています。

普段なかなか顔を合わせることのできないメンバー同士も仲良くなっており、「みんなで頑張ろう」と一体になることができとても意味のある会になりました。

実施校全てを見ることはできない

キックオフパーティーの後、再度今後のチーム作りについて考えていました。

果たして、私は全ての学校をマネジメントできるのか。全ての学校で、現地学生メンバーにアドバイスできるのだろうかと不安になりました。

当時12校での授業実施が決まっており、その分現地学生ボランティアの数も増えます。増えることは嬉しいことですが、12校全てをずっと見ることもできないですし、キャパオーバーになるのは目に見えていました。

そこで浮かんだアイディアが、チーム全体を4つにわけ各チームリーダーを中心にプロジェクトを行うチーム体制でした。

ミドルリーダーをおくこと

学生メンバーを担当の学校がある4つのエリアでわけ、、4〜5人ほどで協力して各チームでスケジュール管理や授業のカリキュラム作りなどを行いプロジェクトを行うことにしました。

チームにわけ少人数で活動することで連携もしやすくなりますし、各学生メンバー同士の仲も更に深まります。

そして全体をマネジメントしなければいけない私は、各チームのチームリーダーと主に連絡を取り、各チームの授業状況などを確認をする体制を取ることになりました。

このように各チームリーダー(=ミドルリーダー)をおくことで、現地学生の主体性も増えると同時に私自身、必要とされているところに時間をさくことができるのでプロジェクトがよりスムーズに動くようになりました。

UPCATまであと2ヶ月

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とはいえ、現在多くの学校でe-Educationの授業の初日を迎えバタバタしているなか、なかなか上手く組織が機能しないことも多々あります。

それでも、常に試行錯誤しながら、生徒たちに質の高い授業を提供するために円滑なチーム体制を目指して生徒、そしてチームのことを考えながらプロジェクトを進めています。

アルバイトや仕事、インターン、学校の夏期授業などで忙しいなか、生徒たちのために授業をやってくれている現地学生メンバーには感謝しきれません。

フィリピン大学入学試験(通称:UPCAT)まで2ヶ月。

生徒のみんなの夢に向かって、チーム一丸となって頑張っていきます!

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.44】現在の授業の様子をご紹介!現地の学生ボランティアが創り上げる「最高の授業」とは? https://eedu.jp/blog/2014/05/28/dragon-manila-vol-44/ https://eedu.jp/blog/2014/05/28/dragon-manila-vol-44/#respond Tue, 27 May 2014 23:42:51 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=29927 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、セブ島・マニラでの出会い […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、セブ島・マニラでの出会いや経験を通して、プロジェクトへの気持ちを改めることができたお話をしました。

今回は、実際に始まった授業の様子をお伝えします。

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授業はインタラクティブに

まず、本年度の授業で意識をしたのが映像授業にプラスして、インタラクティブ(一方向ではなく双方向)な授業を行うこと。

映像コンテンツを使用することで、生徒たちは場所を問わず自分のペースで勉強することができます。

しかし、映像授業だけだと生徒が質問することができません。そして、1つの映像コンテンツに収録できる内容や問題に限りがあり、演習などができないという点があります。

そこで、現地の大学生のボランティアを募集してチューターとして授業を進め生徒の勉強のサポートを行い、そして演習問題を作り生徒が映像授業を見たあとに更に問題を解き力を付けるようにしました。

生徒とチューターの関係を深くする

また、生徒と授業を進めるチューターがしっかりとコミュニケーションを取れるように心がけました。

毎回の授業でのコミュニケーションはもちろん、各学校ごとにe-EducationのFacebookグループを作り、そこでチューターが宿題をだしたり、質問に答えたりと生徒となるべくコミュニケーションをとり、チューターの大学生を「お兄さん」「お姉さん」のような存在でいてもらうことにより、生徒が授業に作り上げるような関係を目指しました。

そして2月に複数の学校で授業を始めてから、試行錯誤をし、各学校の生徒や環境に合わせながらチューターと授業を進めてきました。

授業を実施しているいくつかの学校での授業の様子を写真を使ってご紹介します。

説明は丁寧に、生徒がわかるまでしっかりと!

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フィリピンの高校は4月から6月が夏休み。夏休みから授業を開始した「ケソンシティ高校」では、おなじみパトリックが授業を行っています。

残念ながら夏休み中ということで、パソコン室やプロジェクターを使用することが不可能なため、現在はパトリックのパソコンを使って映像授業をみんなで見ています。

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映像授業をキリの良いところで止め、パトリックが重要なポイントを再度説明したり、簡単な問題を出したりとさらに生徒が理解しやすいよう丁寧な授業を心がけています。

「今日はパトリックが物理についてとても丁寧に教えてくれたんだ!授業楽しかったよ。こんな機会をくれてありがとう!」と生徒からメッセージをもらうほど、パトリックの授業は評判です。

生徒とのコミュニケーションは毎日欠かさない!

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将来、高校教師を目指しているロメルがチューターをしている「アグイナルド高校」。

ロメル自身、以前高校生対象の塾講師をしていたこともあって生徒とのコミュニケーションの取り方がとても上手く、常に生徒のことを考えています。

Facebookグループではほぼ毎日生徒に問題を出したり、生徒たちを元気づける言葉をなげかけたりと、私自身びっくりするほどFacebookが盛り上がっていました(笑)

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ロメルは数学が得意ですが、理科科目は少し苦手です。そこで彼は、理科科目の映像授業を授業の始まる前にチェックし、彼自身がまず復習し授業に臨んでおり、チューターにとっても映像授業は良いツールであることに気づかせてくれました。

また、女の子の生徒たちからは「数学のシャーウィン先生のはにかんだ笑顔が素敵!」とフィードバックをいただきました(笑)

校長先生も驚いた生徒のやる気!

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パヤタスと言われるゴミ山の近くにあるパルマ高校。

学校へ向かう途中には、ゴミを積んだ大きなトラックが行き交い、道路の脇ではゴミを処理している人がたくさんおり、鼻をつまんでしまうほどの異臭がします。

パルマ高校は昨年もe-Educationの授業を実施した学校ですが、実は本年度の実施打診の際に校長先生から厳しいお言葉をいただいていました。

「生徒が本当に出席するの?今後のe-Educationの授業の実施は夏休みの授業の様子を見て決めるわ。とりあえず夏休み中は2週間の授業だけね。」

今回の夏休みの授業の生徒の出席率で、今後のプロジェクトの実施が決まると言われてしまい、正直なところ不安でいっぱいでした。

しかし、パルマ高校の担当であったジェトロは、生徒たちをびっくりするほど巻き込んでいました。

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平日の朝8時から12時まで、2週間に渡っておこなわれた授業は25人の生徒が参加を希望し、毎日20人前後の生徒が授業を受けていました。

彼は、映像授業の他に授業中に使うことのできるクイズなどを独自で作成したり、生徒を複数のグループにわけ、一番多く正解したチームにはキャンディをあげるといった工夫をして生徒の競争心と集中力を上げていました。

そして最終日、校長室に行き6月以降の実施に関して話したところ「是非、6月以降も続けてね」というお言葉をいただくことができ、生徒も喜んでくれました。

学生ボランティアの質の良さ

毎回、それぞれの学校の授業をのぞきに行く度に、生徒たちがとても楽しそうに授業を受けている姿、そしてチューターが楽しそうに教えている姿をみると、大変なことも嫌なことも全て飛んでしまうほどエネルギーをもらいます。

何より、生徒たちが「本当に授業を受けて良かった!楽しいよ!」と言ってくれるのが一番嬉しいことであり、生徒にとって本当に価値のあるプロジェクトなのだなと自信を持てるようになりました。

私には教えることも、問題を作ることもできません。このような授業ができているのは、ボランティアとしてチューターを勤めている学生ボランティアのみんなのおかげであり、本当に感謝でいっぱいです。

プロジェクトはまだまだ通過点

とはいえ、本プロジェクトはここからが本番です。

6月には、マニラ・ケソン市での15校の実施を目指し、チューターのボランティアメンバーを集め、チーム体制を整えなければいけません。

実施校が増え、それに伴いボランティアメンバーが増えたときどのようにプロジェクトを動かしていくのか。

次回は、マニラプロジェクトが今後目指すチーム作りについてお伝えできればと思います。

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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【マニラ教育開発Vol.43】セブ島、マニラでの素晴らしい出会いに励まされ、マニラプロジェクト再始動へ! https://eedu.jp/blog/2014/05/16/dragon-manila-vol-43/ https://eedu.jp/blog/2014/05/16/dragon-manila-vol-43/#respond Fri, 16 May 2014 09:19:24 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=28991 みなさん、こんにちは! e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。 前回の記事では、セブでの滞在で「チーム作り […]

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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、セブでの滞在で「チーム作り」に関して学んだことを書きました。

今回は、セブ島からマニラへ戻って過ごした1週間についてお話ししたいと思います。

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建明さんと共にセブ島からマニラへ

約1週間のセブ島滞在を終え、「ホーム」であるマニラに戻りました。

マニラプロジェクトの視察などを行うため、建明さんもマニラへ到着!マニラにe-Education Projectの仲間が来てくれるのは、昨年の11月下旬に共同代表の三輪さんと、マニラプロジェクト前任のアキさんが引き継ぎのために訪れてくださったとき以来でした。

e-Education Projectの海外メンバーとは、なかなか直接会えることが出来ない分、同じ志を持って活動している仲間と直接会い色んな話をできることはとても貴重な時間になります。

普段、現地メンバーや生徒と一緒にいるとき以外は一人でいることが多いので、側に仲間がいることが少し不思議な気持ちになりながらも、自分のプロジェクト地に仲間が来るのをとても楽しみにしていました。

ユニクロさんとのミーティング

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UNIQLO フィリピン支社長の久保田さんと

フィリピンにおけるe-Education Project(マニラ・ミンダナオ島)は、ユニクロのCSRプロジェクトの1つである「Clothes for Smiles」プログラム で、ご支援をいただいています。

そこで、建明さんのマニラ滞在中に、フィリピンのユニクロのオフィスにお邪魔させていただき、支社長の久保田さんと、執行役員・CSR部の新田さんにフィリピンプロジェクトの進捗のご報告に伺わせていただきました。

現地との教育局との恊働で更に現地の主体性と勢いが増すミンダナオ島プロジェクトと、実施校を増やし、現地の学生を巻き込み規模を拡大していくマニラプロジェクト。

今までの活動と、現状、そして今後の予定などを説明させていただきました。

様々な意見やアドバイスをいただきましたが、そのなかでも久保田支社長の言葉がとても心に残っています。

マニラプロジェクトは様々な道が開ける「大学」という場に入る入り口に立たせてあげることのできるこのプロジェクトは、フィリピンの子どもたちにとって、本当に大切なものだよ。

自分の住んでいるコミュニティーのなかの世界しか知らない子どもたちにとって、大学に進学することで将来への選択肢を増やすことができます。

私自身、大学に入学して様々な人と出会うことができ、色んな機会があり、大きく視野が広がりました。

自分の体験ベースで、このプロジェクトの意義を再確認することができ、ミーティングを経てますます責任感とモチベーションが高めることができました。

息抜きに3人でイントラムロスへ

建明さんがマニラに滞在中、現地メンバーである”パトリック”と”アルビン”とも顔を合わせる機会を設けました。

そして週末に、パトリックと建明さんと3人で、プロジェクトの合間に16世紀にスペイン人たちによって建てられた、フィリピンの首都マニラの最古の地区である「イントラムロス」に行くことに。

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二人とも小学生に戻ったように全力ではしゃいでおり、私は終始カメラマンに徹していました(笑)

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たくさん遊んだ後は、パトリックが建明さんのことを「オス!アニキ!」と慕うほど、兄弟のように仲良しに(パトリックは日本オタクです笑)。

このように、他の地域のプロジェクトの日本人メンバーが、他のプロジェクトの現地メンバーと仲良くなるのはとても嬉しいですし、「学生」であることの一つのメリットでもあります。

2人が思いっきり楽しんでいるのを見ながら、私自身滞在しているのにマニラ観光をしたことがなかったので、とても良いリフレッシュになりました。

授業準備もしっかりと行います

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もちろん、遊んでばかりではありません(笑)

2月に3校での授業が始まっていましたが、夏休みが始まる4月からさらに3校での授業実施が確定しており、生徒の学力を測るために以前作成したプレテストをさらに改善したり、動画の編集を再度確認したりと授業の準備を現地メンバーと行いました。

マニラプロジェクト再始動へ!

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セブ島へ視察へ行く前は、プロジェクトがなかなか進まず悶々としていましたが、セブ島そしてマニラでの素晴らしい出会いに励まされたこと、そして長期間に渡りミンダナオプロジェクトに取り組む建明さんの活動を側でみることができ、「私も負けてられない」と、気持ちを改めることができました。

次回の記事では、実際に始まった授業の様子などをお伝えしたいと思います!

本日もお読み頂き、ありがとうございました!

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