「Udacityは、高等教育をあらゆる人々に拓くためにあるのです。」オンライン教育サイトの「ウダシティー(Udacity)」の共同創設者であり、グーグルの副社長でもあるセバスチャン・スランはこう語ります。
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現在、インターネットで世界の多くの人々に開かれているオンライン教育サイトを、総称してMOOC(Massive Open Online Course)と呼ぶのを知っている方はいるでしょうか。東大も無料講義を提供する「Coursera(コーセラ)」など、世界では次々と優秀なオンライン教育サイトが出てきていますが、ウダシティーは頭ひとつ抜けた存在です。
その理由は、「わずか2つの講義で190か国から16万人を集めた」というのはウダシティーだけだからです。中には、アフガニスタンで戦火を逃れながら、1時間のアクセスの間にウダシティーの宿題を済ませようと必死になっていた少年もいるそうです。
途上国で真に求められる教育の2つのポイント
なぜウダシティーは、戦火を逃れる少年がもがきながら熱中するほどの魅力があるのでしょうか。それには、以下の2つのポイントがあります。
2. 実社会で価値を持つ修了証書
1. そのまま人生に役立つ講義
途上国の子どもたちは通常、時間がありません。働きながら学校に通う学生や、生活のため学校にすら通えない子どもたちもいます。そんな途上国の子どもたちにとって最も大切なのは、「学んだ講義の内容がそのまま人生に役立つこと」です。
世界の多くの講義がまだ「教養」を学ぶものだある一方、ウダシティ-が提供する講義は目から鱗が落ちるものばかりです。「ロボットカーのプログラミング」や「サーチエンジンの作り方」などを、グーグルの副社長から学べるプログラムとなっています。
「グーグルのようなサーチエンジンの作り方を副社長から学べる」と聞いて、興味を持たない学生の方が少ないでしょう。自分に制約をかけることが難しいオンライン講義だからこそ、学んだ講義の内容がそのまま人生に役立つことはとても重要です。
2. 実社会で価値を持つ修了証書
もう一つ重要なこと、それは「実社会で価値を持つ修了証書」です。
「どれだけオンラインで勉強しても、勉強したことが証明されなければ、知識を活かすチャンスすら得られない。」これは多くの人が実感している事実にもかかわらず、「修了証書が発行され、それが実社会に役立つ価値をもつ事例」はほとんど無いのが現状です。
しかし、ウダシティーはそれを実現しました。アメリカやドイツでは、たとえばウダシティーでコンピュータ・サイエンスの入門を勉強すれば、次のステップを現実のキャンパスで受講できるようにする大学があります。
さらに、ウダシティー自身が、優秀な生徒を企業に斡旋することも行っており、そこから収入を得るというのが同社の収入モデルとなっています。すでに20数社が受け入れに関わっています。
全ての格差を超えた教育へ
「そのまま人生に役立つ講義」と「実社会で価値を持つ修了証書」。この2つを持って、ウダシティ-はついに、1つの偉大な真実を証明しました。それは、「たとえ大学へ進学するための学費を出せなくても、オンラインツールで懸命に勉強すれば、成功への道が開かれる」ということです。
家庭環境、収入、年齢、国境など、すべての格差や境界を超えて、最高の教育を受けられる世界。その実現に向けて、ウダシティ-はまだ走りはじめたばかりです。
[UDACITY]
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