こんにちは!マニラプロジェクト後任マネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。
前回の記事では、もうすぐ撮影実施という時期なのに先生達と連絡がつかなかった事について書きました。今回はそんな大きな不安を抱えながらも、その後どうなったのかお伝えしたいと思います。
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撮影前日まで担当の先生と連絡がつかない
撮影まであと1週間と迫りつつも、先生と連絡が付かずに、いよいよ撮影開始となる5月になりました。実は大まかな撮影日程は、前任の秦君が先生と約束をしてくれていたので、後は明確な日時を決める連絡が必要でした。
しかし何度メッセージを送っても、電話をしても1人の先生を除いては全く連絡がつかなかったのです。早く日程を決めて安心したいと思いながらも同じ状況が続きました。そして、いつの間にか予定表に書かれている撮影の前日に。
このまま連絡ができなければ、学校関係者に先生の住所を聞いて一軒一軒訪問しようかというくらい不安でした。しかし、この日の予定はフィリピン大学に通う日本人の方へのヒアリング。
集合時間の夜8時を過ぎても現れません。時間に対してルーズな国だしそれに慣れてしまって遅れてくるのかもしれないと思ってしばらく待つ事にしました。先生ともうまくアポが取れていないという事も重なり少しため息が出ました。
そんな焦りと憂鬱混じりのため息がでた後、「今待ち合わせ場所にいます。」と確認のためのメールを送信。少しの間待っているとポケットの電話が鳴りました。
「すみません、先ほどメール送ったの見てくれましたか?少し遅れます!」と、携帯越しから急いでこっちに向かってくれていることが分かるような電話でした。そして、10分後、私たちは約束のカフェで無事会う事ができ、挨拶を交わしましたが予想もしなかった事を突然言われました。
「アキさん、日本語通じないのかと思いました!」
「・・・えっ?」
突然で驚きましたが、よくよく話を聞いてみると彼女は何度も何度もメールを自分に送ったというのです。さらに約束の時間の前にもその日は1日忙しかったため、ヒアリングの延期をお願いする内容を私の携帯に送ったとのこと。しかし、実際自分の携帯には何も届いていない。念のためもう一度メールを送ってもらいましたが、受信せず。
この事実を知った瞬間、それまでの焦りや憂鬱という感情が申し訳なさでいっぱいになりました。延期してほしいと言ってるのに「今待ち合わせ場所にいます」と言われれば誰だって日本語が通じないのではないかと思うのは当然です。
まさに厚かましいとしか言いようの無い言動をとってしまったのと同時に、この時やっと学校の先生たちと連絡を取れない理由も明らかになりました。
温かさに支えられて
携帯に問題があり、なぜか勝手に特定の人との連絡を拒否するという訳の分からない状況が発覚。ただ何もできないもどかしさの中、少しでも状況が変化した事でそれまでより少し元気が出ました。
次の日の朝一番で携帯を変えて再チャレンジしようと思った時、めったにしか着信しない携帯が突然鳴りました。携帯の画面を見るとなんと次の日撮影を予定していた化学の先生。
電話をとると先生が私の状況を心配してか、撮影の日程について提案してくれました。とにかく予定していた翌日の撮影は先生の都合が合わないという事で結局延期になりましたが、それでもその先生の日程が確定しほっと一安心でした。
そして、電話に問題がある事を知らずにこちらから何度もほぼ同じ内容のメールを送った事を謝りました。ただ先生も自分宛にメールを送ったのに同じ内容の文面がその後も届いていたので、状況を察してくれて「大丈夫だよ、プロジェクト楽しみにしているよ」と言ってくださりました。
このときの先生の言葉はその時の私に元気を与えてくださり、やってやろうという気持ちになったのです。
連絡を取れず何が問題なのかすら分からなかった状況から一転、すべきことが明確になったこの瞬間からプロジェクトの歯車が少しずつ動き始めたのでした。
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