IMGP0950

みなさんこんにちは!マニラプロジェクト後任マネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事ではなぜ私がe-Educationのメンバーになったのかその経緯について書きました。今回はその続きで、初めてマニラに着いてからの事を書きたいと思います。

SPONSERD LINK

タクシーが5000円?そんなバカな!

「暑い!暑い!」

最初に空港に着いた時の感想はこの一言でしかありませんでした。少し前まで極寒の地であるアイルランドに居た自分にはフィリピンの暑さが酷くこたえました。

気力を奪われて何もする気が起きず、それなのに時計を見るとすでに夜の8時を過ぎている。右も左も分からないまま、とにかく前任の秦さんから教えてもらった住所へ行こうとタクシーを探し始めることに。

夜に知らない国で1人、不安から早く家に行って落ち着きたいという思いがあり、少し焦りつつタクシーを探した結果、ようやく黄色いタクシーを発見。メモに書かれた住所を指差し、ここに行きたいという事を伝えると「オーケー」と快い返事が返ってきました。

ただ、やすやすというわけにはいきません。出発する前になって運転手が「今日は月曜だから渋滞してるしメーターじゃ高くなるよ。もし先払いしてくれるなら2000ペソ(約5000円)でいいよ。」と言ってきました。

もちろん、フィリピンは日本より物価が安いのだからそんな値段はしないはずだと抗議しました。しかし、運転手はこれは正規の値段だと意見を曲げません。口論するのもしんどいし日本と変わらないしもういいやと、不満がありつつも日本と同じような金銭感覚で了承しとにかく家にいくことにしました。

その後、家の人にタクシーでの1件を伝えると「2000ペソあれば1週間はご飯食べられるよ」と言われ初めて現地の物価を知らされました。ただ黄色のタクシーは不当な値段を請求していたわけではなく、この種類のタクシーは他のに比べてダントツに高いタクシーだったそう。

自分の調査不足を後悔し、無知の愚かさを身を持って経験しました。その夜はフィリピンについたその日にぼったくりに遭ったのではないかとあれこれ考えていたこともあり、どっと疲れていつの間にか眠りについていました。

家に向かうタクシーの中

プロジェクトでも現地の洗礼

到着して早々現地の洗礼を受けた次の日から、本格的にプロジェクトを始動させていきました。やってやるという思いで最初の一歩を踏み出し、2週間後から始まる撮影に向け、先生方に挨拶と日程確認のメールを送っては返信を待つという事を繰り返していました。

今年は数学、化学、物理、生物の先生方から協力を得ているので4名の先生にそれぞれメールを送るという単純な作業。当初はメールを送るだけで少しも難しくないと思っていましたが、それが甘い考え方だということがすぐに分かりました。

「初めまして、e-Educationの伊藤と申します。撮影についてお話したいので、、、、」
「以前お送りしたメールは確認して頂けましたでしょうか?、、、」
「何度も申し訳ありません、、、、、」

4名の先生にこのようなメールを何度も送って1週間が経った頃、その時返信をもらって実際に会って頂けることになったのはわずか1人でした。もちろん電話をしても繋がりません。

おそらく、先生達は夏休み休暇中ということでどこかに旅行に行っていて連絡がつかないのかもしれない。そう自分に言い聞かせて人もう一度連絡を取ってみる事にみることに。しかし、それでも繋がらないのです。

本来のスケジュールでは、現時点で4名全員と連絡を取り終え具体的な撮影日程や撮影時間について調整が完了しているはずでした。

先任の秦君からフィリピンは日本と時間感覚などが違ったりするから気をつけた方がいいという事を聞いていましたが、想像をしていた以上の滑り出しに「なんとかしないと」という気持ちを隠しきれませんでした。

IMGP1000

大ピンチに一番会いたかった人との再会

不安を抱えてどうしようかと考えながら家に着くと見覚えのある靴が目に入り、部屋に行ってみると「どう元気?」と一言。目の前に現れたのはその時一番必要としていた前任の秦君でした。ゴールデンウィーク休暇を利用して現地に来ていたのです。

マニラに来て1週間の出来事を伝え先生と連絡がつかないという状況を説明すると、自分にもあったと笑みを浮かべながら教えてくれました。

日本で聞いていた以上の契約や実施許可までの経緯など実体験を元に自分の状況をすぐに理解してくれ、改めて秦君のすごさを実感したのと同時に”負けていられない”という思いが込み上げてきました。

ほぼ1日だけの滞在で秦君が日本に帰った後、秦君から分けてもらった元気をもとに今できる事を全力でやろうと決意。連絡のつく先生や秦君の人脈を使いもがきはじめることにしました。

しかしこの後、連絡が取れなかった本当の理由を知ることになるのでした。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK