DSC_1903

こんにちは!インドネシアプロジェクト代表の坂井健です。現在マレーシアにて移民で満足な教育が受けれていない、国境地帯の子どもたちに教育コンテンツを提供するため日々奮闘しています。

前回の記事では、DVD授業に飽きてしまった子どもたちに対して、どうやったら集中して勉強させるかを先生と話し合いました。今回は、その結果考えた対策である、「席替え」と「小テスト」が、生徒たちにどのような結果をもたらしたかを綴りたいと思います。

SPONSERD LINK

果たして、席替えの効果は

月曜日になり、いよいよ席替えを実施することにしました。教室に入り、席替えをする旨を言うと、生徒たちからは「えー」と言う声が。しかし、思ったより席替えの効果が出たようで、みんなしっかりDVDで勉強していました。

さらに、授業の終わりに、「明日から毎日授業の前に前日やった内容のテストを行います」と、テストについても告知。すると、生徒たちからはまた「えー」と言う声が。

この調子だとみんな勉強してきてくれないのかなと、少し心配しながら下校していく彼らの背中を見送るのでした。

DSC_1882

テストを実施したことで、生徒の学習熱に火がつく

朝から雨が降っている日でした。「みんなちゃんと勉強してるかなあ」と不安もありながら、教室へ向かいます。いつもと違うのは僕だけで、クラスにはいつも通りの号令がかかります。

「Class!! Stand up!!」

そわそわしながら、テストを開始。みんなの取り組みを見ながら「ああ、みんなペンが動いてない。昨日やった内容と全く同じなのに…」と不安は的中していました。

テスト終了後に、回収して丸付けを実施。振るわない点数も並ぶ中、僕の目を惹く紙が1つだけありました。それは、とあるスポーツ少年の解答でした。

僕は彼をよく知っています。なぜなら、彼は最初のクラス分けテストでダントツのビリだったからです。彼の夢はサッカー選手で、将来サッカー選手として、ヨーロッパに行きたいと言っている子でした。

このテストでは、なんとその彼が2位だったのです。テストの低い順に返却していくので、彼の名前がなかなか呼ばれず、クラスがざわざわし始めました。

そして、2位で呼ばれたとき、彼も信じられないというような顔をして、紙を取りに来ました。彼に聞くと、少し早く学校に着いて、時間があったので、前回やったところを少し復習していたとのこと。

すると女の子が1人、「明日は私が1位になる!」と宣言しました。その女の子の言葉を皮切りに、火がついたようにクラスの目つきが変わっていくのでした。

寄り道〜人種の入り交じる町、ケニンガウ〜

ここでは、時間軸だけではお伝えすることのできない現地の魅力をお伝えできればと思います。今回は、ケニンガウという町をご紹介。

この町は、国境近くということもあり、フィリピン人やインドネシア人など出稼ぎの人が多く見受けられます。僕の滞在している場所の近くにはスーパーなど買い物できる場所がないので、何かを買うときは隣町のケニンガウまで買い物に行きます。

DSC_2647

ここのスーパーは、僕が良く買い物に来るG☆MARTというチェーンマーケット。4階建てで生鮮食品から日常品まで、たいていのものはここで揃います。

他にもフィリピンマーケットやたこ焼き屋さんなどもあり、小さな町ですが、毎回新しい発見があります。

DSC_2288

ここはバス停です。このバスに乗って僕の滞在している場所まで戻ります。

DSC_2287

外貨両替など有事の際は、必ずこのケニンガウまで来なければならないのは面倒ですが、自然が多くとても良い町で気に入っていま
す。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK