スーダン | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Fri, 08 Mar 2019 13:07:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【VOYAGE特集】11年間スーダンで医療活動を続ける理由。ひとりはみんなの為に みんなはひとりの為にーー認定NPO法人ロシナンテス・川原尚行さん https://eedu.jp/blog/2016/06/15/voyage_kawahara/ https://eedu.jp/blog/2016/06/15/voyage_kawahara/#respond Tue, 14 Jun 2016 23:00:26 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=41450 「辞任」 退職、転職といった言葉は最近よく耳にするようになった。しかし、外務省の医務官として赴任したスーダンにおいて、内戦で厳しい生活をしいられる人々を助けるために「辞任」した人は、おそらく世界に二人といないだろう。 川 […]

The post 【VOYAGE特集】11年間スーダンで医療活動を続ける理由。ひとりはみんなの為に みんなはひとりの為にーー認定NPO法人ロシナンテス・川原尚行さん first appeared on トジョウエンジン.

]]>
Voyage kawahara

「辞任」

退職、転職といった言葉は最近よく耳にするようになった。しかし、外務省の医務官として赴任したスーダンにおいて、内戦で厳しい生活をしいられる人々を助けるために「辞任」した人は、おそらく世界に二人といないだろう。

川原尚行さん。認定NPO法人ロシナンテスの理事長として10年以上スーダンで医療活動を続け、現在はさらに大きな目標に向かって突き進んでいる。

なぜスーダンに残る決断をしたのか?これまでどんな壁を乗り越えてきたのか?そして、これから目指すゴールとは?

川原さんの挑戦、そして素顔に迫ります。

(聞き手:田才諒哉)

SPONSERD LINK

ロシナンテスが考える「医療」とは

ーーまず川原さんが代表を務める「ロシナンテス」について教えてください。

私たちはアフリカにあるスーダンで医療活動を行っています。ハルツーム州の僻地にある、医療設備などのほとんどない地域にて、巡回診療を行うことをメインに活動しています。

そのほかにも、診療所の運営、井戸の建設など、ただ医療を届けるのではなく、そこで暮らす人々に清潔で安全な水を届けることや質の高い教育を届けることも重要視しており、それらすべてを幅広く捉え、「医」を届けることを団体のミッションとしています。

ーーただ「医療」を届けているのではない、「医」を届けている、ということなんですね。

はい。

綺麗な水がなければ安全な診療は行えませんし、地域の住民が綺麗な水を手に入れられれば、病気のリスクも低減できます。医療行為だけをみるのではなく、病気の予防からその人の未来まで、すべてを包括的に捉えて「医」と定義しています。

Voyage kawahara01

医務官を辞任し、スーダンで起業

ーーそんな川原さんが国際協力の道を志したきっかけはなんだったのでしょうか?

私にとって初めての海外が仕事で訪れたタンザニアでした。初めての海外がアフリカで、そのインパクトは本当に大きかったです。

電気も水もなにもない地域へ行き、そこではまだその地域に根付く伝統医療が行われていて、村人たちは今を一生懸命に生きている。本当に力強く生きている姿を見て、「ああ、これが人間本来の姿なんだな」と一気に惹かれていきました。

その後、外務省の医務官としてスーダンに赴任することになったのですが、現地で起こる紛争の影響で日本からの援助が停止してしまったんですね。「いや、でもこれはなんとかしなきゃいけないんだ」と思い、医務官を辞任して自ら活動を行うようになりました。

Voyage kawahara04

来る日も来る日も診療を続けてきた川原さん

ーー医務官を辞任してまで活動を志した決意が本当にすごいと思います。最初は一人で活動を始めたということだと思うのですが、現地で困難はなかったのでしょうか?

一人で始めるということ自体が大変ではあったのですが、私一人だけではやはりできないので、スーダンの方々に前線に立っていただき巡回診療を行っていただくようにしました。今は現地スタッフが9名いるのですが、彼らに診療をメインで行ってもらっています。

また、診察の中でもイスラームの文化と衝突したことはありました。例えば、ある部族では女性の口腔内を見ることがタブーであったりするので、しっかりと現地の文化や価値観を理解した上で診療活動を行っていかなければなりませんでした。

Voyage kawahara03

All for one. One for all.

ーーなるほど。そうした困難をスーダンの方々と一緒に乗り越えて今があるのですね。スーダンでの活動のこれからの展望を教えてください。

これまで11年間にわたり巡回診療を始めとする地域医療を続けてきたのですが、巡回診療だけでは限界があると痛感するようになりました。巡回診療では29の村を15日間で回るため、ひとつの村に滞在できるのはわずか数時間。つまり、ひと月に数時間の限られた時間しか医療を届けられていません。

もちろん、それだけでも医療のない地域ではかなりの効果をみせているのですが、限られた時間の巡回診療を待っているのでは、救えない命もありました。とても悔しいことです。

そこで私たちは「土とレンガの診療所プロジェクト」と題し、現地住民と協力して診療所を建設するプロジェクトを始めています。合計3棟の診療所を建設予定なのですが、1棟の建設がすでに完了し、現在2棟目の建設に向けて動き出しています。

診療所を建設できれば、村人たちが自ら診察を受けに通うことができるようになり、必要なときに必要な医療が届けられるようになります。2棟目の診療所が完成すれば、5,000人の地域住民の方々に医療を届けることができるのです。

Voyage kawahara05

スーダンの人たちと力を合わせ、2棟目の診療所を建設中

ーースーダンの人たちと協力しながら、一緒に「医」を届けていくロシナンテスの姿がみえてきたような気がします。最後に、川原さんにとって「国際協力」はどんなものか教えていただけますでしょうか?

ひとりのみんなの為に
みんなはひとりの為に

これがロシナンテスの標語でもあったりするのですが、まさにこれですね。「国際協力」というように「協力」なので、双方が自立してお互いに支えあっていく。そして、異文化と異文化が掛け合わさることで、新しい価値が生まれていくものだと思っています。これから診療所では日本の最先端のIT技術も取り入れていきたいと思っていますし、医者だけが医療をやるのではなく、いろんな分野の人が関わって「医」を届けていく、日本とスーダンの交わりで新しいものを生み出していけたらいいなと思っております。

(インタビュー終わり)

『VOYAGE PROGRAM』での挑戦

『VOYAGE PROGRAM』は、国際最大規模のクラウドファンディングサービスを手がけるREADYFORが新たにはじめた国際協力活動応援プログラムであり、認定NPO法人ロシナンテスは第一回参加団体に選出されました。

川原さんたちは「スーダンの無医村に診療所を建設し、7,000人の命を救いたい!」というプロジェクトの成功に向け、現在活動資金を集めています。

Voyage kawahara06

応援したい方・関心のある方はぜひプロジェクページをご覧ください!

川原さんたちの活動を応援する »

The post 【VOYAGE特集】11年間スーダンで医療活動を続ける理由。ひとりはみんなの為に みんなはひとりの為にーー認定NPO法人ロシナンテス・川原尚行さん first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2016/06/15/voyage_kawahara/feed/ 0
アフリカ・スーダンの日本語学習者たちが歌う『涙そうそう』が感動的で思わず”涙そうそう” https://eedu.jp/blog/2015/01/26/sudan_live_nada_sousou/ https://eedu.jp/blog/2015/01/26/sudan_live_nada_sousou/#respond Sun, 25 Jan 2015 23:00:57 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=36876 日本の歌は、世界各国の人たちから愛されています。 南米やアフリカ。世界各国の人たちが歌う日本の曲は、時に私たちの胸を熱くし、涙が溢れてくることもあります。 今回ご紹介するのは、アフリカ・スーダンの日本語学習者たちが歌う『 […]

The post アフリカ・スーダンの日本語学習者たちが歌う『涙そうそう』が感動的で思わず”涙そうそう” first appeared on トジョウエンジン.

]]>
sudan_live_nada_sousou

日本の歌は、世界各国の人たちから愛されています。

南米やアフリカ。世界各国の人たちが歌う日本の曲は、時に私たちの胸を熱くし、涙が溢れてくることもあります。

今回ご紹介するのは、アフリカ・スーダンの日本語学習者たちが歌う『涙そうそう』。曲名の通り、涙がポロポロ溢れてくる素敵な歌でした。

SPONSERD LINK

アフリカ・スーダンのイベント「音楽と笑いの夜」

2014年12月。アフリカ・スーダンの日本語学習者と開いた「音楽と笑いの夜」にて、スペシャル・ライブが開かれました。

仕掛け人はギターを弾く鵜澤威夫さん。戦争や貧困のイメージの強いスーダンのイメージを変えるため、日本語教師の仕事に従事しながら、学生たちと一緒に想いを音楽に乗せて世界中に発信しています。

ボーカル・レレさんの透き通るような歌声は何とも心地よく、Youtubeにアップされている『涙そうそう』と『同じ話』を何度も聞き入ってしまいました。

胸が温かくなり、目頭が熱くなるような素敵なライブ。どうぞご覧ください!

[【SUDAN LIVE】涙そうそう/nada sousou – YouTube]

[【SUDAN LIVE】同じ話 / onaji hanashi – YouTube]

The post アフリカ・スーダンの日本語学習者たちが歌う『涙そうそう』が感動的で思わず”涙そうそう” first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2015/01/26/sudan_live_nada_sousou/feed/ 0
スーダンにもコンテナを再活用した事例が登場! 太陽光発電も取り入れた医療施設「Salam Cardiac Surgery Centre」 https://eedu.jp/blog/2013/05/26/solar-powered-medical-facility-in-sudan/ https://eedu.jp/blog/2013/05/26/solar-powered-medical-facility-in-sudan/#respond Sat, 25 May 2013 23:00:57 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=7549 これまで南アフリカのコンテナでできた学校やスポーツハウスを紹介したことがありました。今回は、スーダンでもコンテナの再活用した事例が登場したので、紹介したいと思います。同国では医療施設として利用されています。 屋上にソーラ […]

The post スーダンにもコンテナを再活用した事例が登場! 太陽光発電も取り入れた医療施設「Salam Cardiac Surgery Centre」 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
Salam-Centre-TAMassociati-architecture-2

これまで南アフリカのコンテナでできた学校スポーツハウスを紹介したことがありました。今回は、スーダンでもコンテナの再活用した事例が登場したので、紹介したいと思います。同国では医療施設として利用されています。

屋上にソーラーパネル設置

「Salam Cardiac Surgery Centre」という医療施設の特徴は、コンテナだけではありません。実は、屋上にソーラーパネルを設置し、一部の電力をまかなっているそうです。

イタリアの人権団体が運営し、最高の手術室に、検診室など医療環境も整っていることはもちろん、心臓病治療を無償で行っているとのこと。さらに、この建築デザインが評価され、「2013 Aga Khan Architecture Award」という建築賞の候補にも挙げられています。

サステナブルな建築デザイン事例として注目

建築会社がコンテナの再利用に着目し、治療室、食堂、医療スタッフの宿泊施設など様々な建物が造られました。コンテナの再利用という点、太陽光発電を取り入れている点、非常にサステナブルな建築デザインの事例としてぜひ注目してみてください!

Salam-Centre-TAMassociati-architecture-11

たくさんの太陽光パネルが設置されています。

Salam-Centre-TAMassociati-architecture-7

部屋の風通しも非常に良さそうです。

Salam-Centre-TAMassociati-architecture-6

食堂はこのような感じのデザインとなっています。

[Salam Cardiac Surgery Centre]

The post スーダンにもコンテナを再活用した事例が登場! 太陽光発電も取り入れた医療施設「Salam Cardiac Surgery Centre」 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2013/05/26/solar-powered-medical-facility-in-sudan/feed/ 0